真の法律家・行政官を育成する「伊藤塾」
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勉強をはじめるのに遅すぎた、絶対に間に合わないということはありません。

福井県庁

S.A さん(23 歳)
 

合格者イラスト
◆ 出身大学 : 慶應義塾大学法学部
◆ 受講講座 : 司法試験入門講座本科生、司法試験学習経験者のための地方上級・国家一般職コース
◆ 最終合格 : 東京都庁Ⅰ類B、裁判所事務官(総合職・一般職)、国家総合職(法律区分)
◆ 内    定 : 東京都庁、裁判所事務官(総合職・一般職)
◆ 予定進路先: 東京都庁

※プロフィールは、2018年合格時点のものです。

はじめに

私はもともと弁護士を目指しており、伊藤塾には大学1年の春に入塾しました。司法試験講座に沿って勉強を進めていたのですが、3年の8月に弁護士の方から話を伺う機会があり、そこで弁護士の仕事に違和感を感じました。それまでの私は、弁護士はどんな人でも助けることができる万能な職業だと考えていたのですが、実際には法律の範囲内での紛争解決という限られた中でしか救うことができないのではないかと考えるようになったのです。そして、もともとある案件を解決する弁護士ではなく、ゼロから何かを与えることができる公務員の仕事に興味を持つようになりました。ですが、教育や福祉保健等の特定の分野に興味をもったわけではなかったので、さまざまな分野の仕事を幅広く経験できそうな東京都庁を第一志望に選択しました。
公務員試験のための勉強をはじめたのが3年の2月とかなり遅かったのですが、もともと司法試験のために勉強していたこともあり、ある程度の基盤があったので無事に合格することができました

私がとった勉強方法

専門試験(択一式・多肢選択式)について

「これ完」を2周しました(1周目は全部、2周目は間違えたところのみ)。第1志望が都庁だったので、特別な対策はしていません。テキストを読み込み、記述で説明できるくらいの理解度まで高めれば十分かと思います。

専門試験(記述式)について

都庁の対策は専門記述対策のテキストを何周も解いて、問題を見ただけで答えを全て書けるように丸暗記しました。暗記する中で、わからない箇所があれば(司法試験入門講座の)基礎マスターテキストに戻って復習しました。専門記述対策のテキストに載っていない問題は、基礎マスターテキストを見ながら自分でノートにまとめました。特に、都庁は過去問からの出題が多いので、過去に出てきたかつ専門記述対策のテキストに載っていない問題はやった方がいいと思います。
国家総合職・裁判所事務官総合職については、特別なことはしていません。ですが、司法試験講座の論文マスターを一通り見直して、答案の書き方のイメージをつかみました。

基礎能力試験(多肢選択式)・教養試験(択一式)について

私は勉強をはじめるのが遅く試験まで時間があまりありませんでした。ですので、Web講義をラジオがわりに聴きながら移動や家事をする等、スキマ時間を上手く利用していました。
ただし、数的処理は手で解くことが重要だと思ったので、テキストを2周しました(1周目は全部、2周目は間違えたところのみ)。数的処理は予習よりも復習が大事だと思いますので、わからない問題は悩まず潔く答えを見て、できるだけ早く再現ができるようにした方がいいと思います。
また、基礎能力試験はスピード勝負なので、毎日一回時間を測って過去問を解くようにしました。

一般論文試験・教養論文試験(記述式)について

一番苦労した科目です。こればかりは自分一人の力でどうにかなるものではないので、講師に添削してもらいましょう。私は柳原講師にたくさん添削してもらいました。
また、都庁の場合は「『3つのシティ』の実現に向けた政策の強化〜2020年に向けた実行プラン〜」を読んで東京都の政策を把握しておくことがおススメです。

面接・集団討論について

伊藤塾の模擬面接をたくさん利用しました。厳しい目線で分析してくださり、とても力になりました。都庁の面接直前、それまで厳しかった講師が「もう言うことはないです。自信を持ってください。」と最後におっしゃってくださり、とても励みになりました

官庁訪問について

国家総合職試験に受かると思ってなかったのでほとんど対策していないです。ですが、官庁訪問期間中は柳原講師が相談に乗ってくださりました。何もわからず右往左往していた私に様々なヒントを与えてくださり、大変お世話になりました。

普段の生活と試験対策

伊藤塾の自習室や図書館にこもって一日中勉強していたため、学校にはほとんど行けませんでした。幸いにも卒業までの単位をほぼ取得し終えていたのでことなきを得ましたが、学生のみなさんは試験までに単位をできるだけ取得しておくことをおすすめします。
また、私はサークルもアルバイトも公務員の仕事とは全く関係のない活動内容でしたが合格をいただくことができたので、無理に公務員らしい活動をするのではなく、今まで自分が行ってきた活動を上手く相手に伝えることこそが大切なのだと思います。

民間企業の併願について

私は民間企業のエントリーをしたわけではないのですが、秋冬の説明会やインターンには参加していました。面接の練習や「学生時代に力を入れたこと」の深掘りをすることができるので、例え公務員の専願を考えている方でも秋冬のインターンには参加することをおすすめします。

内定と進路決定の理由

国家総合職と裁判所と都庁とで最後まで悩みましたが、特定の分野だけでなくさまざまな分野に携わり社会問題を解決したいと思っていたので、都庁を選択しました。

どのようにモチベーションを維持したか

モチベーション維持とは少し違うかもしれませんが、点数がとれず落ち込んだときは好きな芸人のラジオを聴いて気持ちを切り替えていました。自分なりのリラックス方法をひとつ持っておくといいと思います。

最後に

合格をいただき嬉しいという気持ちはもちろんあるのですが、それと同時に面接や官庁訪問を通じて自分の勉強不足を痛感しました。ですので、早く現場で働き、経験を積んでいきたいと思っています。
私自身試験まで3ヶ月もないという状態から勉強をはじめ、合格をいただくことができました。それ故、勉強をはじめるのに遅すぎた、絶対に間に合わないということはありません。最後まで諦めずに努力し続けてほしいです。そして、自分の進路に悩まれている方はたくさんいると思いますが、とにかく視野を狭くせず色んな説明会に参加してみてください。
最後に、合格まで支えになってくださった講師・職員の方々に厚く御礼申し上げます。