関信敏講師のゼミを活用することで、確実に苦手な箇所を克服できるのを実感できました
森永 雅子さん
◆ 受験回数2回(他、試し受験1回)
◆ 主な受講講座
【入門講座】 入門講座速修生(山村クラス)
【中上級講座】 司法書士合格への「思考力」完成ゼミ、速解記述式パターン60、演習コース
【直前対策講座】 直前パック、うかる!記述式、全国公開模試
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
「父が叶えられなかった夢を、自分が叶えたい」物心ついた頃からそう願い、司法試験を志すも全く先が見えず一度は諦め就職しましたが、数年を経て、どこかで諦め切れていない自分に気づき、もう一度だけ、これで駄目なら完全に諦めると心に決めて、司法書士を目指す決意をしました。
伊藤塾を活用した私の学習方法
当初は仕事と兼業での受験を考えていましたが、とにかく一点集中型な性格なため退職し、仕事と専業での学習期間とを分けて学習しました。
入門段階の学習法について
入門講座は2013年の5月から2ヶ月で、インターネットで受講しました。
受講期間が限られていたため講義を聴き切ることに集中し、一回分聴いては最低限、該当箇所の記述の演習だけは必ず解くよう心がけ、講義を聴く際は流れの理解を意識し、細かい解説はメモで残し、理解できなかった箇所はその場で何度も繰り返して聴きました。短期間で集中して全体を聴いたことで早い段階で骨格が固まり、テキストに戻るたびにメモによって理解が深まり、その後の答練などでも重要なことは何度も繰り返してくださるので、自然と当たり前の知識として定着していきました。
山村拓也講師の講義は、事例や背景、実務の話を随所に絡めてくださり、時には現場や実務での細かな話も詳しく説明してくださるのでリアリティーのある幅広い理解を得ることができ、受験勉強のための講義というより実務に出るための準備という気持ちで興味深く受講していました。全てが計算し尽くされていた講義は、一日中聴き続けても飽きることなく躓くことなく聴き切ることができました。
中上級段階の学習法について
「思考力完成ゼミ」、「速解記述式パターン60」、「記述式答案構成力養成答練」、「択一実戦力養成答練」などを受講。
年明け1月から専業で勉強を開始、演習講座の受講と、ここから過去問の演習+テキストの読み込みをはじめました。インプットと答練が同じペースでは進められなかったため、答練は復習重視で、解説講義の直後に教室で一通り復習し、翌朝もう一度復習し、インプットの機会としても活用しました。
雛型が安定していなかったため、2月の中旬頃「速解記述式パターン60」を受講し、雛型集、自宅学習用問題も含め10日ほどで集中的に解きました。
昨年まで全てインターネットで受講し、周りの受験生を感じることもなく、復習の時間も上手く組み込めていなかったため、この年は演習コースを通学で受講しましたが、ライブでの熱気を直に感じられ、講義直後に復習の時間もとることができたことは、非常に有意義でした。
「思考力完成ゼミ」を受講したきっかけは、入門講座を速修生で受講していたため民法の理解がいつまでも曖昧なまま点数が取れず、民法を強化するためでしたが、各制度についての考え方を根本から教えていただきました。当時の表面的な理解力や浅い分析力では、合格はもちろん、これから法律に携わる仕事をしていくことなど到底考えられません。中途半端な自分を根底から覆してくれるゼミでした。
関信敏講師は一人ひとりの状況を的確に把握してくださっているので、ゼミのなかで当たるところはいつも自分が苦手なところ、そこをはじめから解きほぐして質疑を繰り返してくださることで躓いている箇所が明らかになり、一歩ずつ正しい理解に導いてくださることで、確実に苦手な箇所が克服されていくのを実感する日々でした。実際に口頭で説明してみると、思った以上に正確性を欠いていることに気づいたり、その緊張感の中で間違えることは思った以上に悔しかったりして、ぼんやりと字面だけだった知識の数々が鮮やかな知識として自分の中に根付いていき、徐々に知識同士がつながって考える力がついたからか、本試験でも度々最後の二肢で迷いましたが、冷静に検討でき、解答を導き出すことができたと思います。
質問制度でも、どんな質問をしても丁寧に答えてくださり、度々焦る私に「ちょうどいい時に本番がくるようになっている」と励まし軌道修正してくださったことで、道を誤ることなく着実に前に進むことができました。
直前期(4月~試験前日)の学習法や試験当日について
直前期は、択一は過去問を軸に苦手な肢を丁寧に繰り返し、随時六法を引き、特に覚えたいものをノートにまとめて繰り返し、記述は雛型を繰り返し、答練や模試の問題を繰り返しました。
蛭町浩講師の「うかる!記述式」を受講し、厳しい時間制約のなか次々考えさせられる論点が出てくるという経験をしたことで、本試験の現場で問題をシンプルに感じることができ、時間がないという追い詰められた状況の中でも諦めず対応できたと思います。
本試験当日は不安でいっぱいなまま試験会場に向かいましたが、会場で、関講師、高城真之介講師に言葉をいただいたことで「今の自分でやるしかない」と吹っ切れ、まとめノートの付箋箇所を見返して試験に臨みました。午後は慎重になりすぎてペースを崩し、不登法記述の半分以上が白紙のまま残り時間10分となり一瞬諦めることも頭をよぎりましたが、山村講師がいつもおっしゃっていた「最後まで絶対諦めない!」との言葉で気持ちをつなぎ、時間の限り解答用紙を埋めました。
司法試験からの転進、行政書士試験からのステップアップについて
司法試験の勉強をしていた頃は上手く理解が進まず、受験開始時点で知識は完全に抜けていたので知識面でのアドバンテージはありませんでしたが、当時、行政書士の資格を取得していたことが、自分でもやればできるかも、と諦めなかった原動力になったと思います。
最後に
上手く進まず自分を責め続け、ゴールが見えず、いつどこで諦めてもおかしくなかった私を講師の方々が温かく励まし続けてくださったことで結果を手にすることができたこと、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。講師の方々には、知識だけでなく精神的な面でも受験勉強以上のことを、身をもって全力で教えていただいた、かけがえのない貴重な時間となりました。
ここまで支え続けてくれた家族、励まし続けてくれた友人や周りの方々、どのひとつが欠けても今の自分はなかったことに心からの感謝を、この気持ちを忘れないよう今後も努力を続けます。
最後に、これからも受験を続けられる皆様のご健闘を心よりお祈り申し上げます。