自分の置かれた環境をベストと考えて、その中でやり抜く覚悟が必要です。

行政書士からステップアップ

桂 良輔さん (23歳)
 

合格者イラスト
愛知大学法学部卒業 アルバイト

受験回数:3回
主な受講講座
【入門講座】 入門講座本科生
【直前対策講座】 直前パック、一発逆転合格講座、全国公開模擬試験


私はこうして司法書士を目指す決意をしました

大学受験に失敗し、何か資格を取得してその分を取り戻さなければという思いから、まず始めたのが、学内の行政書士講座です。もともとTV番組の影響で弁護士に興味がありましたが、この頃の自分はとにかく自分に自信が持てなくて、大学院入試と試験科目が重複する行政書士試験に受からなければ、法律家になる目標は諦めようと考えて学習を始めました。
しかし、学習を進めていくうちに行政書士のように敷居の低い法律家は、私が思い描く法律家像にあっていると感じ、街の法律家としてより多くのニーズに応えることができるようになるために、行政書士試験の受験後1ヶ月で司法書士になることを決意しました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

 

私は、インターネットクラスの入門講座で学習を開始しました。すでに開講日が過ぎていて、常に追いかける形での受講でした。講義に追いつくことに必死で、過去問は後回しにしてしまい、各科目が終わったごとにまとめてやっていました。結局、最終科目の刑法の講義を聴き終えたのは直前期の4月の半ばでした。

自分で学習のペースを決め、自宅のパソコンに向かって一人で学習を進めていくのは、孤独でなかなかモチベーションを保てませんでした。必死に覚えた会社法も、しばらくしてからもう一度過去問を解いてみると、全然知識が定着してなくて、イライラし、テキストを引き裂いたりしたこともありました。

家にこもっていると余計にストレスが溜まるので、1年目の終盤の2月頃、一緒に学習を始めた友人のすすめで、伊藤塾の自習室に通うようになりました。ものすごい緊張感の中での学習は、同じ時間でもかなり濃いものでした。同時に他の受験生の勉強方法とか進捗度を知ることができたり、わからないところを教え合ったりで、自分の学習方法を見直すこともできました。

1年目は効率の悪い勉強方法で、択一の午前も午後も、1問ずつ基準点に足らず不合格でした。まだまだ基礎が固まっていない上に、中上級の講座を受けても十分に生かすことができないと考え、年内は、もう一度入門講座の主要科目の講義を聴きなおしました。
あとは、記述も1年目は全然手が回らず、かなり消化不良で終わってしまったので、それまで闇雲にやっていた答案構成を、山村拓也講師が日本経済新聞出版社から出している「うかる!司法書士 記述式答案構成力 実戦編」という書籍で不登法・商登法それぞれ学びました。
これによって記述を解くスピードと正確性が格段にあがりました。答案構成を身につけるまでは、わざわざ答案構成用紙に書く作業によって遅くなるのではないかと思っていましたが、大きな間違いでした。よく間違えるひな形は間違えノートにまとめ、何度も見返すようにしました。


年明けからは、1年目に時間が足らず過去問を1巡しかできなかったので、記述を含め過去問をひたすら繰り返しました。
直前期は、蛭町講師の「うかる!記述式」で、本試験より過酷な状況を経験し、また、「これで完成!ポイントマスター記述式講座」で、本試験で狙われる予想論点を最終確認することができました。
さらに北谷馨講師の直前対策講座は、かゆいところに手が届く様に、苦手な仮登記や一般社団・財団法人の知識整理に非常に役立ちました。

そして、伊藤塾の公開模試は他の受験指導校のものよりレベルが高く、恥ずかしながら一度も総合判定をしてもらえたことがなかったです。なので、伊藤塾の公開模試で合格判定が出るくらいの方は、かなり自信を持っていいと思います。

行政書士試験からのステップアップ

私は、大学2年生の春から行政書士試験の勉強を始めて、その年に合格しました。合格発表前の12 月下旬から司法書士試験の勉強を始めました。この時点で他の受験生に2 ヶ月ほど遅れをとっていましたが、憲法・民法・会社法でアドバンテージがあったので、さほどマイナススタートというわけではなかったと思います。

憲法は、司法書士試験の出題実績もまだ浅いので、行政書士試験の時の学習で、ほぼ司法書士試験の学習も終えてしまっているくらいで、行政書士試験の時に使っていたテキストを横に置いて、復習感覚で講義を聴きました。一方、民法と会社法は、行政書士試験の学習では概要を抑えていた程度だったのだと気づかされました。

最後に

司法書士試験は、ほとんどの方が2年以上の長期にわたり勉強しなければなりません。しっかりと腰を据えて勉強を続けられる環境づくりが非常に大切です。なかなか専業で勉強だけをしていればいいという方は少ないと思います。
私もずっとアルバイトをやりながらの勉強で、3年目にあっては、週5日フルタイムで働きながらでした。ただ、周りを羨んでも仕方ないので、自分の置かれた環境をベストだと考え、その中でやり抜く覚悟が必要だと思います。

私は、周りの支えがなければ合格はおろか、この勉強を続けることすらできなかったと思います。
その周りの理解を得るのも、ひとつの環境づくりだと思います。家族や友人をはじめ応援してくださった方々には本当に本当に感謝しています。これからも努力を惜しまず、いずれは独立開業して、お世話になった方々に恩返しをしていきたいです。