短時間で問題を管理し、
必要な知識を身につけることができる学習支援システム
徳島市役所 S.Kさん
◆ 受講講座 : 司法試験入門講座、地方上級・国家一般職ゼミ
◆ 最終合格 : 徳島市役所、裁判所事務官一般職
◆ 内 定 : 徳島市役所
◆ 予定進路先: 徳島市役所
※プロフィールは、2020年合格時点のものです。
はじめに
公務員の仕事は、行政サービスの利用者や、生活される住人のみなさまあってのものですので、私自身としては、住人第一を常に考え行動できるような公務員になりたいと考えています。
公務員そのものを目指したきっかけとしては、自分自身が勉強したことを使えるような仕事がないか友人に聞いたところ、裁判所事務官を教えてもらい、実際に裁判所へ見学に行ったという経験です。この経験をもとに、公務員を知り、目指すようになりました。
私はもともと、司法試験入門講座から学習を開始していました。そして、実際に目指すようになったのは3年生の8~9月ごろと少し遅めでしたが、本来公務員受験生が多くの時間を使って勉強する法律についてはすでに基礎が固まっていたので、すぐに過去問の確認に取り掛かることができましたし、その時間をほかの講義などに回せたので、余裕をもって取り組むことができました。
伊藤塾を選択した理由としましては、やはり法律に強い点が挙げられると思います。講義は本当にわかりやすく、マイページでの質問も受け付けているので、疑問を残さず学習を進めることができます。
入塾した時期は1年生の時で、自分自身を頑張り続けなければならない環境に追い込みたかったからです。振り返ると、早期から勉強を開始していたため、上記のような勉強面での影響もあったのではないかと思います。
私がとった勉強方法
専門試験(択一式・多肢選択式)について
基本的に、自分自身が受験する科目については、「これ完」を最低でも3回は繰り返し解くようにしていました。流れとしては、講義を視聴後、再度テキストを一読し、問題に取り掛かって知識の定着を確認する。間違えてしまった点は、再度講義を視聴するかテキストを確認するなどして修正し、知識をより確実なものとする作業が大事です。また、一度確認しても、時間の経過とともに忘却してしまうため、定期的に解きなおす時間を取ったことも知識の定着に役立っていたように思います。私の場合は専門の択一については特に、Web ドリルを積極的に利用させていただきました。利点としては、実際に自分自身が間違えた問題のみをソートし、効率的に弱点を克服することができる点、問題ごとにランクが事前につけられているため優先度の高い問題がわかる点、他には、オンライン上で演習できるため「これ完」などの紙媒体の問題集を持ち歩かなくても良い点が挙げられ、短い時間で問題を管理しつつ必要な知識を身につけることに非常に役立ちました。
専門試験(記述式)について
私の場合は、裁判所においてのみ専門記述が必要だったのですが、はじめた時期としては3年生の終わりごろで、2月から開始しました。流れとして1周目については、問いに対してどのような内容を回答するかを理解することを目的に、問題を確認する、該当範囲のテキストを確認する、実際に答案構成を行う、時間を計って書いてみるという順で行いました。2周目は、本番で記述できるようになることを目的に、1周目とは逆に何も見ないで書き、足りない点については、自身が起案した紙に加筆・修正するなどして情報を一元化し、自分だけのノートを作るようにしました。記述の時間が取れなかった日などはこれを読むことで、知識の再確認に利用することもできるのでおすすめです。
基礎能力試験(多肢選択式)・教養試験(択一式)について
数的処理と判断推理は難しい問題もありましたが、多くの問題は慣れだなという風に感じました。解いた経験があるだけで応用できる問題も少なくないので、どうしても解けない場合は一度解答を覚えてしまうのも手だと思います。ただし、解答時間も意識しなければならず、少し期間を置いてしまうと解答速度もそれに比例して落ちてしまうため、私の場合は、「数的寺子屋」などをペースメーカーにして問題に触れない日をなるべく作らないようしていました。
一般論文試験・教養論文試験(記述式)について
