伊藤塾の指導方針・方向性に間違いはありません

高萩 貴一さん (25歳)
 

合格者
青山学院大学法学部法律学科卒業 【受講講座】
〔入門講座〕司法書士入門講座本科生

※プロフィールは、2010年合格時点のものです。

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

私は、法律家について漠然とした憧れがあり、大学は法学部に入りました。しかし、大学の独特の雰囲気にのまれ、気付いたときには3年生になっていました。そこで、自分の将来のことを初めて本気で考えました。当時は「なんとなく地元に戻りたいかな」くらいは思ったものの、まだ具体的には決めかねている状態で、周りと同じように就職活動して企業に入っていいのだろうかと真剣に悩みました。そのような時期に、近くの友達に「司法書士」の勉強をしている友達がいて、そのような資格があることを知り、詳しく調べました。すると、そこには、「町の法律家」というキャッチフレーズがあり、とても魅力を感じました。また、地域を選ばずにどこでも活躍できることは、地元に戻っても武器になる資格であることわかり、司法書士試験に挑戦することにしました。 
そして、受験を考える上では、受験指導校の指導が不可欠であると思い、結果的には伊藤塾にお世話になることになりました。伊藤塾を選んだのは、フォロー制度が他社よりもかなり充実していたこと、受講料が比較的安かったこと等が挙げられます。

わたしがとった学習方法

(1)勉強開始時期について

私は法学部であったので、法律の知識はかじっていましたが、司法書士試験のための勉強は別ものであることを意識して、勉強を開始しました。実際、学習が進むにつれて、その範囲の広さと奥の深さにとても驚きました。そこで、いきなり端から端まですべて覚えるのでなく、いわゆるAランクと呼ばれる頻出分野を覚えるようにメリハリをつけることを心がけました。 
講義自体については、講師のやわらかい口調によって内容がすっと入ってきましたし、ライブ講義後に、インターネットフォローにて2倍速で聞いたときもが聞きやすくて大変よかったと思います。また、テキストについては過去問演習の際の辞書代わりに使っていました。伊藤塾のテキストは試験に出るところがグッと凝縮されていて、過去問と入門テキストさえあれば問題ありませんでした。本当に重宝しました。

(2)入門段階での「択一式対策」について

択一式対策としては、やはり徹底的な過去問演習に尽きると思います。1回目の過去問演習での、過去問の位置づけは、正解にたどり着くために解くためのものというよりも、どちらかと言ったら、復習の指針のようなものでした。つまり、 過去問の出題履歴を目安として、その部分を重点的にテキストで復習をするといったような感じでした。そして、このとき、テキストの該当ページを過去問の方へリンクを貼っておくようにしました。これをしておくことで、再度過去問を解く際に、入門テキストの該当箇所に早くたどり着けるからです。また、月に1、2回行われる科目ごとの択一式演習は、復習のペースメーカーとして役に立ちました。この演習で、自分の知識の定着レベルがわかりました。

(3)入門段階の「記述式対策」について

そして、記述式対策についてですが、正直なところ、択一式の勉強に手一杯になってしまって、記述式の学習がかなり足りなかったような気がします。一応、入門講座についていた基礎問題演習はひたすら繰り返し解いていました。この基礎問題演習の問題は、朝寝ぼけていてもスラスラ書けるというくらいにほぼ完璧に覚えました。しかし、それだけでは到底足りず、もっとしっかり対策しておけばよかったと思います。具体的に言うと、 2年目以降にした山村講師の「できる!記述式(現・記述式答案構成力養成講座)」を、1年目にこの講座を受講しておけばよかったと後悔しました。この講座は、1年目の受講生も必ず受講した方がいいと思います。
(4)試験当日について

当日は6時に起き、会場には8時くらいには到着していました。伊藤塾の方は配布していた応援メッセージの冊子の蛭町講師の言葉に「すべてを忘れろ。決して諦めるな」というものがあり、それを読んだときに私の張り詰めていたものが解けたのを覚えています。 
試験自体は、午前は90分くらいで解き、残りの時間は見直しにあてました。午後は択一式が75分、記述式が不登法45分・商登法45分くらいでした。感想としては、択一式は基準点へは届くだろうとは思っていましたが、商登法の記述式の題材が新設分割だったのが衝撃でした。一応一通りは書いたものの、しっかりとした手ごたえを感じることはできませんでした。

