伊藤塾から配付されるテキストと「これ完」のみで十分すぎるほど合格を手に入れることができます
工藤 涼太さん(22 歳)
◆ 最終合格 :特別区(東京23 区)
◆ 内 定 :渋谷区役所
◆ 予定進路先:渋谷区役所
※プロフィールは、2017年合格時点のものです。
はじめに
伊藤塾に入ったのは大学2年生の春頃です。その当時は抽象的に国家公務員総合職になりたいと思い、それだけの動機で入塾しました。しかし、動機がその程度のものでしかなかったために全く勉強する気になれず、目の前の娯楽を堪能していました。その結果、気がついたら大学3年の年末でした。周りの公務員を目指している人たちは既にかなり勉強を進めていて、せっかく2年の春から周りとの差をつけるために先取りして入塾したのに何もしていないことに対する憤りと焦りで、そこから猛勉強しました。
私がとった勉強方法
専門試験(多肢選択式)について
とにかく最初に手をつけたのは講義時間の多い民法や経済学でした。
範囲が広い分、暗記だけでなく理解する時間が必要だと思ったからです。結果的にその通りでした。テキストを何周したかわからないほど、何度も見直しました。「これ完」に関しては7周程したと思います。それくらいウェイトの重い教科だと思います。ほとんど全ての試験種で、できなければならない教科でもあります。
次に手をつけたのは憲法です。憲法に関しては、民法等とは異なり、そこまで理解力が必要とされない教科だと思います。判例の情景が思い浮かべられれば簡単に覚えられます。そのまま試験の問題として出るので点数を取りやすい科目の1つであると思います。憲法はできなければならない科目です。行政法はほぼ暗記のみで挑みました。そのために「これ完」を10周ほどやりこみました。また、行政法に関しては改正されたということもあって少し対策が必要でした。なので、憲法より時間をかけました。経営学に関してはわりと身近な内容があり覚えるのにあまり時間はかからなかったです。内容も薄かったこともあり、「これ完」は簡単に10周できました。ここで1つ言いたいのですが、「これ完」はやればいいというものではないです。私自身、~周やりましたと書いていますけが、これはこなすことがメインではなくあくまで内容の確認なので、その辺はかなりの注意点です。話を元に戻します。政治学に関してはわりと内容が厚めだったので「これ完」を繰り返すのに少し時間がかかりました。しかし、名前の通り政治の内容なので、常日頃から政治について耳を傾けておけばなんら難しいことはないかと思われます。財政学に関してはあまりやってないです。少しかじった程度なのでアドバイスはできませんが、強いて言うならこの科目もかなり薄いのであまり時間をかけずに仕上げることができる科目であることは間違いないと思います。
教養試験(多肢選択式)について
教養科目に関しては、言われているとは思いますが、とにかく数的処理です。これに関しては文系の方にとってかなりの天敵になることこのうえない科目です。実際私も全ての科目の中で1~2番を争うくらい勉強した科目です。そもそもそろばんを習っていたおかげで計算は得意でしたが、そんな私でもかなり手こずりました。それだけ勉強しても本番では7 割取れたか取れてないかくらいの結果でした。私だけかもしれませんが、それほど文系にはしんどい科目だと思います。英語と国語は大学受験で使っていた科目ということもあり特別に勉強したものはなかったです。実際に取り組んだこととしては、一日一長文を解いて、読む習慣、解く習慣をつけるように心がけていたくらいです。また、人文科学については大学受験の際に日本史選択だったので日本史に関してはこちらも特段新しく勉強したことはなかったです。世界史や地理に関しては、一から講義を聴いて「これ完」を10周程度すれば、大体ポイントを押さえられます。私はそうやって勉強していました。自然科学は物理と数学は無理だなと思ったので捨てました。地学と生物は理系科目という感じがせず、割と好きな科目でしたので、対策を進めていました。この2つの科目については通学時間の間に電車の中で解いていました。化学はある程度勉強して、当日の問題次第で解くか解かないかを決めるようにしていました。
私は特別区が第一志望でしたので、残りの時間を時事問題に全て費やしました。時事問題は、しっかり理解していなければ解けない問題ばかりでした。ですので、時事問題は市販の問題集ではなく、しっかりと講義を受けてそのまま吸収していくのが一番の近道だと思います。
また、それは全ての科目に通ずることだと思います。伊藤塾から配付されるテキストと問題集(「これ完」)のみで十分すぎるほど合格を手に入れることができます。なので、解き終わったからといって市販の問題集に手を出すことはおすすめしないですし、むしろやめたほうがいいと思います。余計に混乱すると思います。
みなさんのご健闘をお祈りいたします。