私は、伊藤塾が開催していたゼミで対策しました。特に、論文を書き上げた後は、その場で講師が必要な知識や見ておくべき政策などを示してくださるため復習しやすく、同時に、論文の課題をテーマとした集団討論もあり、同じ受験生である伊藤塾の仲間はどのように考えていたのかといった思考プロセスも参考にできるため、物事を考えるための観点を養うにあたって非常に役に立ちました。また、私の場合は、一度解いた課題について、後日友人らと再度議論するなどして、本番に備え課題に対する認識や知識を深めるようしていました。
面接・集団討論について
面接については春ごろから本格的にはじめ、合格に至るまでに何度もお世話になりました。面接については、練習を行えば行うだけ改善や成長を実感できたので、特に話すことが苦手な方は、積極的に利用されることをおすすめします。
また、集団討論についても、こればっかりは一人で練習できるものでもないため、ゼミでの模擬集団討論はとても貴重な経験となりました。なにより、同じ受験生の皆さんの課題に対する考え方や思考プロセスに触られたことが、私自身の物事を見る観点を増やすことに役立ったことから、多角的に物事をみるということを理解するうえでは非常に有意義であったと感じました。
普段の生活と試験対策について
私は、大学生活にて、法律相談所と合唱部に所属していました。法律相談所は一般の方の相談を受ける形態であったため、コミュニケーション能力が向上したと思います。また、合唱部など集団で何かを成し遂げる活動は、協調性や他者を理解する姿勢について学ぶことに適していると感じました。これらの活動と試験勉強時間のバランスをとるにあたっては、しっかり活動日を確認しましょう。試験が全てではないかもしれませんが、勉強に支障が出てしまっては後悔する結果になる可能性もありますので、どちらかというと息抜きのためや、自分自身の向上のためにサークル活動などは利用するといいと思います。
どのようにモチベーションを維持したか
気分転換は、気分が前向きになるのであれば、基本的に好きなことを行えばいいと思います。私は、歌を歌うことが好きだったのですが、感染症拡大の影響で家にいる時間が多くなり、なかなかそのようなことはできませんでしたので、一人で散歩するなどして、気分転換をしていました。
モチベーションを維持するにあたっては、学友の存在が大きかったなと感じました。試験当日は一人ひとりの戦いになりますが、それまでは、互いに励ましあい、時には択一の点数を競い合うのもいい刺激になります。また、他には、受験される試験の過去問を解くことも自分自身がどれだけ目標に近づいているかを確認できるため、やる気を高めるという点や、過去問を解くにあたって勉強せず臨む人はあまりいないと思われますので、勉強のペースメーカーにできるという点でモチベーション維持に資するのではないかと思います。
最後に
私は、市役所職員の一人として、市民の皆様の生活を少しでも前向きなものに向上できるよう力を尽くしたいと考えています。そのためにも、伊藤塾で学んだことを忘れず、日々の中で学びながら、絶えず自分自身を鍛え続けようと考えています。
これから公務員試験を受験される皆さんの中には、感染症拡大の影響等マイナスに感じられる事情もあることから、不安な方も多いことと思います。公務員試験の倍率が増加することも予想されていることから、公務員試験一本でいいのか、民間と併願するべきかなど悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような場合は、一度伊藤塾のカウンセリングを利用し相談してみることをおすすめします。重要なことは一人で抱え込まずに、第三者の観点からアドバイスをもらうことです。併願にしろ、試験一本にしろ、何かしらのリスクが生じますが、皆様自身の将来ですので、そこはしっかり悩みぬいて決して後悔のない道を選択し、それぞれの合格を勝ち取ってください。心より応援申し上げます。
最後に、伊藤塾の講師の皆さま、スタッフの皆さま、先輩内定者の皆さま、公務員試験対策を指導していただきありがとうございました。講義もわかりやすかったですし、ゼミを通して、社会的な課題の見方や考え方も学ぶことができ、社会人になるための成長も果たせたと感じております。特に面接においては、伊藤塾での指導がなければ乗り越えられなかったと思います。
皆様に支えていただいたこの経験を忘れず、私自身も誰かを支えることのできるような人間となるため、絶えず成長を続けていきます。本当にお世話になりました。