内定率の高さから官庁訪問対策は伊藤塾を選択。質の高い政策討議や複数回のカウンセリングが内定につながった。
T.Tさん
◆ 受講講座 : 国家公務員総合職対策 政策討議対策パック
◆ 最終合格 : 国家総合職 教養区分
◆ 内 定 : 農林水産省(事務系)
◆ 予定進路先: 農林水産省(事務系)
※プロフィールは、2019年合格時点のものです。
はじめに
社会の枠組み作りに携わることのできる職業に関心を持ったことが、公務員を目指したきっかけです。私はこれまでの生活の中で、自分自身を取り囲む環境が決して当たり前のものではないことを実感しました。そこで人々の生活の「当たり前」を守り、より良い生活を作っていけるような職業につきたいと考えました。そのようなことから政策の企画立案を通して社会の枠組み作りに携わり、「当たり前」を作っていける国家公務員に魅力を感じ、目指すようになりました。
私は教養区分試験合格後に指導校選びをしたのですが、他の受験指導校に比べて内定率が高かったことが、伊藤塾を選択した理由です。地方在住であってもテレビ通話を介した政策討議やカウンセリングを行っていただけるということも、魅力に感じました。
実際、質の高い政策討議やカウンセリングを複数回実施していただけたことが良かったです。また官庁訪問の中日にカウンセリングしていただけたことも非常に良かったです。それらがなければ今回のような良い結果には繋がらなかったと思います。
私がとった勉強方法
専門試験(多肢選択式)について
数的処理や文章理解は少しでもいいので毎日解くようにしました。数的処理はどの問題も5分以内に解ききることを目標として取り組んでいました。知識系科目に関しては、捨て教科を作るというよりは1つの教科の中で捨てる分野を作るという方針で勉強を進めました。
一般論文試験 (記述式)について
主に2つのことに取り組みました。1点目は思考のプロセスの習慣づけです。ニュースや新聞を見て考える習慣をつけるようにしていました。官庁訪問対策という意味でも役に立ったと思います。2点目は政策ツールに関する知識の修得です。政策の中身の知識がなくても論文は書けなくはないということはわかっていたものの、法律や予算等の政策ツールに関する知識は事前に頭に入れておくようにしました。
企画提案試験、政策課題討議試験について
私は人事院から過去問を取り寄せていたので、まずは発表された資料からどのような問題が2次試験で出題されそうかを予測しました。次に予測した問題の現状を把握・分析をしました。具体的には現状になった原因、現状がなぜ変えなければならないのか、このまま放置すると現状はどうなるのか、現状を改善するために今政府ではどのような取り組みがなされているのか…等について調べ、考えました。この際に書籍や新聞、コンサルや省庁等が発表した資料を参考にしていました。その次に既存の政策や自分の頭を使って、発表する政策について考えました。ちなみに私は「インパクトのある施策を行う」という作戦でしたが、今やっている政策や取り組みを強化することに重きを置いていた人もいたので、どちらでもいいと思います。ただどちらの作戦にしても、論理的かどうかがとても見られていると思います。そして自分なりの政策ができたら必ずほかの人に見てもらった方がいいと思います。私は複数の友人に読んでもらって意味が分からないところについて指摘してもらっていました。
政策討議試験については、慣れによるものが大きいと思います。ですので、伊藤塾で行われている政策討議の練習や民間企業の選考などのグループディスカッションを活用するのが良いと思います。人によっては「必ず最初の一言を発する」とか「司会・進行の役を申し出る」というように作戦を立てている人もいました。
面接・討論について
自分が話すことや質問されそうなことに対する答えをある程度は事前に考えておくようにしました。そのうえで、考えるだけでは実際の面接において話せないことがあるので、人前で話す練習をした方がいいと思います。また面接は慣れによるものが大きいと思うので、模擬面接があれば複数回にわたって利用するのがいいと思います。
官庁訪問について
官庁訪問するのであればその省庁に関連する最低限の知識は押さえておく必要があると思っていたので、新聞記事をノートに切り貼りして自分の思ったことをメモしたり、白書(といってもその概要)を読むようにしていました。また参加した説明会後に自分がなぜその省庁に興味を持ったかを志望動機という形でまとめるようにしていました。官庁訪問直前で訪問する省庁を決めるときに非常に役に立ちました。
普段の生活と試験対策について
体育会の部活とバイト2つを掛け持ちしていたので、毎日まとまった時間を取って試験勉強ができていたわけではなかったと思います。ただ数的処理や文章理解のようなものはたとえ少しでも毎日解き、通学の電車の中で暗記系の科目を勉強するようにしていました。
民間企業の就職活動について
私は人々の生活を根本から支えるべく社会の枠組み作りに携われる仕事につきたいと思っていました。そのような仕事を探していた時に、民間のインフラ業界やコンサル業界も魅力に感じたため、民間企業との併願をしました。
就職活動は2年間に渡りました。1年目は民間と国家公務員試験を併願していました。民間はうまくいったものの国家公務員試験は技術系の区分で受験し、1次試験で落ちてしまいました。なお、その年の教養区分で受かったので2年目も受験することにしました。2年目は政府系金融機関を受けましたが、いい結果は得られませんでした。
最終的には自分の判断で決めるべきですが、私は民間企業との併願はおすすめはしないです。公務員試験の勉強で時間を取られるのはもちろんですが、民間企業の就職活動においても業界研究やインターンシップへの参加で結構な時間が必要になります。そのような際に公務員試験と民間就活がお互いに逃げ道となってしまい、中途半端になってしまうことがあると思いました。しかし、民間企業の面接が官庁訪問の面接で役に立った部分は多々あると思うので、志望する業界を広げすぎることなく民間就活をするのであればよいと思います。
どのようにモチベーションを維持したか
自分の働いている姿を想像することです。私は省庁のインターンシップに参加していたこともあり、自分の働くイメージが膨らみやすかったように思います。また定期的に開催される説明会に参加することも自分の働く姿を想像することに繋がり、モチベーションを保つのに有効だったと思います。
最後に
まず最後まで読んでいただきありがとうございます。私の就職活動を振り返ってみると、「自分が心の底からしたいことは何か?」を問い続けた時間だったように思います。現在ではその答えが正解なのかはわかりませんが、私は悔いのない答えを出すことができたように思います。そう思える理由としては「やり切ったから。」の一言に尽きます。そこでこの文を読んでくださっている皆さんにも自身の可能性を狭めないためには、まずは色々な職業について知り、また色々なことを経験してほしいと思います。就職活動を進めるうえで様々な困難や不安もあるとは思いますが、それらは貴重な経験だと思います。頑張ってください!応援しています!
最後にはなりますが、このような良い結果は伊藤塾の講師、スタッフの存在をなくしては決して得ることができませんでした。本当にありがとうございました。これからの人生において私は「国民や世間から信頼され、必要とされる行政官」になることを目指して、初心を忘れずに自分自身を成長させていきたいと思います。