地域密着で、地域のリーダーとして司法書士業務で社会貢献ができる
加藤慎平先生
経歴
盛岡大学付属高等学校卒業
明治学院大学卒業
2012年 司法書士試験合格
2013年 司法書士認定考査取得
2015年 加藤勝彦・慎平合同司法書士事務所開設
父の背中を見て、司法書士を継ぐことを決意
大学では法学部に在籍しており、父が司法書士ということもあって、司法書士という職業は身近なものでした。
「生まれ故郷で仕事がしたい」という願望と、独立して仕事がしたいという願望、また、自分自身の根底にある願望として、社会に必要とされ、役に立ち、皆の幸せのために役立っているという誇りや充実感を持ちたいという気持ちが強くあり、簡単な道ではないと思っていましたが、社会人として自分が望む将来像を満たすものとして、司法書士になることを決意しました。
地方には活躍の機会があることを実感しています
現在の仕事内容は、不動産登記や商業登記、裁判業務や成年後見業務、不在者や相続財産管理人業務など幅広く業務を行っています。
あらゆるジャンルでの仕事の依頼をいただくので、同時並行で様々な業務をこなしています。
地方は都市部よりも司法書士の人数が少ないので、全ての面でスペシャリストにならなくてはなりません。
地方の司法書士は想像していたよりもたくさんの活躍の場があり、また、求められるのだなと実感しています。
ご依頼者さまの笑顔がやりがいの素
相続、売買、会社設立、訴訟など、司法書士が行う業務は依頼者にとって人生の中での一大局面であることが多く、不安や期待など強い感情を持って相談に来ます。
その依頼者の方に、“笑顔”で感謝されたとき、難しい案件をやりきれたときはこの仕事を選んで本当によかったと感じます。
また、ご紹介や口コミで新たに依頼を受けるときも、紹介者に満足いただけた、ということが実感できて嬉しくなります。
伊藤塾での勉強と、人との出会い
伊藤塾の講座のテキストは今も時折開いています。
今、開いてみても、講師の先生方が話してくださったメモなどが役に立つことがあり、「合格後を見据えたアドバイスもいただいていたのだな」と気がつき、改めて感謝しています。
また、自分にとって大切な財産となっているのが伊藤塾での人との出会いです。
入門講座などで知り合った受験仲間が同業者としての仲間になり、今も当時と変わらず、情報交換や悩みを相談しあうなど、助け合っています。
共に苦労し、励まし合った仲間が司法書士として活躍、リーダーシップを取っている姿を見るのは不思議な気持ちにもなり、自分の活力にもなっています。
地域密着で、地域のリーダーとしての役割
東日本大震災で顕在化した所有者不明土地問題や相続登記未了土地問題などのほか、様々な複雑なケースの相談もあります。
複雑な権利関係のある不動産事件については民法、会社法、不動産登記法、商業登記法、供託法など試験科目全ての知識はもちろん、判例や特別法を確認し、時には訴訟代理人となって解決に臨むことになります。
また、相続財産管理人や不在者財産管理人として選任されることもあります。
管理財産の処分などは地元の会社や地域の協力者がいなければ解決できない場合もあり、事情を理解し、地域に密着していればこそ解決できる事件もあります。
さらに、法務局の統合により地方の司法書士がより頼られる存在になりました。
かつて出張所が点在していた頃と異なり、現在はオンライン化を推進する法務省の方針で法務局が統合されてきています。
司法書士事務所が唯一の相談場所となってしまっている地域もあります。
その司法書士が怠惰な業務を行えば、その地域一帯が問題を抱えてしまうことになります。
この点もまた責任の大きさを感じると同時にやりがいを感じるところでもあります。
一問一答インタビュー
今後のビジョンをお聞かせください
司法書士としてより高い能力が持てるよう専門能力を磨き、よりよいサービスが提供できるよう毎日の自己研鑽に励むことです。
結局、司法書士として社会の役に立つには専門能力に卓越することが最大に求められることだと思います。
近年、AIの台頭などで仕事が代替されてしまうのではとも言われていますが、業務内容は代替されるような単純なものばかりではありません。
司法書士としての業務は多岐に渡ります。
依頼者の気持ちを理解したり、意を汲んで説明、提案、アドバイスすることはAIにはできません。
自己研鑽を怠らず、新しいことにも臆せず取り組み、依頼者に寄りそうような存在であり続けたいと思います。
信託など新たな業務にも取り組みながら、従来からの登記業務もさらに磨きをかけたいです。
経営面では事務所を法人化することも考えています。
どのような方が、法律家・司法書士に向いていると思いますか。
誰かの役にたちたい、責任のある仕事がしたいと考える方、自分にしかできない仕事をしてみたいという方などが向いていると思います。
難しい案件にも根気よく取り組める力が必要ですが、その点は試験に合格した方は備わっていると思います。
また、自分のペースで仕事ができるので、女性にも最適な職業だと思います。
これから法律家・司法書士を目指す方へメッセージをお願いします。
司法書士は、ご依頼者様の人生を左右するような大きな責任を負うことが日常です。
その分、大きな達成感と毎日の充実感を持つことができます。
責任を背負うには能力がなければなりません。
受験勉強は辛いと感じることもあると思いますが、それも必要なプロセスです。
目の前の一歩を着実に進むことが出来れば必ず目標に辿り着くことができます。
自分を信じ、毎日の一歩の先にいる将来の自分を明確に見てください。
この文章を読んでくださった皆さんの活躍を心から期待します。
加藤勝彦・慎平合同司法書士事務所
■事務所プロフィール
地域社会から愛される司法書士事務所を目指し、登記をはじめ法律問題を解決します。
■事務所所在地
〒029-0803
岩手県一関市千厩町千厩字北方22-2