全く講義を受講しない日や問題を解かない日は作らない。どこでも講義を受けられることは、大きなメリットです。
G.G さん(21 歳)
◆ 最終合格 :国家一般職、国税専門官
◆ 内 定 :国家一般職
◆ 予定進路先:国家一般職
※プロフィールは、2017年合格時点のものです。
はじめに
漠然と国民の役に立ちたいという思いが根底にあり、そのために国家公務員というマクロ的な立場で役に立てるものを志望しました。私の大学でも伊藤塾は有名であり、伊藤塾は法律面に関して特に信頼がおけると考えていたので、法律分野に重きを置いている公務員試験の対策に良いだろうと考え受講しました。
私がとった勉強方法
専門試験(択一式)について
基本的には講義を一通り受講した後、「これ完」を繰り返し解くということを徹底しました。実際に6-7割をとれば十分合格点に達するので、「これ完」の問題を肢レベルで完ぺきにしておけば、まず間違いなく合格点をとれると感じました。基本的にどの試験種でも大体使う科目である憲法、民法、行政法、経済学はそのようにしてきました。特定の試験でしか使わない科目、例えば労働法や財政学、経営学などは直前に詰め込みました。その際も「これ完」はかなり繰り返しました。結果として及第点以上をとれたと思います。国税専門官試験で使う会計学に関しては、日商簿記の勉強をしていたこともあり、独学で行いました。
専門試験(記述式)について
私の場合は、裁判所と国税専門官で憲法の記述を使いましたが、記述憲法のテキストを読み込み、そのまま暗記するのではなく、なるべく自分の言葉で順序立てて理解することを心掛けました。裁判所の一行問題と国税専門官の事例問題では少し対策方法が違いますが、概ねテキストの内容で合格点は取れると感じました。裁判所に関してはテキストの内容に沿って書きましたが8割取れていましたので、自信をもって書くことが大切だと思います。
基礎能力試験・教養試験について
もともと数的処理や人文科学は得意だったのであまり対策はしませんでした。「これ完」の問題を一通り解いた後に、間違えたものだけファイリングしておきました。一方で時事と自然科学はあまり自信がなかったので、基本的な問題が出た時に確実に点がとれるようにすることを意識しました。時事に関しては、時事のテキストと相澤講師の講義で対策しました。市販のものより細かく書いてあり、試験でも大いに役に立ちました。
一般論文試験について
一般論文があったのは国家公務員一般職だけでしたが、これに関しては一通り書いて少し添削してもらったという程度です。普通のことを普通に書いていればまず間違いなく3-4点にはなるのでそんなに心配はないと思います。どうしても心配だという人は友人などにも見てもらったり模試を受けたりすることで、客観的に判断してもらう回数を増やすとよいと思います。
面接について
面接に関しては、講義を受けてあとは実際に伊藤塾での模擬面接を4回程度受けました。準備として、聞かれそうな質問に対して、大体話すことを決めてメモするということを行っていました。伊藤塾だけではなく、機会があれば大学のキャリアセンターやハローワークなどを使ってみるのもよいかと思います。
官庁訪問について
官庁訪問の際は、とにかくまずは説明会で情報を得ることが大切だと思いました。私の場合は複数回るのが面倒だと思い、最初の段階であまり回らなかったことを後悔しているので、実際にはあまり興味のない官庁であっても業務説明等を受けることで興味が出るということも十分にありえますので、積極的に訪問することをお薦めします。
普段の生活と試験対策について
私の場合、3年生の後期からは、ほぼ単位を取り終えていたため、講義がありませんでしたので、公務員試験の勉強に専念することができました。2年から3年の初めに関しては大学の授業との兼ね合いが難しかったのですが、基本的には大学が終了してから家でパソコンで講義を受講し、余力があればその範囲の「これ完」を解くといった方法をとっていました。ただし全く講義を受講しない日や問題を解かない日はなるべく作らないことを意識しました。余った時間を利用して、通学途中の電車でスマホで倍速で受講するなどということも行っていました。どこでも講義を受けられるというのは、大きなメリットだったと思います。
「内定と進路決定」の理由
もっとも志望していたところからの内定ではありませんでしたが、2か所から内定をいただきました。決定にあたっては、その職場でこれから先、何年もやっていくビジョンが見えるか、本当に自分の興味がある官庁かという部分を重視しました。また、どのような研修を行っているか、職場の環境はどうかということも考慮した要因の一つです。
どのようにモチベーションを維持したか
Web 受講をしていたため、周りに公務員試験受験者がいるという状況ではありませんでした。そのため励まし合うといった形ではありませんでしたが、リフレッシュするためにランニングを行ったり、友人とテニスやバドミントンをはじめとしてスポーツを行う、家族と食事に行くなどということをしていました。
8月頃になると、周りの民間就活者はほぼ全員内定もちという状況でしたので、少し精神的にきつい時期もありましたが、そのような時も自分が働いているイメージをモチベーションとして、勉強や面接対策等を行いました。
最後に
国家公務員という職務上、全国民の役に立てるようなことを行っていきたいと思っています。そのためにスキルアップなど様々な努力を重ねていきたいです。
これから公務員受験をする方へ言いたいこととしては、特に国家公務員試験は最終合格をしても内定が出ないということがあるということです。実際、国家一般職、国税専門官、裁判所、どの内定も出ていないという人も知っています。しかしそこで諦めるのではなく、最後まで粘り強く情報収集や官庁訪問等の対策を行ってください。私もあまり早い段階では内定をいただけませんでしたが、あきらめなかったことが結果につながったと感じています。筆記試験に関しては心配することなく伊藤塾の講義と「これ完」を最後まで大事にしてください。他のものに手を出しすぎるとかえって収拾がつかなくなります。頑張ってください。