真の法律家・行政官を育成する「伊藤塾」
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最後の面接でのカギは、いかに「一緒に働きたい」と思ってもらえるか。

外務省

H.O さん(26 歳)
 

合格者イラスト
東京大学公共政策大学院2 年在学中 〔受講講座]
入門講座:国家総合職(法律区分)本科生+リーガルトレーニング
オプション:国家総合職法律区分ゼミ、国家総合職(法律区分)記述試験対策講座
◆ 最 終 合 格 /国家総合職
◆ 内   定 /外務省
◆ 予定進路先 /外務省

はじめに

高校生くらいの時から国家公務員を目指すようになりました。というのも、今の日本の形に違和感を感じ、この国を何とかしたいと想ったからです。そしてどのような生徒を、どのような未来を描いて教育をしているのか、疑問を感じ始めたため、教育をなんとかしたい、という想いから、国家公務員になって日本の未来を創ろうと考えました。 
大学に入ってからは、4 年間剣道部でいっぱいいっぱいの状況で、試験勉強を始めたのは実質的に4 年生の冬からです。公共政策大学院に進学し、1 年次の合格を考えていました。しかし、明らかに出遅れ、失敗してしまいます。自分で勉強することもできると思いますが、より効率的に勉強するために伊藤塾の講義を受講することに決めました。

私がとった勉強方法 

専門試験(多肢選択式)について

おわかりだと思いますが、法律科目はやはり重要です。配点が教養の1.5 倍あるからです。私も法律科目、特に憲法、民法、行政法を中心に勉強しました。この3 教科に関しては、試験までに問題集を4 回、公務員試験六法を3 回読み、ほぼ内容を頭に叩き込みました。基礎力を十分に付けた後は、試験でどのような形で出題されるのか、どこが引っかかりやすいポイントなのか、また、違った角度から法律を捉える、といった意味で、問題集は非常に重要です。また、六法もこれまでの重要判例と未出題のものも掲載されており、さらに、特に行政法などは条文から出題されることも多いので、繰り返し読みました。はじめはしんどいですが、2 回目、3 回目になると、どんどん速いスピードで読めます。
その他の法律科目は、国際法、労働法、刑法を選択しました。予備として他の教科も勉強するとなおよいのですが、もし何も決まっていなければこの3 教科をおすすめします。テキストで十分ですし、出題される判例も少ない。こちらに関してはテキストと過去問のみで、公務員試験六法は読みませんでした。ですが、それで十分だったのではないかと思います。テキストはしっかり読み込みました。

専門試験(記述式)について

記述試験に関しては、択一を勉強する際に意識しておくことが重要です。択一をやりながら判例をきっちり覚え、また論点を網羅しておくということです。それがしっかりできていれば、記述の勉強は、書き方をマスターするだけです。私の場合は、繰り返し書き方を見てもらうために伊藤塾での添削もお願いしましたし、友人に頼んで添削してもらうこともありました。記述については何度も書いてみるということが重要なので、できれば2 次試験前に練習しておくことをおすすめします。

基礎能力試験(多肢選択式)について

こちらに関しては、ほぼ独学でした。文章理解と数的処理、時事問題に範囲を絞り、あとはその場の運次第でした。効率的に勉強しないと時間が足りませんし、得点も伸びないからです。数的にも時間をかけすぎないようにすることがポイントだと思います。

政策論文試験(記述式)について

こちらについても、あまり時間をかけることはしませんでした。ただし、伊藤塾での講座ではポイントをしっかり説明していただけるので、それに従って書くことが大切です。私が苦労したのは、出題の意図とは関係なく、自分の意見が強すぎるということでした。ここは注意してください。

面接対策について

伊藤塾の面接指導を受けました。ただし、それまでに、自分でしっかりと、志望動機や、これまでの自分を振り返ることが重要です。これは自分で時間をかけてやらなければなりません。私の場合は友人にすでに就職している者がいたので、アドバイスを受けました。

官庁訪問について

これも自分自身を分析することが大切です。伊藤塾での講座も受講しました。それぞれの省庁によって、どのような人材を求めるかが異なってくるので、訪問する省庁ごとに考えておくべきです。その意味で、それぞれの説明会に行くことは重要だと思います。官庁訪問まで、試験の合格から2 週間ほどありますが、それでは間に合わないこともあります。
普段から、なぜ自分が国家公務員になりたいのかを考えておくべきです。
当日のポイントは3つあります。愛国心・情熱、使命感、そして人間性。
情熱・愛国心と使命感は当然要求されますが、最後の面接でのカギは、いかに一緒に働きたいと思ってもらえるか、ということです。採用の方はそれをみています。

受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー 

私は憲法・民法・行政法に関しては、御茶ノ水校へ直接講義を聴きに行っていました。時間が許せばそのようにすべきだと思います。講義の前後に講師と相談する時間もできますし、わからないことがあれば直接質問できるからです。たとえ1回につき10分の質問しかできなかったとしても、それが積み重なって力になると思います。講義の前には予習をしていきましたし、講義が終わってからできるだけ早い時間に復習もしていました。いかに講義を効率的に受講し、自分のわからない部分を解決するかということを意識していました。その他の科目に関しては、インターネットで受講していました。

直前期と試験当日 

直前対策講座を受講しました。最後にもう一度、全範囲を振り返ることが重要ですし、近時の重要判例もカバーできるからです。これは非常に役立ったと思うので、ぜひ受講してみてください。試験当日は、朝は早く起きて、もう一度今までの勉強を見直しました。ただし、時間が限られているので、当日までに自分の弱点をまとめておきました。それから、数的と英語を3 問ずつくらい解きました。それぞれ脳の使う部分が異なると思うので、試験に向けて頭を準備運動させておくためです。

合格、内定と進路決定 

私は国家総合職しか受験していませんでした。国家の形に非常に関心があったので、それは国単位の役割だと思いました。

モチベーションの維持について 

試験勉強は時に1年以上の長丁場になります。私自身試験に失敗したことで、他人より長く勉強しなくてはなりませんでした。挫けそうな時には講師に相談し、自分がまだまだ甘いことを痛感させられましたし、アドバイスもいただくことができました。その中で印象に残っているのは、震災後の自衛隊の雪の中での奮闘に触れられ、「君は彼らを動かす立場になる人間だ。これくらいできなくてどうして彼らを動かせるのか」という言葉でした。自分の目指していることの重要性を認識し、改めて勉強しなければという使命感がわきました。ここでも、キーは愛国心・情熱と使命感です。燃えるような愛国心と、この国を立て直すのは自分しかいない、という使命感。これを忘れずにいてほしいと思います。そうすれば、今やっている勉強など、と思えるのです。

最後に 

これまでにも書いてきましたが、私自身も、これからの外交官生活で、愛国心と使命感を忘れないようにしたいと思います。そして、今後ますます難しい立場に立たされるであろうこの国の、国益を守るために頑張ります。皆さんにはぜひ、自分自身をしっかり振り返ると同時に、自分が人生を賭して守りたいこの国とはなにか、を考えてほしいです。それは、簡単にいえば、平和であり、経済的・精神的繁栄であり、国家の名誉であると思います。ですが、それぞれをどのように捉えるかは人それぞれです。私自身まだ答えは曖昧ですが、この国のために一生を捧げるのですから。愛国心と使命感。ぜひ頑張ってください。