真の法律家・行政官を育成する「伊藤塾」
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短答を解くための思考方式から論文の書き方まで 完璧なノウハウ。それを学べる点が最大の魅力

外務省 J.Sさん

 
合格者イラスト
◆ 出身大学 : 京都大学法学部 4年
◆ 受講講座 : 国家総合職コース、国家総合職ゼミ
◆ 最終合格 : 国家総合職 教養区分
◆ 内    定 : 外務省
◆ 内定(民間) : 新聞社
◆ 予定進路先: 外務省

※プロフィールは、2020年合格時点のものです。

はじめに

大学入学前後から、漠然と、将来は国家や社会のために働きたいとの思いがあり、そのような中で大学1年のときに出席した進路講演会でたまたま出会ったのが国家公務員という仕事でした。大学進学までは地方の田舎町で過ごしていたために海外との接点が全くなかったにもかかわらず、大学で都会に出てきて海外からの留学生と関わりを持つようになった反動で、海外や国際関係に興味を持つようになり、大学の国際政治学ゼミでの学習を通して、外務省を志望するようになりました。説明会やOB・OG 訪問を繰り返すうちに、外務省職員の方は、高い語学力や専門分野に対する理解、人格的魅力を持っていると感じました。来年度からは、そのような組織の一員となるわけなので、外務省職員として恥ずかしくないような能力を身につけたいと思います。
伊藤塾は、何度かガイダンスに参加する中で、公務員試験の指導に定評があり、高い合格実績を持っていること、講座や教材のみならず、サポートやゼミの活動が充実していると聞き、入塾を決めました。特に、法律科目は独学では難しいくらい範囲が広く難解だと思いますが、講師陣がメリハリをつけた講義を展開し、短答を解くにあたっての思考方式から論文の書き方まで完璧なノウハウを持っていて、受講生はそれを学べる点が最大の魅力だと思います。

 

私がとった勉強方法

基礎能力試験(多肢選択式)・教養試験(択一式)について

数的処理や一般知識といった分野は独学では対策も難しいですが、伊藤塾では講座や教材が充実しているので限られた時間の中で効率的に学習することができました。私は、数的処理を特に苦手としていましたが、3年次から一日3~5問とノルマを決めて毎日継続して解いていく訓練を続けたことで、最終合格することができました。また、一般知能分野は、よくコスパが悪いとも言われますが、伊藤塾の教材を使えば、焦点を絞った学習が進められるかと思います。

 

一般論文試験・教養論文試験(記述式)について

教養論文は形式面が非常に重要かと思います。国家総合職ゼミでは、論文の書き方を学び、政策の背景知識を修得し、ゼミ生同士で意見交換することで、自分に足りなかった視点を補いながら、合格水準にまで達することができました。形式面について教わり、3年という早い時期から志望者同士で高みを目指していけることは貴重な機会であり、伊藤塾の受講生の特権だと思います。

 

⾯接・集団討論について

私は、面接では緊張して早口になってしまったり、集団討論では途中で発言内容が迷走してしまったりする癖がありました。幸いにして、教養区分の2次試験対策の中で、その点に気が付くことができたので、講師による模擬面接を通して、長いスパンで矯正することができました。官庁訪問では、一日に何度も面接が続き、集中力が切れてしまう恐れがありますが、素の状態が出たとしても早口になったり発言が迷走したりすることのないレベルまで持っていくことができました。

 

事前面談会・官庁訪問について

担当講師による模擬人事面接や原課面接を模した思考訓練を通して、論理的・説得的に話す力や緊張した場面での瞬発力など厳しい官庁訪問を勝ち抜く知的体力が身についたと思います。また、直前期には、体験記を読み漁り、成功談だけでなく失敗談も知ることで、準備していた質問への回答の調整や日頃の意識変革が可能になりました。

  

