法律分野への定評から伊藤塾を選択。わかりやすく内容を理解し、得点へつなげられました。
O.T さん(24 歳)
◆ 受講講座 : 国家総合職(法律区分)プラス国家一般職・地方上級コース 本科生(演習付)オプション:法律区分直前記述試験対策講座、法律区分ゼミ
◆ 最終合格 : 国家総合職 院卒・行政区分
◆ 内 定 : 財務省税関
◆ 予定進路先: 財務省税関
※プロフィールは、2017年合格時点のものです。
はじめに
中学生の頃に放映されていた、日本の復興にかける戦後の官僚たちを描いたドラマを見て、国家総合職に漠然としたあこがれを持ちました。また、大学入学後、アメリカ・オーストラリアに留学したことで、夜中でも何の心配もなく出歩ける日本の治安のすばらしさを実感し、我々が当たり前のように過ごしている平和な生活を守り、安心・安全な日本社会を維持したいと考え、国家総合職を目指しました。中でも、伊藤塾を選んだのは法律分野に定評があったからです。国家総合職試験において、憲法・民法・行政法の主要3科目はかなりのウエイトを占めるので、何はともあれ法律を強化したいと考えたからです。実際の勉強でも、伊藤塾の指導では主要3科目を中心に要点を絞られていたので、わかりやすく内容を理解し、得点につなげることができました。
私がとった勉強方法
専門試験(多肢選択式)について
講義の内容を効率よく理解するため、その日の講義で学んだ重要なポイントや論点をポストイットにまとめ、「公務員試験六法」の関連条文の近くに貼り、加えて「これ完」での問題演習を通して講義内容を復習するということを繰り返していました。講義をすべて受け終わってからは「これ完」を繰り返し解き、最終的に全科目5周しました。また、ゼミを受講したので、そこでどうしても苦手な分野、身につかない条文や事例を頭に叩き込むことができました。
専門試験(記述式)について
記述に関しては、もともと「これ完」を繰り返し解くことで何となく論点が頭に入っていたので、あとは一次試験が終わり次第、講師のレジュメにまとまっていた論点を単語帳にまとめた論点カードを作り、「何となく」覚えていた論点を「完璧に」アウトプットできるよう心掛けました。また、直前期の記述対策講座で通常講義ではカバーできないような新しい論点を学ぶことができ、本番の試験に不安なく臨めました。
基礎能力試験(多肢選択式)について
数的処理は分野によって得意不得意がはっきりしており、苦手分野を克服するのはなかなか時間がかかってしまうので、得意分野で確実に点数が取れるように対策していました。具体的には、「これ完」の中で得意分野の問題をより多く解くことで、スピーディーかつ正確に解けるよう練習していました。
政策課題討議試験、企画提案試験について
政策課題討議に関しては伊藤塾の対策講座のみで十分対策できました。実際に討議をしてみて、相澤講師や松田講師から忌憚のないご意見をいただくことで、自分がどういった部分に気をつけて討議を行えばよいかがわかり、本番も不安なく臨めました。
面接・集団討論について
人事院面接についても、伊藤塾の面接練習で十分に対策ができました。柳原講師や相澤講師から、面接カードの書き直しから面接での受け答えまで見ていただいたことで、自分の面接カードの欠点、カードに使うエピソードの妥当性、話し方の欠点などを直すことができました。
官庁訪問について
官庁訪問では、「自分が本当に何をやりたいのか」という部分が徹底的に問われます。私は伊藤塾のカウンセリングを活かして、何度も講師の方々に自分の想いをぶつけ、厳しくも暖かいご指摘をいただきながら修正し、またそれをぶつけるという作業を繰り返して、志望動機をブラッシュアップできました。
普段の生活と試験対策について
大学院での研究生活が忙しかった部分もあり、なかなか公務員試験に費やす時間はなかったのですが、「両立させる」という意識ではなく、一か月、二か月は研究に没頭し、修士論文までの道筋を作ったうえで、今度は公務員試験の勉強に没頭するという形をとったことで、研究・公務員試験どちらにも集中でき、何とか乗り切ることができました。また、官庁訪問では、対人関係能力が問われる局面が多いと考えたので、サークル活動にも積極的に参加し、後輩たちの悩みを聞いてあげたり、自分の意見を臆することなく伝える機会を増やすことで、コミュニケーション能力の維持・向上を図りました。さらに、官庁訪問対策として自分の希望する省庁に限らず、様々な省庁の業務説明会に足を運び、各省庁の政策の魅力を伺うことで、自分でも気づかなかった志望動機ややりたいことが見えてきました。
「内定と進路決定」の理由
もともとは、日本の国際社会におけるプレゼンスを向上させたいと思っていましたが、官庁訪問前に自己分析を行い、志望動機をブラッシュアップする中で、国際化社会の中でどのように日本の安心・安全な社会を維持するのかという問題意識を持っていることに気づき、国際交渉と安心安全な社会の実現という両者に従事することができる財務省税関を志望しました。加えて、官庁訪問で出会った職員の方々の、明るく気さくな雰囲気を感じ、自分に合っているなと思ったことも決め手の一つです。
どのようにモチベーションを維持したか
私は国家総合職試験に昨年、一昨年と二度失敗していました。そうした状況だったので、大学の同期や後輩たちが公務員や民間企業などに就職し、社会人としてバリバリ働いている中で、自分は何をやっているんだろうと情けなくなったことも一度や二度ではありませんでした。しかし、業務説明会でもらった各省のパンフレット、霞が関で働いている自分の姿を想像することで、「何が何でも今年で決めてやる」という強い思いを抱き、「臥薪嘗胆」の4文字を胸に頑張ることができました。
最後に
「観光立国」「国際化社会」「ヒト・モノの流れの加速」、こうした言葉は一見輝かしいものに見えるかもしれません。しかし、その裏でテロや国際犯罪、治安の悪化などの脅威が隠れていることも事実です。私は、こうした脅威に立ち向かい、日本が安心して国際化できるよう貢献したいと考えています。これから公務員を目指す皆さんも、勉強や官庁訪問対策で何度も心が折れそうになることがあるかもしれません。しかし、そこで自分に負けて諦めてしまっては、大きな後悔が待ち受けていると思います。なかなか結果が出なくても、自分ができる限りの努力をし続ければ、自ずと結果はついてくるものなので、焦らず、あきらめず、へこたれずに頑張ってください。