講師の励ましの言葉にも支えられ働きながら勉強を続けて一発で合格しました!

小室 千恵 さん(22歳)
 

合格者イラスト
中央大学法学部4年在学中合格 学生
◆受験回数: 2回
◆苦手科目: 民法
◆主な受講講座〔中上級講座〕 択一実戦力養成答練、記述式「答案構成力」養成答練
〔模   試〕 全国公開模試

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

大学に入学してすぐ、周りは早い段階から法科大学院を目指していたり、公務員を考えているなど、将来について明確に考えていました。私は入学当時特に何も考えておらず、法学部に入ったのもただ法律がおもしろそうだったから、という理由だったので、気おくれしながら将来について考えてみました。企業に入るよりは、自分で仕事の方法を考えていける士業がいいと思い探していたところ、司法書士という資格を見つけ、自分にピッタリだ!と感じ、大学2年生の4月から学習をスタートしました。
中上級段階で伊藤塾を選んだ理由は、1回目の本試験後に読んだ体験記の中で、「この講座をとってよかった」「この講座で考え方が変わった」などとおっしゃっていた方が非常に多かったからです。

私がとった学習方法

入門段階の勉強法

入門講座は他の受験指導校の講座をインターネット受講していたのですが、講義についていくのが精一杯、しかも大学のテスト期間には手をつけられずという状態でした。それでも、復習だけはしっかりやろうと思い、講義の2日後には復習を終わらせるようにしていました。また、講義を聴くだけでなく、なぜそのようになるのか考えられるように、極端な倍速はせず、速くても1.4倍速にとどめて聴いていました。私は入門段階では合格体験記を読んだり、オープンスクールなどを受けることなく受講していたため、過去問の重要性に気づかず、講義が一通り聴き終わるまでは手をつけていませんでした。結局、刑法・憲法は講義を聴く時間をとれず、主要4科目は過去問1・2周したのみで、民訴系は過去問をやらずに1回目の本試験に臨みました。

中上級段階の勉強法

1年目に勉強方法についての情報収集を怠ってしまったことを反省して、まずは合格者の体験記を読むことから始めました。そして①過去問の重要性②情報はひとつのものに集約した方がよい③忘れないための工夫が必要、という3点に気づいたので、伊藤塾の択一実戦力養成答練が始まるまでは、過去問+入門テキストの読み直しを中心に進めていくことにしました。また、「うかる!必出3000選」という書籍を情報集約ツールとして使用し、過去問を解く時は必ず開いて表などを確認、必要があれば書き込みをしていました。不動産登記法に関しては記述式の雛型も一緒に確認できるよう、大きめの付箋に書いて貼り付けていきました。そして、過去問を解いたら1週間後、1ヶ月後のスケジュール帳に書き込み、その日が来たらまた解くようにして、内容を忘れないための工夫もしました。ある程度知識がついてきた頃、択一実戦力養成答練が始まりました。この講座はただの答練ではありません。知識を確認するだけでなく、自分なりの解答戦略を確立させていきます。自分では解き方の戦略など考えたこともなかったので、自分に合った解法やミスの傾向に気づけたのは本当にこの講座のおかげです。 
記述式に関しては、記述式「答案構成力」養成答練を受講しました。私は入門段階では楽しく記述式の勉強を進められていたのですが、 本試験や模試のように別紙が増えたりすると一気に混乱してしまっていたので、この講座の実践的な内容は、まさに私に足りないものを補ってくれるものでした。さらに、1回目の講義で記述式を得意だと思って準備を怠っていたことに気づき、雛型の練習、連鎖して起こる登記事項を暗記カードにまとめる、元本確定事由の暗記など、心を入れ替えてコツコツと準備を始めるきっかけにもなりました。

