大学1年生で入塾して法律科目の勉強をしていたことがかなりのアドバンテージに。
3年の12月まで部活動に参加しながら、希望の進路にも進めました
中央省庁 M・Yさん
東北大学法学部
◆ 最終合格 : 国家総合職 法律区分
※プロフィールは、2021年8月時点のものです。
公務員を目指したきっかけ
伊藤塾に入塾した当初は法曹の道に進むか公務員の道に進むかを決めきれずにいましたが、自己分析をすすめるうちに、政策の立案や社会全体のルールづくりを担う行政の役割に魅力を感じ、行政の立場から幅広く人々の暮らしを支えたいと考え、公務員を目指すようになりました。
民間の業界研究も行いましたが、特定の産業分野に特化せずに社会にコミットしたいという思いが強く、また、利潤の獲得が主目的となる民間企業よりも、税金を財源に100%国民の利益のことを考えて働くことができる行政のほうが自分の性に合っていると考え、公務員を志望しました。
学習スタートのタイミング
大学入学当初は法曹の道に進むか公務員の道に進むか迷っておりましたが、どちらの道に進む場合でも早期に勉強を開始したほうが有利であると考えたため、大学1年の冬に入塾しました。数ある受験指導校の中から伊藤塾を選んだ理由は、法曹志望の同級生の多くが伊藤塾で学んでおり、また合格実績も他の受験指導校を圧倒していたため、信頼できると考えたからです。
自己分析をすすめるうちに行政の立場から幅広く人々の暮らしを支える仕事がしたいと考えるに至り、大学3年生の夏に公務員試験に絞って学習をするようになりました。私は3年の12月まで部活動に積極的に参加しており、また当初は地方公務員志望であったこともあり、本格的に国家総合職試験に向けた勉強に集中するようになったのは年明けからでした。
総合職を志望し始めるのが遅かったため周りから遅れをとっているのではないかという不安がありましたが、早期に入塾して法律科目の勉強を開始していたことがかなりアドバンテージとなり、試験本番では自信を持って解答することができました。
伊藤塾のここが良かった!
伊藤塾の魅力は、法律科目を過不足なく、かつ効率的に学ぶことができることだと思います。私は司法試験講座の基礎マスターを受講しましたが、講義やテキストの内容がとても分かりやすく、基本書や他の教材等はほとんど利用することなく法律科目の基礎を固めることができました。
また、サポート体制が充実していることも伊藤塾の魅力だと思います。司法試験に向けて勉強をしていた際も、公務員志望に切り替えた後も、担当のスタッフの方がとても親切にサポートしてくださったため、その時々に不安に感じていることを解消することができました。
私がとった勉強法
専門試験(多肢選択式・択一式)について
私は司法試験講座の基礎マスターを受講したことで法律科目の基礎をある程度固めることができていたため、他にインプットの講義等は受講せず、公務員試験に切り替えてからはひたすらに過去問の演習をくり返しました。公務員試験では何度も同じ論点が出題されるため、アウトプットの演習を積むことが非常に重要であると感じました。
専門試験(記述式)について
私は司法試験講座を受講していましたが、論文マスターについては全く受講していなかったため、専門記述はかなり不安に感じていました。一次試験が終わった後から佐藤講師の専門2次完成講座の受講を開始したのですが、講義では国家総合職の専門記述に特化した対策をすることができ、1ヶ月という短期間で効率的に対策を進めることができました。本番ではある程度満足のいく解答をすることができ、特に行政法で9割の得点ができたことは最終合格に大きくつながったと感じています。
基礎能力試験(多肢選択式)・教養試験(択一式)について
試験の配点の多くを占める数的推理や判断推理について特に力を入れて対策しました。一通り解法を覚えたあとは、毎日数問ずつ継続的に演習をするようにし、試験本番まで勘が鈍らないように心がけていました。
反対に、知識分野については範囲が膨大であるため、過度に時間を割きすぎないように心がけました。時事は範囲が狭く、かつ専門試験や面接などでも知識を活かすことができるため、試験直前は時事についての知識を重点的に復習しました。また、最近の社会問題についての知見を深めるため、勉強の休憩時間を活用して新聞に目を通すようにしていました。
総合論文試験、一般論文試験、教養論文試験などの記述式について
試験の配点が小さいこと、専門記述の対策が不十分であったことを考慮し、政策論文についてはほとんど対策しませんでした。本番では平均点を取ることができましたが、答案構成に予想以上に時間をかけてしまい、かなり焦りながら記述することになったので、実際に記述する練習はしておくべきだったと思いました。
企画提案試験・政策課題討議・面接・集団討論などの人物試験について
伊藤塾の面接カード添削や模擬面接を利用して対策しました。模擬面接では厳しい指摘をたくさんしていただき、詰めが甘い箇所を洗い出すことができました。伊藤塾の模擬面接と比較すると本番の人事院面接はかなり優しく感じ、とてもリラックスして臨むことができました。
官庁訪問について
官庁訪問直前に伊藤塾で模擬面接をしていただき、志望動機を整理することができました。私は最後の最後まで訪問先の省庁を迷いましたが、初日の訪問先を選ぶに当たって最終的に決め手となったのは、職員の人柄や雰囲気が自分に合っているかどうかという観点でした。事前に説明会や座談会に積極的に参加し、自分に合う省庁かどうかをしっかり見極めておくとよいと思います。
普段の生活と試験対策について
私は大学3年生の12月まで部活動に積極的に参加しており、また、アルバイトも試験直前まで継続していました。それでも勉強時間が足りないと感じたことはあまりなく、勉強以外の予定があったことでかえってそれ以外の時間を効率的に使うことができました。部活動やアルバイトでの経験やエピソードは面接の際にとても役に立ったので、勉強以外の活動に積極的に取り組んで良かったと思いました。
モチベーションの維持の図り方
勉強したくない日はあえて全く勉強をせず、自分の好きなことをするようにしていました。そうすることで精神的にリフレッシュすることができますし、勉強を全くしないことで次第に焦りを感じるので、翌日からは勉強のモチベーションが自然と出ました。
また、私は毎日大学の図書館で勉強をしていたのですが、休憩時間には公務員志望の友人と待ち合わせ、お互いの悩みを共有するようにしていました。私にとって、一緒に頑張る仲間がいることはモチベーションを維持するうえで最も効果的であり、また試験や官庁訪問に臨むうえで、他人と情報交換をすることは非常に有益でした。
最後に
人口減少や新技術の発展などの社会構造の変化に伴い発生する課題に対して、社会のルールや制度そのものを変えることにより根本的にアプローチすることができるのが、行政の仕事の魅力であると私は考えます。現在、そして将来の人々の暮らしを少しでも向上させることができるよう、社会の変化に常にアンテナを張り、常に成長し続ける人材でありたいです。
最後となりますが、私が満足のいく結果を得ることができたのは、これまで私を支えてくれた家族、友人、そして伊藤塾の講師・スタッフの皆様のおかげです。本当にありがとうございました。