普段の生活と試験対策について

大学1年生の頃から、サークル活動とアルバイトを続け、3年の夏にはインターンシップにも参加していました。早い段階から国家公務員を将来の進路として意識されている皆さんは、面接で有利になるような、話のネタになるような活動を重視するかも知れませんが、幅広く様々な経験を積むことが重要だと思います。
私も、サークル活動で優秀な成績を残したわけでもありませんし、人に自慢できるようなアルバイトやインターンの経験もありませんが、それでも大学時代の自分の経験を飾ることなく率直に話したことで、官庁訪問で高評価をいただきましたし、省庁側もそのような表面的な要素を見ているのではないと感じました。大学時代は非常に時間に余裕があるかと思うので、自分の興味関心の赴くままに色々なことにチャレンジするのがいいかと思います。

 

民間企業の就職活動について

大学3年次に教養区分で最終合格できたこと、就職浪人や大学院進学を避けたかったことなどの理由から、民間就活にも取り組んでいました。あくまでも国家公務員が第一志望であったため、民間企業のインターン等に参加したということはありませんでしたが、公務員になれなかった場合でも公益のために働けるであろうと考え、新聞社と政府系機関の計7社を受験しました。
伊藤塾では国家総合職ゼミで、3年生の早いうちからグループワークや政策論文の練習を繰り返していたため、特に新聞社の一次選考で課されるディスカッションや小論文試験にも自信をもって挑むことができました。また、教養区分の2次試験で実施される人事院面接を突破した経験から、民間企業の面接でも緊張せずに、準備を整えたうえで臨むことができました。その結果、最終的に辞退はしたものの、内々定もいただくことができ、本番である官庁訪問に向けての安心材料や自信の源となりました。さらに、民間企業の選考は官庁訪問の時期よりも早いので、自己分析や面接練習に早い段階から取り組むことができ、官庁訪問に向けてよりブラッシュアップした状態で臨むことができる点もメリットでした。

 

どのようにモチベーションを維持したか

公務員試験は非常に難関ですし、官庁訪問も厳しい関門ですので、特に直前期には、精神的にも体力的にも追い込まれてしまうことがあるかと思います。そのようなときには、説明会に参加して現役職員の方のお話を聞くことで自分が実際に働いている姿をイメージしたり、ライバルとなる志望者の存在を感じて気合を入れ直したりしてモチベーションを維持しました。それでも気分転換がうまくできないときは、いっそのこと、就活から離れてみるのもアリだと思います。また、私が直前期に特に頼りにしたのは、同じ志望者の存在です。今年はオンラインではありましたが、勉強会や面接練習をほぼ毎日のように行うついでに情報交換や悩みごとの相談を繰り返して、なんとか一緒に内定まで走り抜くことができたと思います。

 

最後に

一人前の社会人、とりわけ外交官になるためには、個人としての能力を磨き続ける必要があると感じています。語学力はもちろん、経済や国際法といった個別分野に対する知識や、スポークスマンとして日本のことを語ることのできる豊富な教養、相手国のカウンターパートから信頼されうる人格的魅力を高めていかなければいけません。そのような素質は当然、一朝一夕で身につくものではないので、今後の数十年のキャリアの中で、日々の努力を継続して身につけていきたいと考えています。官庁訪問での入省意思確認の際に言われた「今後は、あなた個人の能力の向上が日本外交の質の向上につながる」との言葉が非常に印象に残っています。
今後、高い志をもって国家公務員を目指す皆さんも、長く険しい採用プロセスの中で思い悩み、苦しい思いをすることがあるかも知れませんが、国家のために社会のために一生をかけて働こうという意思をもっているということは本当に素晴らしいことだと思います。苦しいときも、初心を忘れず、時には休みながら、努力を続けることで、目標は必ず達成できるはずです。一生懸命、頑張ってください。
最後に、試験対策から内定まで、ご指導いただいた講師の方々、日々のサポートを頂いたスタッフの方々、本当にお世話になりました。有難うございました。