明日の行政書士講座 バックナンバー
明日の行政書士講座 第83回
【タイトル】
幅広い業務範囲だからこそ見つかる!
自分ならではの専門分野
~その一歩を踏み出した先に広がる風景とは~
【日時】
2017年5月6日(土)14:00~16:00
【講師】
村上信子先生
先生のプロフィール
相続えきまえ相談室
行政書士村上信子事務所 代表行政書士
2007年:行政書士登録、
千葉県行政書士会会員。
主な業務 :離婚、相続、遺言、各種契約書等。
【実施報告】
2017年5月6日(土)にお茶の水校で開催された明日の行政書士講座は、千葉県行政書士会会員の村上信子先生にお越しいただきました。開業当初は相続業務を考えられていた村上先生ですが、現在は離婚業務を中心にされており、実務の具体的なお話をたくさんしていただきました。
【行政書士ができる離婚業務】
ここ数年、1年間の離婚件数は、1年間の婚姻件数の3割にものぼっています。その離婚のうち約9割は協議離婚であり、協議離婚であれば紛争性がなく、行政書士でも離婚協議書の作成業務として、関わることができるのです。
【離婚業務の流れ】
離婚業務を行う上でまず大切なことは、まず依頼者の話を、電話でもメールでもなく、会ってとにかく全部聞くこと、ここでしっかり面談することにより、信頼関係が築けるのだそうです。
しっかり相談を受けた上で、業務を受任すると、離婚協議書の作成に入ります。
このとき、あくまで行政書士は交渉をすることはできないので、依頼者に対し、できること・できないことを、はじめにしっかり伝え、離婚協議書の原案を作成した際も、本当に相手も同意しているかをしっかり確認することが大切だとのことです。
離婚協議書を作成したら、必ず公正証書にし、この公正証書にしておくという点も、特に子供の養育費など、金銭の決まりごとに関することで後々困ることがないようにするためのポイントなのだそうです。
【実務のやりがい】
この業務をやっていると苦労すること、大変なこともいろいろあるとおっしゃっていた
村上先生ですが、大変なことほど、経験することにより経験値は上がるので、ストレスを上手に解消させながらも、迷ったらとにかくやってみるようにすることを心がけているのだそうです。
【最後に】
ご講演後の質疑応答では、参加者のさまざまな視点の質問にもお答えいただきました。
村上先生の生き生きとしたお話を伺うことにより、難しいのではと思われていた離婚業務も、積極的に受けてみようと思うきっかけとなり、大変参考になったのではないでしょうか。