真の法律家・行政官を育成する「伊藤塾」
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体育会系部活と両立して合格・内定。早期に学習開始し、
自分の中できちんと優先順位をつけることができれば、十分可能です。

財務省 D・Mさん
東京大学 法学部

 
合格者イラスト
◆ 受講講座 : 国家総合職コース、公務員ゼミ
◆ 最終合格 : 国家総合職 法律区分
◆ 民間内定 : 政府系金融機関

※プロフィールは、2021年8月時点のものです。

 

公務員を目指したきっかけ

 

この国の長期的な繁栄のため、という崇高なミッションと、政策立案という影響力の非常に大きい仕事内容に、ほかにはない魅力を感じたことから、国家公務員という職業を目指すようになりました。

 

学習スタートのタイミング

 

周囲に伊藤塾を利用している友人が多かったこと、また法律区分の受験を考えていたため、法律系に強いという評判があった伊藤塾を選びました。
教養区分の受験勉強を本格的に始めた3年生の7月に入塾しました。

 

伊藤塾のここが良かった!

 

講師カウンセリングや学習相談の融通がききやすく、自分が利用したいとき、必要な時に迅速に対応してもらえたことです。また、定期的に行われた100問答練を通じて自身の学習の進捗状況を他の受験生と比較して把握することができたことも、勉強の刺激になりました。さらに、法律区分を受験する学生のゼミを作っていただき、論文対策をすると同時に、共に頑張る仲間ができたことも大変有意義でありました。試験対策だけではなく、伊藤塾は官庁訪問についての情報も豊富に持っているため、官庁訪問に向けて何をすべきかがよく分かった状態で本番に臨むことができました。

 

私がとった勉強法

 

専門試験(多肢選択式・択一式)について

主要3科目について:講義を聴いた後、該当範囲の過去問を解くというのをまず行い、それが1周終わった後は、20〜30年分の過去問を本番までに5周しました。やり方は、2周目までは全問解き、3周目以降は間違えた問題のみ解くという方法をとりました。本番の点数は24/31でした。
選択科目について:商法、刑法、労働法を選択しました。商法・刑法は大学で学習したことがありましたが、労働法は未習でした。選択科目については時間が無かったので講義は聴かず、過去問を解きながら学習しました。20年分の過去問を最終的に3周しました。本番の結果は8/9と、短期間で詰め込んだもののかなり高得点を獲得できました。
タイムスケジュールとしては、2月までに主要3科目の憲法・民法・行政法が1周終わり、3月までに主要3科目を2周終え、4月に入ってから選択科目を3周、主要3科目を5周まで終わらせました。
2〜3月までゆっくりと学習を進めてしまったせいで直前1ヶ月でかなり焦ることになったので、年内に主要3科目を1周は終わらせておけばかなり余裕が出てくると思います。また、憲法は勉強しやすい教科ではあるものの、判例の細かい理解が問われます。自分は試験直前になって憲法の理解が浅いことに気がつき、大変焦りました。過去問や模試を通じてどの程度までの理解が問われるかを確認しつつ、テキストや教科書を復習する、ということを地道に繰り返すしかないと思います。

 

専門試験(記述式)について

1次試験終了後から学習を始めました。やり方は、憲法・行政法については過去問が30年分記載されたテキストを用いました。問題を見てざっと解答を考え、すぐに答えを見る、というのを3周繰り返しました。その際に、汎用性が高そうな論証例はノートにまとめて復習しやすいようにしていました。憲法の論証に苦手意識があったので、憲法については伊藤塾の予備試験用テキストを使い法律論文の書き方を徹底的にインプットしました。民法は、市販の論述問題集で論証の仕方を学んだ後、10年分の過去問を解きました。添削をしてもらう時間はなかったのですが、本番と同じ時間で3通書く練習は2〜3回行いました。
専門記述対策については1次試験終了後でも間に合わせることは可能と思いますが、じっくり添削を受けられる時間がないため、高得点を取ることは難しいかなと感じました。専門記述試験についても、少なくとも1次試験の1ヶ月前までに勉強方法を確立させておくと、精神的余裕が出ると思います。

 

基礎能力試験(多肢選択式)・教養試験(択一式)について

専門試験の勉強をやったほうが得点に結びつきやすいと思ったのと、教養区分の際にかなり勉強したというのもあったので、ほぼ勉強しませんでした。直前の4月に、1日5問ほど数的処理・判断推理の問題を解いたのみです。結局、時事なども手をつけられませんでした。
ただ、苦手意識がある人は、年明けくらいから1日数問ずつ解く、ということを繰り返せば、本番でかなりの自信に繋がると思います。

