合格を目指すなら、伊藤塾による良質の演習と解説がダントツでおすすめです
須藤 勇樹 さん(24歳)
◆受験回数:4回
◆苦手科目:午前択一式
◆主な受講講座: 〔入門講座〕 司法書士入門講座〔中上級講座〕記述式「答案構成力」養成答練、択一基礎力養成答練、択一実戦力養成答練〔ゼミ〕合格への「思考力」完成ゼミ〔直前対策講座〕うかる!記述式
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
高校の職業研究の時間で「市民に身近な街の法律家」というキャッチフレーズで司法書士が紹介されているのを目にし、当時は登記や供託が何なのかも知りませんでしたが、そのキャッチフレーズが気に入って、司法書士を目指しました。以前から法律に興味があり、なおかつ将来は親しみやすい敷居の低い法律家になりたいと考えていたので、ベストな職業だと思いました。
受験指導校選びは値段や設備以上に講師との相性を重視しました。最初に無料体験に参加した伊藤塾で、講師の声や話し方が大変気に入ってしまい、インターネット受講やカウンセリング制度、合格後を考えた指導方針など充実していて、「ここしかない」と即決しました。
私がとった学習方法
私が受験生活で重視していたのは「自分を知ることです」。その上で、自分に合った方法を主体的に創出し、自己管理を徹底することで、自信をつけて臨むことができると考えました。
まずはスケジュール管理を徹底しました。年間計画、月間計画、週間計画、日間計画を作成し、可処分時間や勉強する科目・内容を可視化しました。特に月間、週間通しての科目のバランスを5色の蛍光ペンで可視化することで、偏った勉強をしてないか確認できるようにしました。日間計画は、30分単位でスケジュールを管理し、可処分時間を見落としてないか、ダラダラ机に向かってないか常にチェックしていました。スケジュール作成の上で特に気を付けていたことは次の3点です。
(1) 休憩時間・休暇日も予定に組み込む
休憩自体を予定にすることで、休むことへの罪悪感がなくなり、精神衛生上気持ちよく心身を休ませられるようになりました。
(2) 1週間で1日あるいは半日、予定のない日(予備日)を作っておく(休暇日とは違います)
「空白の時間」 があると、 精神的にかなり楽です。 まずスケジュール通りこなせないと、不満感が募ります。そのまま次の週の計画を立てると、当初より遅れた計画となり、モチベーションも下がります。そのうち雪ダルマ式に未消化の計画が溜まり、勉強が嫌になります。しかし、予備日があるだけで、未消化の計画を補てんする時間になりますし、計画通り進めば、好きなことをする時間やさらに勉強を進める時間に充てることができ、精神衛生上有利にことを運べます。ただの考え方の転換なのですが、長い受験生活には必要だと思います。
(3) 計画を修正する日を予め決めておく
時期に応じて優先順位は変わるので、今までの全てをリセットして学習計画を一から考え直す日を予め決めていました。年明け、年度末、ゴールデンウィーク明け、6月上旬に行いました。そうすることで現在の勉強が合格に必須かを問いかけ、その時に合った最善の方法をとれたと思います。
次に具体的な勉強方法ですが、今年最も重視したのは「自分の弱点」を「徹底して繰り返す」ことです。私はこの作業を「弱点潰し」として、11科目とは個別に学習計画の中に時間を設けました。
まず通常の択一式の勉強として過去問をやるときに、肢ごとに正誤だけでなく、その理由・根拠も出すようにします。肢を読んだ後2~3秒で根拠が出てこない場合、正誤は分かっていても不正解として「△」を付けます。正誤自体を間違えた肢には「×」、忘れていて正誤・根拠ともに曖昧な肢には「?」を付けました。
次に(ここからが弱点潰しです)2日以内に上記3種類のマークが付いている肢をもう一度解きます。この時も同様の基準でマークを付けます。それから1週間以内にまた同じ作業を行い、最後まで曖昧だった知識は市販の暗記カードにオリジナルの一問一答を作成し、アルバイトの合間や電車の移動時間などに徹底的に繰り返しました。これで、根拠まで正確にかつ迅速に出なかったものについては10日以内で3回解くことができ、さらに3回やっても自信がないものについては本試験までずっと確認するシステムとしました。これで特に民法・会社法はグングン伸びました。ただ、負担が大きいため、あくまでこの方法は「過去問」に限って行いました。
今年と、不合格だったそれまでの勉強方法で違うとしたらこの点です。もちろん、この作業の他に、通常の択一式の勉強、記述式の勉強もあるので、最初はかなり負担でしたが(この作業だけで3時間以上かかる日もありました)、耐えながら続けていくと、4月ごろに急に演習が楽に感じるようになりました。本試験で必要なのはAランク知識の正確かつ迅速な出し入れです。そのことを常に意識して一年間弱点潰しをしました。
「自分にとって最善の方法は何か」を常に考え、「自分にとって」能率がよく、モチベーションを維持できる方法を試行錯誤しました。モチベーションの維持には、満足いく勉強ができた日にはカレンダーにシールを貼りました。子どもじみていますが、自分の努力を軌跡として残すことは、最大の自信へとつながりました。また、講師の方の言葉やアスリートの名言などを書き記すノートを作り、頑張れるフレーズを書き溜めて、落ち込んだ時に読むようにしていました。他にも紹介したいことはたくさんあるのですが、特に課題だった午前択一式は上記の方法でかなり伸びたので、今回は字数制限上、上記の方法のみ紹介します。ご参考にしていただけると幸いです。
伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ
関信敏講師:
毎回カウンセリングでネガティブな話ばかりして、そのたびに叱咤激励をしてくださってありがとうございます。自分に甘いので、関講師に喝を入れてもらうことで「このままではいけない」と自分を見つめて、徹底的に自分と向き合うことができました。ありがとうございました。
蛭町浩講師:
ライブで講義に参加したことはほとんどありませんでしたが、蛭町講師のお言葉や考え方には常に感心させられました。中でも「試験は完全なる人工物。不合格だった場合足りないのは知性や能力なんかではなく、試験上のテクニックに過ぎない」といった内容の話は、 司法書士試験受験生という立場に対する価値観を180度変えました。私も、不合格は人格が全否定されたと考えてしまっていたので、その考えを根底から改めることができました。
最後に
私は、地元の茨城で多士業連合によるワンストップサービスを提供する合同事務所を開業したいと考えております。司法書士を目指したころから、市民はどの専門家にどの相談をしていいのかわからず、「それはうちじゃないから○○士さん行ってください」といった状況が、依頼者からするとたらい回しにされているかのようで好ましくない、専門家集団があればその問題は解決できるのに、と考えていました。敷居の低い、頼りやすい法律家であるためには、市民が頼みづらい原因を把握し、逆説的にそれを解決しようではないかと思っていました。最近の言い方をすると司法へのアクセスを簡単にしたいということです。法律総合窓口として法テラスが開始され、また八戸のたいよう総合法律経済事務所のようなモデルケースを発見してから、この理想の事業は現実にできると確信しております。今後、同じような考えの方が参入してくることを心より願います。