実力診断テストと全国公開模試を受験し、弱点を発見したことで、目をそらさずに勉強できました
H.Tさん
◆ 主な受講講座
【直前対策講座】 実力診断テスト、全国公開模試
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
通っていた中学校の隣が法務局で、通学路に司法書士事務所が多数ある環境で過ごしていたので、このころから司法書士という職業に興味がありました。こうした経緯から、大学は法学部に入学しました。大学入学後に改めて司法書士について調べてみると、市民のために地元密着で仕事をしていることがわかり、私には向いているのではないか、と思い、受験を決意しました。
大学3年のころから本格的に勉強をはじめましたが、大学卒業までには合格に至らず、受験を続けたかったので、卒業後は法律事務所に就職しました。しかし、就職後は仕事と勉強の両立がうまくできず、満足に勉強できないまま、受験回数を重ねてしまいました。両立がうまくいかなかった最大の原因は、経済的には追い込まれていないことから来る慢心だったと思っています。
その後、出産したため、しばらくは仕事と育児の両立に奮闘しながら細々と過去問を解いたりしていました。いつ終わるともわからない受験に嫌気がさしていた2011年に震災が起こり、自分の人生を見つめなおしました。法律事務所の事務員として人を助けることもいいけれど、やはり、自分の名前でしっかり仕事をしていきたい、と感じ、退職して本気で挑むと決め、退職後4回目で合格しました。
伊藤塾を活用した私の学習方法
中上級段階の学習法について
何度やっても結果が出ないので、伊藤塾の「合格手帳」に従って、勉強を進めていくことにしました。手帳には、不合格を振り返るページ、可処分時間を記録するページ、気持ちを書くページ、本試験の得点予定表、模擬試験の結果記録用紙、がついており、記入することによって、自分の弱点や気持ちが明らかになりました。
そこで、テキストを読み込んで、弱点をあぶり出し、比較事項を比較し、読み込みを繰り返すという勉強方法に変更しました。読み込みを繰り返す中で、基本的事項でなかなか覚えられない個所を「合格手帳」の週間予定表の右頁に書き込み、翌日の勉強開始時に必ず確認するようにしました。こうすると次第に読む部分が減ってくるので、直前期にはバランスよく、全科目を繰り返す、という王道の勉強方法をとることができました。
直前期(4月~試験前日)の学習法について
テキストの読み込みを中心にするため、答練は受講せず、各受験指導校の模試をたくさん受けることにしました。通学には少し時間がかかる場所に住んでいるため、全て模試は通信で受講しましたが、伊藤塾の全国公開模試の「受講の手引き」に書いてあったとおり、自分で緊張状態を作り、それをいかに日常に近づけることができるかも勝負のうち、と思い、午前、午後、記述の不動産登記、商業登記のそれぞれ目標得点を設定し、試験と同じ時間割で解き、反省点を手帳に書くようにしました。
伊藤塾の模試は、3月の「実力診断テスト」と5月のもの2回、全部で3 回受講しましたが、全ての回で、ギリギリ基準点に到達しない、という散々な成績でした。しかし、解説動画や、直近の合格者のガイダンス動画で、模試と本試験の成績は関連しない、と何回も言っていたのを思い出し、気持ちを奮い立たせました。弱点発見のための模試だ、と割り切り、弱点から目をそらささずに勉強を続ければきっと結果はついてくる、と動画を見るたびに感じていました。
伊藤塾講師へのメッセージ
伊藤塾の講師の方々には、合格への気持ちが折れそうなときにはいつも支えていただきました。昨年の本試験後に取り寄せた「合格手帳」をはじめ、地方在住者に優しいガイダンス動画なくして、今年の合格はなかったと思います。
蛭町浩講師、山村拓也講師、高城真之介講師、北谷馨講師の理論的なお話、宇津木卓磨講師や高橋智宏講師の熱い講義、小山晃司講師の直前応援歌、どれも印象深いです。また、本試験会場では、森香苗講師が微笑みかけてくださり、気持ちが落ち着いたことも思い出されます。講師の方々、本当にありがとうございました。
最後に
私は、長い時間をかけて、合格に至りましたが、その中で、得るものもありました。
特に、私は小学生の育児をしながらの勉強でしたので、勉強する親の姿勢を見せることで子どもが自然と勉強するようになったことは大きな収穫だったと思います。子育てをしているとなかなか思うように時間が取れずに焦る気持ちもありますが、この思わぬ副産物のおかげで、今後は子どもを机に向かわせる苦行がないと思うと、長い期間の勉強も悪くはなかったな、と感じています。
また、仕事をしながらの受験も経験しておりますが、これも、社会人としての基本的振る舞いは身についていることや経済的安定の面でも大変な利点があります。
仕事や育児をしながらの勉強経験は、辛いですが、のちのち必ず実を結び、自分のためになるので、貴重な経験を重ねている自分を時には褒めつつ、信じた道を進めば、開けてくはずです。皆様と仕事でお会いすることを願っています。頑張ってください。