 

総合論文試験、一般論文試験、教養論文試験などの記述式について

政策論文については試験数日前に7〜8年分の過去問に目を通し、論文の構成を確認しただけです。特段対策はしていませんが、それまでに参加していた省庁の説明会やワークショップで得た知識が役立ちました。

 

企画提案試験・政策課題討議・面接・集団討論などの人物試験について

人物試験については、模擬を2回利用し、本番に近い形で練習しました。また友人とも2〜3回模擬面接を行いました。伊藤塾の模擬面接は、講師陣がかなり厳しくフィードバックしてくれたのがよかったです。

 

官庁訪問について

面接で聞かれうるオーソドックスな質問(志望動機や学生時代頑張ったこと等)についてはしっかりと準備し、友人と模擬面接を繰り返し行いました。また、関心のある政策分野や社会課題について友人と何度かディスカッションをする機会を作りました。

 

普段の生活と試験対策について

 

体育会系の部活動に入っていました。両立は簡単なことではありませんが、早期に学習を開始し、自分自身の中できちんと優先順位をつけることができれば十分に可能です。部活やサークル活動は学生のうちしかできない貴重な経験ですし、ご自身の打ち込んだ経験は就職活動・官庁訪問の中でも話しやすいと思います。長い目で見ればきっとやっていて良かったと感じられると思います。

 

モチベーションの維持の図り方

 

公務員試験合格のための最大のハードルの一つが、モチベーション維持だと思います。私自身も、かなり苦戦しました。
まず勉強初期については、(どんなにやる気が出なくても)なるべく早めに主要科目の1周目を終わらせると良いと思います。そうすると、2周目以降は点と点が繋がっている感覚が出てきたり、解ける過去問も増えてきたりして、勉強がスピーディになり、楽しくなってきます。
次に、勉強中期〜終盤にかけてです。何回も過去問を解いていると、マンネリ化したり勉強自体に飽きてしまうフェーズがあると思います。正直そこまできたら合格はすぐ近くにあるのだと思いますが、自分に喝を入れるために模試や予備校の予想問題を解いてみることをオススメします。模試や予備校の予想問題は、本番より難しく作られていることが多いので、自分の知識の穴を確認でき、もっとできることはある!頑張らないと!という気になってきます。ただし、本番直前に新しい問題をやるのは精神衛生上良くないので(私は1週間を切ったタイミングでこれをやり、メンタルの安定が損なわれました)、なるべく1ヶ月前くらいには新しい問題にも着手できるといいと思います。
気分転換の仕方は、勉強する場所を変えることでした。大学の図書館、自習室、近所のカフェなど、自分がテンションを上げられる&集中できる場所で勉強するのがよかったです。

 

民間企業の就職活動について

 

公務員が第一志望でしたが、並行して民間就活も行っていました。理由は、①官僚になるという選択に深みを与えるためにも、幅広い選択肢をみておくのが良いと思ったから、②面接の練習をしたかったから、③官庁訪問は6月末〜7月頭とかなり遅い時期にあるので、それまでに民間の内定を得ることが精神衛生の向上につながると考えたから、などです。業界は金融機関を主にみていました(仕事を通じて様々な業界や分野に精通したい、社会の基盤となる仕事がしたい、という理由から)。通算で11社ほど本面接を受けました。
公務員試験対策をしていると、民間企業のウェブテストなどに活きると思います。また、各省のワークショップやインターンでのグループディスカッションの経験は、民間就活においても大変役立ちました。
また、民間就活の中で本番の面接を繰り返すことで、どういう表現がわかりやすいのか、とか、自分の何をアピールすべきなのか、などがだんだんとわかってくると思います。官庁訪問でも問われることは大体同じですから、良い経験になりました。

 

最後に

 

確実なアウトプットを出すと同時に、人の痛みを敏感に感じ取れる官僚になり、この国を今より一歩でも前進させたいです。
公務員試験は長丁場です。「官僚になりたい!」という思いが強ければ強いほど、内定までの道のりも長く感じてしまうと思います。しかしながら、公務員試験、特に春の専門区分試験は、努力が報われる試験です。膨大な勉強量を前にして「自分には無理」と思ってしまう時期もあるかもしれませんが、淡々と勉強を進めていけば着実に成果が現れてくると思います。最後まで諦めず頑張ってください。