真の法律家・行政官を育成する「伊藤塾」
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プロの講師につけられたA~Dの評価。自分の現在地を客観視する意味で非常に意義深かった

外務省

K.Mさん
 

合格者イラスト
◆ 出身大学 : 東京大学法学部 4年
◆ 受講講座 : 国家総合職(教養区分)対策講座
◆ 最終合格 : 国家総合職教養区分
◆ 内    定 : 外務省
◆ 内定(民間) : 総合商社、メガベンチャー・デベロッパー(最終面接辞退)
◆ 予定進路先: 外務省

※プロフィールは、2019年合格時点のものです。

はじめに

自らの利益のために生きるということがどうしてもできない(後ろめたくなってしまう)性分で、人のため、国家のために直接働くことのできる公務員は昔からの憧れでした。国家官僚となった後も、報道されるような「世間からずれた」官僚ではなく、人々と共に歩んでいくことを第一に生きていきたいです。
伊藤塾では、教養区分直前にたくさんの指導をしていただいたことが本当に助かりました。一人ではなかなか把握することのできない「論文試験」「面接」「企画提案」などをプロの先生方にADで評価をつけていただけたのは、自分の現在地を客観視するという意味で非常に意義深かったです。

私がとった勉強方法

基礎能力試験(多肢選択式)について

ひたすらに過去問を解き続けました。9月はインターンにもいかず毎日家にこもり、伊藤塾の用意してくれた問題集を全部解き終わることを目標に、確実に点を取りたい数的処理や社会科分野に絞って対策を立てました。最後の一週間は自分の弱みである理科系の分野を総ざらいし、最低限の点数を取れるようにしました。

一般論文試験・教養論文試験(記述式)について

過去問をいただけたので、それを自分で実際に同じ制限時間で筆記しました。筆記した文章はデータ化して伊藤塾に送付し、1日のうちに先生が採点して返してくださいました。

面接・集団討論について

こちらも伊藤塾が特定の日程で時間を設けてくださったので、事前に予約し、先生方に評価をしていただけました。セッションが終わった後はいい意味で辛口のコメントをたくさんくださり、自分の弱点を知り本番に活かす良い材料となりました。

官庁訪問について

官庁訪問に関しては、自分のこれまでの人生をぶつけるのみと考えておりましたので、伊藤塾に何かサポートいただくということはありませんでした。

普段の生活と試験対策について

どうしても外務省に入りたいという思いが、夏の外務省インターンで強くなり過ぎてしまい、9月に予定していた民間企業のインターンを全て断ってひたすら家で教養区分の勉強をしていました。この行動については今も自分の中で賛否両論はあるものの、結果として満足いく順位で教養区分を合格することができたので、それに関して後悔はありません
教養区分1ヶ月前から官庁訪問までは本当に息をつく暇もありません(民間を併願するならば、教養区分が終わってからの数ヶ月は滑り止めを確保する必要がありますから)。ですのでそれまでに自分でチャレンジしておきたいことはすべてしておきましょう。自分にとってはアメリカやフランスへの留学、それから国際サミットへの参加がそれに該当し、全て満足いくまでやりきっていたので、心置きなく教養区分に挑めました。
業務説明会は自分の熱意を採用担当にアピールする大きなチャンスです。採用担当は、きちんと動く人たちの姿を必ず見ています。期日までにきちんと申し込みをして、参加するからには自分の最善を尽くしましょう。

民間企業の就職活動について

外務省がどれほど狭き門かは十分に理解しているつもりだったので、民間の就活ももちろん挑みました。その中で一番に興味を持てたのは、やはり世界を股にかけて、社益のみならず日本の国益のために働く総合商社の分野で、実際そのうちの1社にはOB訪問も何回もしたし、相思相愛になって最終内々定もいただけました。もし、外務省という選択肢がなければ、私は間違いなくあの会社にお世話になっていたと思います。
民間就活は、国家総合職の就活の前にできる、最後の人生勉強です。どの会社にも、志をもって、日本のため、世界のために生きる立派な「おとな」の方々がたくさんいらっしゃいます。その人たちと出会い、語り、自分を省みる中で、自分はどんな「おとな」になりたいのか、そのビジョンが見えてくる。その点において、民間就活は必ず行うべきだと思いますし、それで国家官僚よりもやりたいことが見つかれば、そちらに挑むべきだと私は思います。
教養区分で受かったならば、基本的に民間就活はメリットしかありません。4年生の4~5月ですから時間はたくさんあります。存分に面白そうな業界の説明会に足を運び、OBとお話しし、自分の未来に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

どのようにモチベーションを維持したか

モチベーションの維持について、私自身が苦労したことはありません。自分でこの大学生活をかけ、どのような職業や生き方が一番自分にとってふさわしいか考えたうえでの外務省志望だったので、目指すところにたどり着くため、できる努力は全て行うという精神でした。
もし、今この体験記を読んでいる皆さんがモチベーションに悩んでいるようであれば、今一度、自分がなぜ国家官僚を目指しているか考えてみてください。そこで揺らがなかった信念が、あなたを最後まで支えきってくれる柱になるでしょう。

最後に

人間は生まれ持って狡い生き物だと思います。今の世の中は、「おとな」になるという言葉の意味が、「妥協する」だとか「諦める」だとかいう言葉と同義になっている気がします。私自身、最近自分の思考がそちら側に近づいていることがわかるたび、自分の堕落ぶりに幻滅します。
だからこそ、国家官僚としてこれから生きる40年、怯まず諦めず腐らず、真に人々のために生きることを心の底から願い続けられる、そんな強い芯を持った「おとな」として、生きていきたいです。