1984年、司法書士試験合格。2003年、第1回簡裁訴訟代理関係業務認定。
1985年より登記法を中心に受験指導にあたり、記述式対策講座はもちろん、主に新合格者を対象とした認定考査対策講座、さらには実務家向けの研修講座の他、大学などでも教鞭をとる。
深い学識と緻密な理論構成に基づいた講義は、他と一線を画し、常により合理的な解法を提供している。特に記述式対策の講座では、民事法の基礎となる要件事実論をベースに、記述式を解く過程を「実体判断、架橋判断、手続判断」と捉え、プロセス重視の解答方法を提唱し、多くの合格者を輩出している。
自分の能力を信じ、
自分のプライドを賭けて、
力を尽くせ!
どんな分野の人であれ、「やる気」に溢れ、何事かを成し遂げようとする人を見ると、励まされるだけでなく、その人を応援したくなるのが人情である。
私が受験生諸君に尽きせぬ魅力を感じるのは、悔し涙を流してまで勉強に取り組む姿勢に「感動」すら覚えるからであり、何より私自身の「やる気」の源泉となっているからである。
しかし、受験生の多くは、このことに気づいていない。
不合格を「無能の烙印」と勘違いし、自分を必要以上に卑下したり、自分との闘いの厳しさから目をそらし、結果が出ないことの原因を自分を取り巻く環境に転化し、あげく意味の無い摩擦で孤立化する。何とももったいない状況を自ら作り出しているように思えて仕方がない。
このような状況を変えるには、まず、「試験」とは、受験生の「才能」を問うものではなく、「技術」の有無を問うものであることを再認識すべきである。
したがって、不合格は、受験生の無能を意味しない。
不合格という結果によって自分を卑下する必要など一切ない。
むしろ、自分の能力を信じ、自分のプライドに賭けて技術不足を解消するのだと考えるべきであり、自分のプライドに賭けて、常に堂々と振る舞うべきである。
諸君とともに司法書士試験合格という闘いの舞台で切磋琢磨できることを願っている。