(5)総論

以下で、簡単にですが、科目ごとに少しずつ書いていきたいと思います。 
憲法: 過去問数が少なかったので、市販の問題集を何か購入すればよかったかも。 大雑把に「人権は判例、統治は条文」というスタンスで取り組んだ。推論問題対策は特にはせず、模試で鍛えた。3問しか出題されないので、やりすぎないようにした。 
民法:一番多くの時間を当てた。一般社団・財団法人に関しては、改正対策講座を受講した。 
刑法:財産犯を中心にやった。他の分野は過去問に出ていることを押さえた。
商法:制度間比較や制度趣旨を意識した。過去問よりは、入門に付属されていた問題を演習した。入門テキスト等に記載されているまとめ表を縮小コピーして携帯した。条文をもう少し引く回数を増やせばよかった。商法総論について対策しておけばよかった。
民事訴訟法:裁判の全体の流れを意識した。略式訴訟・簡裁関係のところは、テキスト・条文を深く読み込んだ。 テキスト後半に出題が集中しているので、過去問は後ろから解けばよかった。 
民事執行法:大まかな流れを覚え、細かいところは直前に短期記憶で乗り切った。 
民事保全法:民事執行法に同じ。 出題は同じ1問だが、保全法の方が量は少ないので、先にやった。 
司法書士法:過去問は何度か取り組んだか、未出題の分野はどれくらいやるか悩んだ。 択一演習や模試で間違ったときに、その知識を覚えようとした。 
供託法:過去問と同じものしか出題されないので、徹底的に過去問をやり込んだ。 
不動産登記法:得意科目だったので、過去問演習も一番短時間でまわせた。理屈がつかない先例等は、割り切って丸暗記した。 
商業登記法:主には商法と同じ。 個人商人・外国会社・印鑑届出関係は問題を解きながら覚えた。申請書の書き方が独特のところ(組織再編・清算)は、コピーを携帯した。

自宅での学習と伊藤塾の個別フォロー

入門講座を受講していた際の学習方法は「ライブ講義→テキスト流し読み→インターネット講義→過去問演習→次のライブ講義」という繰り返しでした。インターネットフォロー講義が無料で何度も何度も聴けることは、私にとって大きなメリットでした。 
自習については、伊藤塾の自習室を利用していました。他の受験指導校と違って、自習室の利用も無料なので、大いに活用しました。特に直前期は、自習室にこもりました。 
また、勉強に行き詰ったときは、関講師のパーソナルクラスマネージャーを利用させていただきました。関講師はどんな質問にも即座に丁寧に答えてくれ、勉強の内容だけでなく、メンタル面のサポートもしていただき大変感謝しています。

スケジュール管理

私は、勉強計画用にスケジュール表を自ら作りました。そのスケジュールを組む際に、その計画が遅れることも覚悟して作りました。具体的には、一週間を6日として日程を組み、残り1日を積み残したものの穴埋めをすることにあてる日にしました。そして、それでも遅れてしまったときは、2週間に1回はスケジュール変更することにしていました。 
特に直前期については、午前科目と午後科目を週がわりで取り組んでいました。2週間を1セットとし、全11科目が2週間で終わる計画です。これによって、特定期日に向けて仕上げをする練習ができました。これによって、今年の本試験の当日にピークを持っていくようなチューニングができたのだと思います。

伊藤塾講師陣へのメッセージ

伊藤塾の講師はどなたも、勉強の内容はもちろん、勉強方法の相談や悩み相談まで、丁寧に、親切に答えくれ、私を導いてくれました。安心してついてゆくことができました。本当に感謝しています。ありがとうございます。 
特に、山村講師には、「答案構成力」をイチから教わりました。そのおかげで、今年の商業登記法の記述式では新設分割という変化球な分野がでましたが、講座で得た知識を応用して解答することができました。山村講師のおかげだと思います。

最後に

司法書士試験は、勉強の方向性さえ間違えなければ必ず合格できるものだと思います。伊藤塾の指導方針・方向性に間違いはありません。講師やスタッフの方の言うことを言われた通り、しっかりとこなして行けば、必ず合格の光は見えてくると思います。 
時には、とても辛くて勉強を投げ出したくなるときも来ると思います。しかし、それは、どんな合格者も乗り越えてきた道ですし、「自分の司法書士になりたい気持ちがホンモノかを確かめられているんだ」と思って、乗り越えてください。辛いときこそ自分を信じることが大事なことです。最後まで諦めず、合格を勝ち取ってください。

(2010年10月・記)