直前期の勉強法や試験当日について

(生活面)春休みからは1日10時間勉強しよう!と決めたのですがスケジュールをたててもなかなか思い通り進まなかったので、まずは勉強した時間とこなしたことを記録していきました。すると時間に見合った勉強ができていないことが一目でわかるので自然と集中できるようになりました。記録を続けていくうちにいつの間にか1日10時間が日課となり、直前期には自分がこなせる量もわかっていたので、スケジュールを立てて進めていく方式にシフトしました。また、毎日毎日勉強していると体調を崩すことがわかったので、直前期でも大学のゼミを息抜きとして必ず出席し、模試の日は好きな音楽を聞いてゆっくりしていました。
(内容面)直前期は、勉強方法が合否を分けると思ったので、クラスマネージャーの関信敏講師へ相談に学習計画について相談しました。当初は年度別の過去問を繰り返し復習しようと考えていたのですが、まだ単元ごとの理解が足りないならやめた方がいい、など他にもいくつか指摘を受け、直前期も、過去問+必出3000選の往復、記述式は入門テキスト+答案構成力の問題を続けていくことにしました。ただ、時間が限られるので、択一式は苦手分野の過去問を多めに、そうでない分野は間違えた肢、あいまいな肢+3000選の一問一答に絞って進めました。今思えば過去問演習の足りない私には、この選択が正解でした。また、この時期からは勉強する科目の順序も工夫しました。民法総則、物権、憲法、刑法は忘れにくいので5月前半までに固め、民法債権、親族・相続、会社、手続法は早い段階でやってもまた忘れてしまうので5月後半から6月前半にかけて精度を高めていきました。また、試験1週間前のことを考え、覚えきれていない表や、試験前にもう一度確認しておきたいページにペンで印をつけ、忘れがちな数字系の暗記事項をカードに書きためていきました。直前1週間では、それらの確認と、記述式の年度別過去問、どうしても苦手意識がぬぐい切れなかった民法で心配な所の復習を行いました。
万全の準備をして迎えた試験当日、どう考えても今までの中でこの日がピークでした。「絶対全てを出し切るんだ!」と気合をいれて試験に臨みました。緊張はしましたが、模試でも良い判定が取れていたため、ここで落ちたら直前1ヶ月の使い方を間違えたか、当日コケたとしか言いようがなく、それだけは絶対に避けたいという思いでなんとか解いていくことができました。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

高城真之介講師は、択一実戦力養成答練の講義の中で、いつも全力で励ましの言葉をくれ、辛い時も気持ちを奮い立たせることができました。インターネット受講にもかかわらず、初回の講義で高城講師の熱い言葉を聞いた時は、それまで人に励まされたり、辛さを表に出したりしていなかったので、自然と涙が出てきました。高城講師の「やってやろうぜ!」は今でも大好きな言葉です。 
山村拓也講師が語ることにはいつも説得力があり、私の尊敬する講師です。答案構成力養成答練では、テンポよく講義をこなす中で、記述式に限らず合格するために必要なことを教えてくれました。「これはすぐにでも覚えないとダメですよ」「これを機会にしっかり確認してくださいね」など、ギクッとすることも多かったのですが、言われたことを必死にこなしたおかげで合格できました。
また、クラスマネージャーの関講師に相談したのは一度だけでしたが、そこで得たものはかなり大きかったです。もし相談せずに当初の計画で直前期を過ごしていたら、今年の合格はなかったかもしれません。本当にありがとうございました!

最後に

司法書士としてできることは意外とたくさんありそうなので、今は様々な可能性を試行錯誤中です。都心の事務所に勤めて企業の支援を行うのもいいし、 司法過疎地にも行きたいし…と、 やってみたいことはたくさんあります。しかし、どのような業務をするにしても、もっとお互いを信頼しあえるような社会になるよう頑張りたいです。
大学在学中に合格するには、いかに本気になれるかにかかっています。もちろんバイトや遊びもしましたが、それ以外の時間は全力で勉強しました。資格取得という目的ではなく、司法書士として働きたいと思えたのなら、学生という環境は有利に働くと思います。 
直前期、周りが就職活動を終えていくのを横目に勉強するのはかなり辛いものがありましたが、そういった感情も全て含めて、貴重な財産になる日がくるので、自分を信じて頑張ってください!