真の法律家・行政官を育成する「伊藤塾」
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大学1年生に司法試験の学習からスタートし、3年生の夏に進路を国家公務員に転進

福井県庁

S.S さん(22 歳)
 

合格者イラスト
◆ 出身大学 : 早稲田大学法学部
◆ 受講講座 : 司法試験入門講座本科生、司法試験学習経験者のための国家総合職+地上・国家一般職コース、合格・内定ゼミ
◆ 最終合格 : 国家総合職(法律区分)
◆ 内    定 : 厚生労働省、特殊法人
◆ 予定進路先: 厚生労働省

※プロフィールは、2018年合格時点のものです。

はじめに

大学1年から、漠然と社会的弱者救済のため法曹の道に進みたいと考えており、司法試験を目指す友人と法律を学ぶ自主ゼミを組んでいました。彼らが伊藤塾に入塾したことから、その質の高いテキストや講義に魅力を感じ、私自身も司法試験入門講座本科生を受講しました。
その後、大学3年の夏以降に政策立案コンテストや省庁の業務説明会などに参加していく中で、国家公務員の声なき声に答えられるやりがいと影響力の大きさに大変魅力を感じるようになり、目指すようになりました。

私がとった勉強方法

専⾨試験(多肢選択式)について

大学1年の冬に伊藤塾の司法試験講座に入塾したため、憲法・民法・行政法・刑法・商法は司法試験入門講座の基礎マスターを中心に早くから勉強を開始することができました
大学3年春までに、伊藤塾のテキストのどこに何が書いてあるかおおよそ把握できる程度にまで何度もテキストを読み込みました。これにより、大学3年の秋以降本格的に「これ完」を解くにあたって知識不足をテキストで確認する際に短時間で該当箇所に当たることができたため、効率よく学習を進めることができました。選択科目のうち国際法は独学でしたが、伊藤塾で指定していただいたテキスト・講義・「これ完」の3点以外手を広げる必要は全くありませんでした。

専⾨試験(記述式)について

司法試験を視野に入れた論述対策は大学3年の春から行っていましたが、公務員試験に特化した過去問演習を開始したのは多肢選択式試験終了後である大学4年の5月からでした。
伊藤塾の講師の方から、公務員試験における記述試験は論述の型を押さえることが重要であると教えていただいたため、常にその型を意識して演習を繰り返しました。
また、多肢選択式専門試験のときに使用していた「これ完」を今一度見直し、どの分野が出題されても絶対に最低限度の論述はできるよう知識の再確認を行いました。

基礎能⼒試験(多肢選択式)について

数的処理や文書理解などの慣れが必要な科目に関しては、大学3年の冬以降は毎日必ず「これ完」を5問ずつ解くというノルマを決めて取り組み続けました。
他方で、人文科学や自然科学等の知識分野は、伊藤塾のWeb講義を中心に学習しました。伊藤塾の講義は、過去問の傾向から今後出題され得る箇所にポイントを絞っていることや、速度を調節して2倍の速さで聴けることで、時間がなく何よりも効率を求める自分にとってとても有意義でした

政策論⽂・総合論⽂試験(記述式)

政策論文に割くことができた時間はあまりありませんでした。しかし、普段から伊藤塾のゼミなどで「なぜ国家公務員を目指すのか」「なぜその省を志望するのか」といった問題意識を持つ機会を得られたこと、さらに昨今の時事問題にも対応した講義をしてくださったことは、政策論文試験の対策につながっていたと思います。

⾯接・集団討論について

伊藤塾が行っている面接カードの添削と模擬面接をフルに活用して対策に取り組みました。特に、私の場合は面接カードの添削と模擬面接を同じ講師の方が受け持ってくださったので、面接で伝えたい内容に沿った面接カードを書くことができるよう実践的なアドバイスをしてくださり、大変ためになりました。
伊藤塾の模擬面接は本番とかなり似ていたため、試験当日は緊張感を持ちつつ練習通りの実力を発揮することができたと思います。

官庁訪問について

第一志望・第二志望の省は揺るぎませんでしたが、第三志望をどこにするか最後まで迷っていたため、様々な説明会に何度も足を運ぶことで各省の政策や雰囲気への理解を深めました。また、官庁訪問直前及び官庁訪問期間中に、伊藤塾のゼミ等でお世話になった講師の方と何度もカウンセリングをしていただいたことで、長時間の官庁訪問期間中も自信を持って面接に取り組むことができたと思います。

普段の生活と試験対策について

大学1年から伊藤塾に入塾しており、サークルやゼミは法律に関係のあるものに所属していたため、試験対策という面からは大学生活は全く障害にはなりませんでした。しかし、人事院面接や官庁訪問では、勉強以外で自分は何が強みかといった人物像が重要視されたように感じます。アルバイトとして個別指導塾の講師を行っていましたが、インターンや留学など目立った経験を持っていなかったため、面接では多少苦労をしました。

民間企業の就職活動について

大学3年の春、民間企業のインターンが本格的に開始されるタイミングで合同説明会に赴き、様々な企業の話を聞いたうえで、「自分は民間企業の就職活動はしない」という決断をしました。あとから振りかえってみると、自ら足を運び、直接民間企業の説明を受けたうえでこのように判断したのは有意義だったと思います。
官庁訪問の場でも、なぜ民間企業の就職活動をしなかったかという理由を問われましたが、企業の方のお話を聞いたうえで自分の価値観と異なると感じたと具体性をもって答えることができたので、説得力も増したと思います。

「内定と進路決定」の理由

社会の中で生活するなかで、日々困難を抱えている人の救済に尽力したいという思いが最も強かったため、一貫して厚生労働省を志望していました。官庁訪問では他の省もまわりましたが、最終的に進路を決定するにあたって迷いはありませんでした。

どのようにモチベーションを維持したか

志望先を国家公務員総合職と決定してから試験日までとにかく日数が少なかったため、自分はまだ皆を追いかける位置にいるのだから一時も無駄にすることはできないという強い気持ちでいるよう心がけました。他方で、志望する省の説明会には頻繁に足を運び、将来自分が働く姿をイメージすることで、モチベーションの維持に努めました

最後に

昨今の世の中は様々なリスクで溢れています。自然災害や自己の疾病・環境の変化など、全てのリスクから逃れることは不可能ですが、リスクから受けるダメージを最小限に抑えることはできると考えます。
そして、全ての人がそのようなリスクに耐えうる盤石な基盤をもつ生活を持続することができるような社会を実現することが、今の私の目標です。
これから公務員試験を受験される皆さんも、様々なビジョンがあると思います。よく言われることですが、公務員試験に合格することは通過点に過ぎず、大事なのはその先だと思います。勉強を開始するにあたっていつでも遅いということはないので、自分のやりたいこと・やるべきことを明確化し、最後まで集中力を切らさず頑張ってください