真の法律家・行政官を育成する「伊藤塾」
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国際法も労働法も講義中に線を引くように指示された部分と、「これ完」に出ていたものしか試験に出ませんでした。

農林水産省

Y・A さん(21歳)
 

合格者イラスト
早稲田大学法学部4年在学中
●最終合格:  国家総合職
●内定:農林水産省
●予定進路先:農林水産省 

  受講講座 法学既修者のための国家総合職(法律区分)コース

はじめに

私は、高校の頃から、自分を育ててくれた社会に何らかの形で貢献したいという漠然とした考えを有していました。そのため、当初は法曹となり直接的に人に関わりたいと考えていましたが、政策の面から関わる公務員が根源的に社会に貢献できる仕事ではないかと考え進路を変更しました。また、東日本大震災の発生をみて、自分も早く社会に出なければという思いを強めたことも変更の要因のひとつです。
勉強に関しては、伊藤塾の法科大学院講座をすでに受講していたため、進路変更は比較的容易でしたが、国際法などの科目や過去問集である「これ完」を使用した講座をさらに受講したことにより試験を迎える体制を整えることができました。

私がとった勉強方法

専門試験(多肢選択式)について

試験において最も配点が高い科目は、憲法・民法・行政法です。そのため、年内はもちろん、年が明けてもこれら3科目を重点的に勉強していくことをおすすめします。特に憲法と行政法は判例を中心に覚えておけば8割がた点数がとれることが多いので、「これ完」と公務員試験六法を繰り返すことが重要です(私は、「これ完」を憲法・民法・行政法を5回、選択で刑法・国際法・労働法を4回繰り返して定着させました)。
選択科目は、とりあえず全てやっておく方も多いかもしれまんが、逆に私のように3つに絞る代わりに精度を高めておく方がいいかもしれません。国際法も労働法も、柳原講師が講義中に線を引くように指示した部分と「これ完」に出ていたものしか試験に出ませんでした。

専門試験(記述式)について

私は、法科大学院対策で記述講座を受ける機会があったため、伊藤塾長の論文マスターで学んだことが非常に有効に作用しました。基本である法的三段論法と、問題で問われていることに忠実に答え、余計な論証をすることがないようにすることが重要だと思います。
また、伊藤塾では通信添削が講座に含まれており、締切のギリギリに纏めて出した答案が論文試験の時に非常に役立ちました(問題文に書かれている事実を解答に活かすこと、余計なことは書かないことなど、指摘していただいたことは血肉となりました)。
初学者の方は、講師レジュメを活用して解答を作り上げる訓練をしてみると後々楽になると思います。

基礎能力試験(多肢選択式)について

受けてみての感想となりますが、文章理解(英文含む)・数的処理である程度の点数を取れば基礎能力試験の点が足を引っ張ることはありません。無理に、高校で習ってない分野などに踏み出すよりも、配点の大きい分野を固めることが肝要です。

政策論文試験(記述式)について

正直に申し上げると、 実際何も対策をしていませんでした。ただ、 今回は政策論文の試験の配点が過剰に重視されていたので、今考えると少しぞっとします。
記述は、文の一貫性を保ちながら、与えられた資料をうまく活用していくことが重要だと思います。

面接対策について

面接対策は特に受けませんでしたが、家族や友人にアドバイスをもらっていました。伊藤塾の「面接対策BOOK」を読み込み、面接用紙に書いたことの何を質問されるか、そしてどう答えるべきかを自分なりに予測していきました。
私は、以前に面接を受けた経験があったため、あまり対策を重視しませんでしたが、なるべく面接練習を伊藤塾で受けるべきだと思います。

官庁訪問について

規定上あまり答えられませんが、ひとつだけ覚えておいてほしいことは決して諦めないで喰らいついていくことです。官庁訪問は、省庁と受験者とのお見合いとよく言われます。自分がどこに求められているのか、あまり固定観念を持たずに訪れてみてください。

受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー

私は、通学受講での都合が合わなかったため、インターネットで講座を受講しました。
インターネット受講に不安を持たれる方も多いかもしれませんが、2倍速で視聴することも可能ですし、自分が理解できないときは繰り返して再生することができます。ただ、情報は校舎などに出かけて得る必要があります(私は、大学の先輩やゼミ仲間から情報を得ていましたが、それでも不安は常にありました)。
学習形態に不安を感じた時は、 よく伊藤塾の校舎まで出向き、 スタッフの方々に相談に乗っていただくことで問題を解決していました。受験期は、少しのことで悩むことも多くなるので、話を聴いてていただくだけで大きな支えとなりました。

直前期と試験当日

直前期は、家にこもってひたすら公務員試験六法・「これ完」を繰り返していました。時間があまりないために、伊藤塾の直前マスターは本当に役立ちました。講師が指摘した判例やポイントが実際の試験にも出たため、前日に講義を聴いていたことがプラスに作用しました(直前マスターはぎりぎりになってから触れる方が、効果が高いかもしれません)。本番の試験は、時間があまり気味になると思うので、あまり焦らなくても大丈夫だと思います。

合格、内定と進路決定

国家公務員総合職のみの受験だったために迷うことはありませんでした(もうひとつ試験を考えていたところがありますが、総合職試験に集中するため途中辞退しました)。

モチベーションの維持について

業務説明会に出席することや、人と飲みに行くことでモチベーションを維持していました。自分の進路がどうなるのか、受からなかったらどうなるのかなど考え出してしまうことはよくありましたが、年が明ける頃には心も総合職試験一本に向いてきました。どの進路に進もうと、自分自身が納得できることが最も大切です。周りに惑わされずに、自分がどうしてこの道を選択したかを思い起こしていってください(面接のときにもきかれます)。

最後に

現在、行政は世間から厳しい目を向けられています。しかし、これは、誰が悪いということよりも、従来うまくいっていたシステムが時代に対応できなくなっているということに問題の根本があるように思えます。私は、この変革期に省庁に務めることによって、今後の日本が長いスパンの中で安定した国として、成長することができる体制を整えていく一翼を担えたらと考えております。
最後に、皆様の選ばれた進路が満足のいくものであることを心より祈っています。