早めの面接カード添削が功を奏しました。
H.R さん
◆ 受講講座 : 地方上級・国家一般職コース本科生、併願会計学
◆ 最終合格 : 国税専門官、特別区、裁判所一般職
◆ 内 定 : 国税専門官、裁判所一般職
◆ 予定進路先: 国税専門官
※プロフィールは、2018年合格時点のものです。
はじめに
大学で行った適職診断テストで公務員が上位にあったことから、公務員に興味を持ちました。その後、さまざまな職種について調べるうちに、法律の知識を活かし専門分野に特化できる、国税専門官と裁判所事務官を目指そうと思いました。私は陸上部での活動が忙しかったためWebでの受講をしていましたが、疑問に思ったところは直ぐにフォームから質問できましたし、カウンセリングでも受験戦略について相談させていただいたので、全く不便は感じなかったです。
私がとった勉強方法
専門試験(択一・多肢選択式)
専門択一については、とにかく講義を聴くことを優先しました。部活、バイトが忙しかったため、配信される講義をできるだけ遅れないように視聴し、復習も講義後にテキストを読み直す程度でした。その分、夏休みには現時点で終わっている範囲のテキストの読み直しと、「これ完」の問題演習を行いました。部活を引退した11月までは、そのような生活が続きましたが、その後はバイトも減らしつつ、捻出した時間でひたすら「これ完」を繰り返し行うことに専念しました。結果、4月末までに憲法・民法・行政法は5周、ミクロ経済・マクロ経済は4周、政治学、財政学、会計学は3周繰り返すことができました。この際に大事なことは、1問1問の解説を暗記するくらいの気持ちで挑むことです。1~2周目は正答率も低いし時間もかかるし、すごく気が滅入りますが、そこを乗り越えれば大体の知識は頭に入ってきます。3周目以降は、正誤を判定するための鍵となる部分を暗唱することすらできると思います。この段階に入れば専門はほとんど大丈夫です。
専門試験(記述式)について
私は裁判所一般職、国税専門官の専門記述はともに憲法を選択しました。また、対策をしたのも憲法1科目のみです。記述は大雑把に言えば「定義、問題提起、規範定立、あてはめ、結論」という流れで進んでいきますが、やはりここで必要なのは択一の知識です。テキストを読み、「これ完」を覚える勢いで解いていれば、記述だからといって困ることはないと思います。あと、記述用のテキストを見ながらでもいいので自分で書いてみて、しっくりくる自分なりの「型」を見つけてください。「型」を身につけられたら、その後は択一対策で覚えた知識をそれに乗せて書いていくだけです。
基礎能力試験(多肢選択式)について
まず数的処理については明らかに苦手であったため、講義に遅れないようにするとともに、テキストの問題を復習として解いていました。また、夏の終わりくらいから急いで「これ完」の基礎力養成編を3周させ、残りのパート1、パート2も4月末までに3周しました。
ここまでやってようやく、人並みの点数が取れるようになったのかなと思います。私と同じく数的処理が大の苦手という人も、この科目を捨てることはオススメしません。配点が高いですし、知識分野を得点源にすることも範囲の広さ故に難しいからです。
次に、文章理解については特に対策しませんでした。問題演習は12月くらいから2日に1問ずつ、英語と現代文を解いた程度です。また、英語に関しては勘を鈍らせないため、週刊の英字新聞を通学時間に読んでいました。得意な人はこの程度でも満点が取れるでしょう。
知識分野については、講義を全部聴いた後、いけそうだと思った科目は「これ完」を2~3回解きました。私の場合、人文科学では思想のみ、自然科学では生物、地学、化学(計算を除く)です。社会科学は、憲法と政治学を専門科目で使っていたので、特に対策せず本番も解けました。また、Web配信された要点整理特別講義が大変役に立ちました。この講義のおかげで知識分野を安定した得点源とすることができました。最後に、時事に関しては、講義を聴いてその指示通りに時事のテキストを読めば大丈夫です。
一般論文試験・教養論文試験について
教養論文に関しては講義を視聴した後、実際に書いてみたのは3年生の秋からでした。最初は政策に関する知識なども全くないため、原稿用紙を埋めることさえ苦労します。しかし、テキストの例文を読みつつ何回も書くうちに、自分なりの「型」ができ上がってきますし、どのような策を使えるかが頭に浮かんでくるようになりました。もちろん、業務説明会の参加や時事の勉強を通して、ある程度の事前知識を得たことも手助けになりました。模試を受けてみると、本番のような緊張感の中で論文を一本書き上げる練習ができるのでオススメです。
面接・集団討論について
メールを用いた面接カード添削は、機会があるたびに利用していました。本格的に面接カード作成をするのは一次試験終了後となりましたが、年内から添削を数回してもらったおかげで完成も早まり、きちんと面接対策ができたと思います。一次試験の合格発表とともに面接の日付が指定されますが、早ければ10日後くらいに指定されてしまうので、合格発表まで待つのは得策ではないと思います。私も裁判所の面接が国税専門官一次試験の翌々日に入ってしまったため、前もって準備を進めていなかったら失敗していたと思います。
普段の生活と試験対策
陸上部での活動に週3日参加し、バイトに週2日入っていたので、丸1日勉強にあてられる日は週に2日でした。その2日のうちに飲み会等の遊びが入るため、全日勉強をしていた日は11月まではそこまでなかったように思います。しかし、頭を鈍らせないために毎日2時間以上は勉強するように心がけました。また、旅行や合宿で暫く空いてしまう前後には勉強時間を増やし、トータルでの勉強量はあまり変えないようにしました。
部活を引退した11月以降はバイトも週1に減らし、週6で9時間程度勉強することで追い込みをかけました。私は「4月10日までに全科目(ただし物理、数学、歴史、地理を除く)のこれ完3周以上」を目標にしてスケジュールを立て、勉強時間を配分してきました。皆さんも自分なりの目標を立てて、それを達成できるような計画で勉強を進めていけば確実だと思います。コツは、1日でやる量をあまり無理しないことです。
内定と進路決定の理由
裁判所事務官と国税専門官で迷ったのですが、裁判官の補佐として動く裁判所事務官より、自分が主体的に考えて仕事ができる国税専門官を選びました。
どのようにモチベーションを維持したか
私個人の経験だと、やる気というものは行動の後に付いてくるものです。ですので、自分に習慣付けてしまうことで勉強を続けてきました。2週間くらい耐えて続けていれば、身体と気持ちが慣れてくるので、勉強し続けることもそこまで辛くはないと思います。
最後に
これを読む皆さんの中には、公務員試験を受験することに決めた方も、まだ迷っている方もいるかと思います。どのような選択をするにせよ、その選択を自分にとって最善のものにしていけるかどうかは、これからの貴方の頑張りに懸かっています。陰ながら応援しています。
過去は変えられないが、未来は君の手の中にある。