公務員は「人々の生活をより良くする」ことと「困っている人の生活を助ける」ことの両方ができる仕事
S.T さん(22 歳)
◆ 最終合格 :栃木県、特別区(東京23 区)、国家一般職
◆ 内 定 :栃木県庁、国家一般職
◆ 予定進路先:栃木県庁
※プロフィールは、2017年合格時点のものです。
はじめに
高校生の頃に子どもの貧困問題に関する特集を新聞で読んでから、将来は困っている人の手助けができる仕事をしたいと考えるようになり、大学生になってからは公務員になりたいと考えるようになりました。どのような仕事でも人の役に立つことはできると思いますが、公務員の仕事は「人々の生活をより良くする」ことと「困っている人の生活を助ける」ことの両方ができる点が、他の職業ではなかなか無い魅力だと考え、受験を決めました。
私は大学の授業やサークル、アルバイトなどで忙しかったため、公務員試験に向けて独学で勉強や情報収集をするのは負担が大きいと感じたため、受験指導校を利用することにしました。伊藤塾を選んだのは友人が通っていたことと、カウンセリング制度やWeb 受講制度が整っているように感じたことが理由です。実際に、私は通学コースだったものの、講義にはあまり出席できなかったのですが、インターネットで後から講義を受講し、講師には何度もカウンセリングをしていただいたおかげで諦めずに勉強に取り組むことができました。
私がとった勉強方法
専門試験(択一式・多肢選択式)について
自分の受験する試験に必要な科目は一通り伊藤塾のWeb講義を受講しました。その後は、繰り返し「これ完」を解き、時折テキストの記載事項を確認するということだけを徹底して行いました。私の場合、勉強に本格的に取り組み始めたのが3年生の秋頃で、かなり余裕が無かったため、講師カウンセリングを利用して各科目の優先順位を明らかにしてから勉強をしていました。他の市販の参考書などには手を出さず、伊藤塾の講義と「これ完」を信じて勉強すれば大丈夫だという講師の方の言葉通り、厳しい状況のなかでもやるべきことが絞られていたため集中して勉強ができました。
専門試験(記述式)について
択一の対策が遅れていたため、講師の方とも相談して、記述の対策は憲法だけに絞りました。講義を受講して、記述対策のテキストの解答例を読んだあと、実際に書いてみて解答例を覚えるという流れで勉強をしました。文章を覚えるのではなく、質問に対するポイントを覚えることを心がけていました。第一志望であった栃木県庁では記述がなかったのですが、記述対策をしたことで憲法はかなり得意教科になりました。
基礎能力試験(多肢選択式)・教養試験(択一式)について
数学が苦手だったので数的処理だけは講義を受講し、「これ完」の奇数番だけ解きました。その他の教科も対策に時間がかけられなかったため、重要な過去問の解説をしてくださるフォロー講義がかなり役に立ちました。また、時事問題は対策をしないと点数がとれないと感じたため、きちんと講義を聴いてインプットするようにしました。
一般論文試験・教養論文試験(記述式)について
対策にあまり時間が取れなかったのですが、講義テキストを読んで論文構成の方法などについては頭に入れておくようにしていました。また、過去問の解答例などを読んでどのような考え方が望ましいのかということも、自分なりに整理するように努めていました。
面接・集団討論について
第一志望の県庁には企画提案型の面接もあったため、講師カウンセリングで企画書の作り方や内容について詳しく添削していただいたのは本当に助かりました。その他の試験でも面接カードの添削や模擬面接などの伊藤塾の制度を活用しました。また、面接カードを作成するにあたっては「面接対策BOOK」がかなり参考になりました。
官庁訪問について
1次試験合格後、人事院の合同説明会に行き、その後は興味をもった省庁の個別説明会などに参加しました。この説明会は直接採用には関係のない省庁もあるようですが、最終合格発表後には説明会に参加した省庁から官庁訪問のお誘いが来ることもありましたし、私が内定をいただいた省庁は個別説明会がかなり少人数だったため、顔も覚えていただいていたようで官庁訪問もかなりスムーズでした。志望する省庁が明確な方は、個別説明会の時点で何度も訪問するのも内定を得るための一つの手段なのではないかと思います。
普段の生活と試験対策について
大学生活と試験勉強のバランスを取るのは苦労しましたが、やるべきことを書き出して視覚化することで頭を整理して、落ち着いて勉強することができました。私は、サークル活動やアルバイト、子どもと関わるボランティアなどにも積極的に取り組むようにしていました。これらの経験を通して多くの人と関わることができたので、面接はあまり緊張せず臨めましたし、面接カードに書くネタにも困りませんでした。学校や公務員試験の勉強以外の活動には積極的に参加することをおすすめします。
「内定と進路決定」の理由
栃木県庁が第一志望だったので、最終合格した後は迷わず栃木県庁に決めました。ここまで強い気持ちを保てたのは、3年生の夏に参加した県庁のインターンシップがとても充実しており、お世話になった職員の方々が素敵な人ばかりで一緒に働きたいと感じたためです。また、県庁は様々な部署を経験できるということで、幅広い分野に興味があるという私自身の性格にも合致していて働き続けられそうだと感じたことも理由の一つです。
どのようにモチベーションを維持したか
勉強に本格的に取り組めたのが3年生の秋頃だったため、遅れているという危機感から集中して勉強ができました。かなり厳しい状況でしたが、伊藤塾の講師カウンセリングなどを通じてアドバイスをいただき、悲観せずにやるべきことにしっかり取り組めたことが内定につながったのだと思います。また、ずっと勉強ばかりでは気が滅入ってしまうので、適度に友人と会ったり、アルバイトをしたりしていました。1次試験は1 日がかりのものもあるので、試験の後に友人と会う予定を入れて、試験中のモチベーションを維持していました。
最後に
今後、公務員として働くうえでは、多くの人の役に立ちたいという初心を忘れずに、当事者意識を持って課題に取り組むように心がけていきたいと思います。公務員試験は長丁場で、学生であれば周囲の友人たちが次々と内定していくなかで試験や面接を続けることになります。そのような状況でも、自分の本当にやりたいことが公務員の仕事ならば、諦めずに努力を続けることができるはずです。強い気持ちを持つためには、民間企業を含めて様々な仕事をよく知ること、そしてよく考えることが重要になると思います。私自身、2~3年生の頃に民間企業と公務員の両方のインターンシップや説明会に参加したことで、自分は公務員になりたいのだという気持ちが確かなものになりました。また、迷った時には伊藤塾に相談すれば親身になって相談に乗ってくれます。伊藤塾のサポート体制にはかなり助けられました。
最後になりましたが、伊藤塾の講師やスタッフの方々、支えてくれた家族や友人たちには本当にお世話になりました。ありがとうございました。