民間企業を目指して就活していましたが、公務員にスイッチして内定をとりました。
N.R さん
◆ 最 終 合 格 /国家一般職、国立大学法人
◆ 内 定 / 国土交通省(国家一般職)、大阪大学(国立大学法人)
◆ 予定進路先 /国土交通省
はじめに
最初は民間企業を目指して就活をしていたのですが、あまり上手く行かず、結局自分が何がしたいのかを見失ってしまい、志望動機も曖昧なことしか話せず連戦連敗…。
そこで、自分は元々何がしたかったのかを落ち着いて考えてみたところ、自分が就職活動の企業選びで軸となっていたのは「人を支える仕事がしたい」ということに気づきました。そこで、今までは考えていなかった公務員が選択肢に入りました。そして、公務員になろうと決めたのが7 月頃。ちょうどその頃に開催されていた公務員受験指導校の説明会に参加し、色々な指導校を比較検討して伊藤塾に決めました。全く馴染みのない法律科目を勉強するに当たって不安があったので、法律に強みを持つ点に魅力を感じたのが大きな理由です。
私がとった勉強方法
専門試験(択一式・多肢選択式)について
専門択一試験の勉強法についてはどの科目でもほぼ同じで、講義を受けた後に『これ完』で過去問を解いていくという形でした。どの科目でも、『これ完』を3 回は解きました。講義を受けてなんとなく理解したつもりになっても、実際に過去問を解こうとするとちんぷんかんぷんということがよくあります。知識をインプットした後にアウトプットをしないと定着しない、と講師の皆さんが口を酸っぱくしておっしゃっていましたが、正にその通りでした。
私が勉強法で失敗したなーと思うのは、科目ごとに講義をすべて聴き終わってから過去問に取り掛かっていたことです。数十回の講義を聴き終わる頃には最初の方にやったことはすべて抜け落ちていて、テキストを見ながら苦労して思い出さなければなりませんでした。講義を聴いた直後に問題を解けば、定着も速いです。
専門科目で特にわかりやすいと思ったのは、憲法・民法を担当しておられる内田講師の講義です。初学者の私にとって法律は馴染みにくい科目だという先入観があったのですが、大変わかりやすい講義をしていただき、苦手意識を持たずに済みました。おかげで、特に民法は得点源にすらなりました。
基礎能力試験(多肢選択式)・教養試験(択一式)について
知識科目については、大学入試センター試験の延長でどうにかなる部分が多かったのですが、高校で未習の科目と数的処理には時間をかけてやりました。教養試験は科目数が多く、全部を完璧にしようとすると、時間が全く足りなくなってしまいます。どの科目でも出やすい問題、出にくい問題があるので、その傾向を『これ完』で掴んで、その分野を重点的に勉強していました。
一般論文試験・教養論文試験(記述式)について
教養論文に取り掛かったのは恥ずかしながら試験の数日前でした。過去問を時間を測って解いて、書いたものを友人に見てもらうという練習をしていましたが、試験直前だったために講師の方に添削していただくことができず、自分の論文の客観的評価がわからずに恐怖に打ち震えた状態で試験に臨むことになってしまいました。皆さんには、早目に対策を始めることを強くおすすめします。
面接対策について
面接対策としては、友人に面接官役をやってもらって面接練習をしていました。その際、伊藤塾の『面接対策BOOK』を参考にして質問をしてもらいました。予め、想定される質問についてはどのように答えるかを考えて行ったのですが、実際に口にしてみるとスラスラと話せなかったり、掘り下げる質問に対して答えられなかったりと自分に足りない面が見えてきて、非常によかったです。また、受け答えについてアドバイスを貰えたのもよかった点です。
私の場合、民間での就活を経験していたので少しは面接慣れしていたのですが、公務員試験1 本の友人は苦労していました。公務員試験対策に支障をきたさない程度に民間の就活に手を出しておくことをおすすめします。民間企業の面接に向けて志望動機を考えることで、逆に、何故公務員になりたいかと言うのがハッキリしてくるということもあります。
官庁訪問について
官庁訪問初日に出先機関2 つ、2・3 日目に国土交通省を訪問し内定をいただきました。事前準備として、ホームページなどで訪問する官庁についての知識を得るなどして行きましたが、その官庁について知っているかどうかよりは、今まで何をしてきて、これから何がしたいかという質問が多かったように思います。何を聞かれるかは官庁によるとは思いますが、自己分析はしっかりして行きましょう。
受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー
私はインターネットで受講していました。その理由は、公務員試験を受ける年の3 月まで部活を続けたかったからです。受験指導校まで行く時間が不要で、好きなタイミングで講義を受けられるインターネット受講のおかげで時間に余裕を作ることができ、部活を続けられました。
反面、モチベーションが保ちにくい、情報が得にくいなどのデメリットもあるかと思います。それについては、積極的に伊藤塾のフォロー制度を活用したり、学内で公務員志望の友人を作るようにして補っていけばよいと思います。
直前期と受験当日
直前期は、『これ完』でよく間違えた問題を復習していました。あまり無理して勉強せずに体調を整え、よいコンディションで試験を受けられるように気を配っていました。
試験当日は、特に国家一般職試験ですと朝から晩までとかなりの長丁場になってしまいます。お昼ご飯と水分をしっかりとって、集中力を切らさないように気を付けましょう。
合格、内定と進路決定
国立大学法人と国家一般職試験に最終合格し、どちらからも内定をいただきました。仕事内容、働き方、勤務地、趣味、etc…で散々迷いましたが、最終的には自分が面白そうだなーと思える仕事を選び、国土交通省で働くことになりました。
モチベーションの維持について
家で勉強をする気が起きない時には、カフェや図書館に勉強をしに行って、環境を変えてリフレッシュして臨むようにしていました。それでも勉強する気が起きない時は、無理せずに本を読んだり友人とご飯を食べたりしてのんびり過ごしていました。
個人的に試験勉強は辛かったのですが、同時に今まで触れたことのない知識を吸収できて非常に楽しいと感じていました。勉強を無理してやってやる気を失うよりは、少しずつ休みながらでも楽しんで勉強するほうが長続きするのではないかと思います。
最後に
元々興味があった「交通」という分野で、働かせていただけるのを大変ありがたく思っています。国を支えると言う責任を果たしつつ、楽しんで仕事ができればいいなと思います。
公務員試験の勉強は大変ではあったのですが、親が家事をやってくれたり、友人が愚痴に付き合ってくれたり…周りの色々な人に支えてもらったという感じが、非常にうれしかったです。特に、友人が息抜きに食事に連れて行ったりしてくれたおかげで1 年間乗り切れたような気がします。
これから公務員試験に挑むにあたって不安を抱えている人もいるかと思いますが、自分なりのモチベーションを見つけて頑張っていってください。無理せず、楽しんで頑張れるなら1 年間の勉強もそう長くは感じないでしょう。