国家公務員試験はどの職種も試験科目に法律がある。他の職種の試験への汎用性が高い「法律区分」を選択
I.M さん(23 歳)
◆ 受講講座 :国家総合職(法律区分)プラス国家一般職・地方上級コース 本科生(演習付)
◆ 最終合格 : 国家総合職 (法律区分)、国家一般職、国税専門官
◆ 内 定 : 中央省庁
◆ 予定進路先: 中央省庁
※プロフィールは、2017年合格時点のものです。
はじめに
学部3年の時に参加した国家公務員の業務説明会で、国家公務員の仕事のスケールの大きさに魅力を感じて国家公務員を目指し始めました。国家公務員になるためには試験に合格する必要があることを知り、受験指導校に行くか独学かで迷いましたが、受験指導校の方が効率的に勉強できることから、利用することを決めました。国家公務員試験では基本的にどの職種も試験科目に法律が存在し、総合職試験だけでなく他の職種の試験への汎用性が高いので総合職試験を法律区分で受験しようと考えていました。そこで、法律に強い受験指導校に行こうと思っていたところ、伊藤塾は法律に強いことを知ったので、伊藤塾に入塾しました。実際、伊藤塾の法律の講義は幅広い知識を図式を用いながらわかりやすく教えてくれるので、カリキュラム通りにこなせば自然に法律の知識が身についていきました。今でも伊藤塾を選んで正解だったと思っています。来年の4月から国家公務員として働くことになりますが、伊藤塾で学んだリーガルマインドを忘れずに職務にまい進したいと思います。
私がとった勉強方法
専門試験(多肢選択式)について
多肢選択式の専門試験については「これ完」をひたすらこなしました。具体的には1次試験までに必答の憲法・民法・行政法の「これ完」を4周、選択問題は労働法・刑法・会社法を解答しましたが、それぞれ「これ完」を3周しました。個人的な感覚としては他の問題集をやらなくても文字通りこれで十分な気がします。というのも、問題数が豊富であり、あらゆるパターンの問題に対応することができるうえ、解説も充実しているためです。したがって、何個もの問題集に手を出すよりは「これ完」一つに絞ってそれを何度も繰り返した方がいいと思います。それに加えて1次試験の1か月前くらいから「公務員試験六法」の判例を読み込んでいました。
専門試験(記述式)について
2次試験はインプットしたことをアウトプットする作業です。まず、インプットに関しては1次試験の対策がそのまま活かせると思います。1次試験対策の段階で2次試験も意識し、「これ完」を演習する際になぜその答えに至ったのかを考えるようにしていました。アウトプットに関しては、伊藤塾の過去問演習や答練を利用し、講師に添削してもらうことで記述式の書き方を徐々に習得していきました。
基礎能力試験(多肢選択式)について
数的推理は40問中16問を占めるためここで落とすと厳しいと思い、数的処理をメインに勉強しました。数的処理は感覚を鈍らせないことが重要だと知ったので、半年前から毎日1時間程度、数的推理の問題を解くようにしていました。加えて1次試験2か月前から時事の対策を始めました。文章理解と時事以外の知識問題については正直あまり対策していませんでした。特に後者の方は範囲が膨大であるにもかかわらず本番では1~2問しか出題されないので、自分にとってはコストパフォーマンスが悪いと思いました。
政策論文・総合論文試験(記述式)
2次試験は専門記述のウエイトが大きいのでそちらの勉強を中心にしていました。そのため、政策論文の対策は十分にできませんでした。伊藤塾の政策論文の講義を視聴し、1度だけ添削してもらいました。
面接について
伊藤塾の先生方に模擬面接をしていただきました。丁寧なフォローとアドバイスをくださり、非常に良かったです。そのおかげで、本番でもあまり緊張せず、質問に対して簡潔に答えることができました。特に「なぜ国家公務員になりたいのか」「国家公務員として何がしたいのか」を重点的に考えていました。
官庁訪問について
官庁訪問特有の対策はこれといって何もしていません。個人的には「官庁訪問のために」勉強したり、他に何かする(もちろんそれも重要なことかもしれませんが)というよりは、普段の生活の中で勉強や課外活動に真剣に取り組むことが重要なのではないかと思います。
普段の生活と試験対策について
私は部活動に入っており、伊藤塾には学部3年の春に入塾しました。伊藤塾の講義は自宅のパソコンからでも受講できるので、部活後や部活がない日などに時間を見つけて受講していました。そして、勉強がしんどくなってきたときには省庁の説明会等に参加したり、長期休暇にはインターンにも参加していました。それによって、勉強するモチベーションも上がりました。
「内定と進路決定」の理由
私の就職活動の軸は①「安全・安心」に大きく関わることができる②職員・職場の雰囲気が自分に合うでした。私が内々定を頂いた省庁は、有する政策ツールが多いため幅広い分野で「安全・安心」について考えることができるうえ、説明会やワークショップ、インターン等でお会いした職員の方の雰囲気が自分に合うとも感じていました。そのため、そこに行くことを決めました。
どのようにモチベーションを維持したか
自分が関心のある省庁の説明会・ワークショップには頻繁に参加していました。それによって業務の内容をより深く知ることができるだけでなく、モチベーションも上がりました。説明会も出たいけど勉強もしないといけないと思って迷った時には、勉強するより説明会に参加することをお勧めします。
最後に
「比較」することが大切だと思います。私は民間就活も行っていました。公務員だけではなく、民間企業も見ることによって公務員と民間の共通点や違いを認識することができ、なぜ公務員、なぜこの省庁じゃないとダメかということを自分なりに整理できました。ですので、いろいろな会社を見て自分なりにじっくり考え「比較」してみることが重要だと考えています。