真の法律家・行政官を育成する「伊藤塾」
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公務員試験で何より難しいのは自分の心に勝つこと。
意識的に自分を肯定することが大切

東京都庁 M.Mさん

 
合格者イラスト
◆ 出身大学 : 慶應義塾大学法学部 卒業
◆ 受講講座 : 地方上級・国家一般職コース
◆ 最終合格 : 東京都Ⅰ類B
◆ 内    定 : 東京都庁
◆ 予定進路先: 東京都庁

※プロフィールは、2020年合格時点のものです。

はじめに

公務員を目指したきっかけは、民間就活をしていく中で、「民間企業でできる仕事よりも、もっと人の生活の根幹を支える仕事がしたい」と言う自分の想いに気づいたことです。そういった仕事ができるのは公務員だろうと考え、志望するに至りました。
伊藤塾を選んだのは、在籍していた友人にすすめられたからです。司法職志望の友人も伊藤塾生が多く、「何となく安心できる」という理由も大きかったです。
伊藤塾にして特に良かったと思うことは、論文試験対策が充実していたことです。私は時事問題に疎かったのですが、日本が抱える問題と行政の施策について、基礎から学ぶことができました。また答案を何度も提出でき、細かい質問に答えていただけたことも助かりました。面接対策が充実しているのも助かりました(詳細は後述します)。

 

私がとった勉強方法

専門試験(択一式・多肢選択式)について

講義を 1.2 ~2倍速で聴いたのち、講義のメモが加わったテキストを読む問題集(これ完)をやる、のサイクルを1教科につき2~3回行いました。問題集は少なくとも3回以上、5~6回解いた教科もあります。わからない問題については Web にある質問フォームで質問しました。試験間近ではテキストのパラパラ読みと問題集で間違った問題の解説を読むことを繰り返しました。

 

専門試験(記述式)について

記述のテキストのうち、講師が講義で扱った問題の答案例の中で講師が触れた文章を中心に暗記しました。都庁志望だったので、暗記する文章の量については1問につき 500 800 字を目安にしていました。また、答案の流れを短くまとめたメモを残しておき、試験前、答案例を全て読まなくても内容が思い出せるようにしておきました。

 

基礎能力試験(多肢選択式)・教養試験(択一式)について

数的処理とその他でわかれます。
「これ完」をただ解くだけでなく、質問フォームや寺子屋で講師・内定者に聞いたり、解説を読み込んだりして効率よく解けるよう演習を重ねました。また解き方を示したメモを作り、テキストに挟んでいきました。自分で書くことで解法がより身につくうえ、なによりわかりやすいです。
講義を聴いた後は、テキスト・レジュメを読む問題集を解く、の繰り返しでした。間違えた問題に印をつけ、試験直前には解説を読み直しました。

 

一般論文試験・教養論文試験(記述式)について

論文テーマに関する講義レジュメを読み、答案例を見て参考にしながら答案を書き、提出しました。答案を書く際には時間を計りましたが、再提出以降は時間を気にせず推敲しました。ほとんどの月のテーマで2回以上提出しました。自分でも、テーマごとに提出した模擬答案テーマに沿った施策をまとめたレジュメを作り、試験前に読み直していました。

 

面接・集団討論について

まずプレ模擬面接(対面)で基本的な面接の質問や受け答え、出入りの作法を学びました。その後模擬面接(オンライン)で具体的な質問内容や聞かれ方、答え方、雰囲気を学びました。プレ模擬面接は10回近く、模擬面接は神奈川県は最初に受けたので3回、官庁訪問対策(厚生労働省)と東京都は1回ずつ受けました(試験日程の都合上、国立大学法人の面接は受けませんでした)。

 

事前面談会・官庁訪問について

 官庁訪問対策 = 上記の面接対策でした。

 

普段の生活と試験対策について

私は4年生の6月下旬から勉強をはじめたので、兼ね合いが難しかったのは卒業論文です。その他の単位はほぼ取り終えていたため、授業に出ることは週一回のみで、サークルも休みました。12 月下旬の卒論提出まで、午前 10 時~午後5時、午後6時~午前3時と何となく時間を二分割して、卒業論文と公務員試験対策を割り当てました。勉強以外の全てを犠牲にした一年でしたが、面接で存分に語れる卒業論文が書けたのはとても大きかったと思います。達成感もありました。また論文の題材だった児童虐待に関する勉強は、「少子高齢化対策に努めたい」という志望動機にも大きく関わりました。予備知識があったため、情報集めもしやすかったです。

 

どのようにモチベーションを維持したか

モチベーション維持の方法は、「大丈夫、きっと何とかなる。何とかならなくても生きていける」と心の中で延々と繰り返すことでした。あとは褒めて頂いた答案のコメントを読み返すなどして、「私はできる」と信じ込みました。特に「修正能力が高いですね」というコメントが印象的で、これのおかげで、初提出で辛辣な評価を頂いても、「私なら直せる」と気を取り直して取り組めました。
気分転換は辛い物を食べることと、漫画を読むことでした。

 

最後に

住民の声を施策に反映する橋渡し役となり、多くの人が安心して暮らせる環境整備に取り組み、誰からも信頼される公務員になりたいです。日々誠実に業務を遂行することで、人としても成長していきたいと思います。
公務員試験で何より難しいのは自分の心に勝つことだと思います。月並みですが、これは本当です。思ったように勉強ができなくても落ち込みすぎず、今から勉強すればそれが一番早いんだと開き直るくらいの太さを持ちましょう。自分を責めるのは無意識が勝手にやってくれるので、意識的に自分を肯定してあげてください。応援しています。
最後に、私の試験対策に関わってくださった全ての方に、この場を借りてお礼申し上げます。特に第一志望である東京都の志望動機づくりや精神的な面で大きな支えになってくださり、本当に、本当にありがとうございました。