合格すれば、止まっていた時間や景色が一気に動き出す。
不安を恐れず目の前の勉強を専念してください
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
僕は以前違うフィールドで大成する目標を持ってひたすら突き進んでいたのですが、大学4 年生の時に諸事情によりその道を諦めることになり、「人と会話する機会の多い仕事」で何かないかとたくさんの職業を次の道として考えていく中で司法書士という資格の存在を知りました。古くからの友人がすでに伊藤塾の他講座を受講していたこともあり、山村クラスを発見し飛び込みました。
伊藤塾を活用した私の学習方法
入門段階の学習法について
僕は静岡県在住なのですが、法律初学者ということもあり、Web受講で勉強をスタートしてしまうと途中でやらなくなってしまう可能性があること、いつでも直接講師の方々に質問ができる環境が欲しかったということの2 点から、「入門講座」の期間限定で関東に部屋を借りて山村クラスをライブで受講していました。
最初の頃は講義を受けても山村拓也講師の話してくださる内容すら全く理解できず、紹介していただいた法律用語辞典でその日の講義で出てきた用語をとりあえず調べて、不安にまみれたまま寝るという毎日を繰り返していました。恐怖のあまり同じ「入門講座」の受講生の方々に「今日扱った箇所ってわかりましたか」と毎回のように尋ねてしまい、そのたびに「なんとかわかりました」と返答をいただき、自分だけ取り残されていく感覚に襲われていたのでこの頃のことは非常によく覚えています。そんな赤ちゃんのハイハイ状態ではありましたが、山村講師がおっしゃっていた該当箇所を読んで過去問にあたるということ、わからない箇所は講義後に山村講師に質問するということ、このことをとにかく繰り返したことで、開講から数ヶ月経った時に行われた民法の小テストで良い結果を取ることができたので、そこではじめて「これを続けたらいけるかもしれない」と感じ、後はひたすらそれを継続して積み重ねていきました。
中上級段階の学習法について
2014 年の初受験が不合格に終わり、地元の静岡に帰ってからは「中級コース」をWeb で受講して、各カリキュラムの進み具合をペースメーカーにして勉強を継続しました。この頃から髙橋智宏講師の電話カウンセリングを毎週申し込むようになり、その時点ごとの勉強進度をチェックしていただいたり、修正すべき箇所を指摘していただいたりしながら勉強を進めていきました。私は択一式の過去問に多くの時間を費やしてしまい記述式の勉強が疎かになっていたため、テキスト主体の勉強に切り替え、インプット・アウトプットの両方をテキストの読み込みで行い勉強時間を短縮するという方法を髙橋講師から教えていただきました。過去問出題箇所にアンダーラインを引いたテキストをベースとして必要事項は徹底的に書き込む、手を広げるとしてもテキスト記載箇所を限界点と決める、そして繰り返し読んであやふやなところには付箋を貼り、育てるというものです。この方法でその後の勉強がとても効率の良いものとなり、バランス良く実力を向上させることができました。択一式は「択一合格エッセンス講座」、記述式は「速解記述式パターン60」をともに間違えた箇所に付箋を貼って絞り込みながらこなして年内に基礎を固め、そして年明けの「記述式答案構成力養成答練」、「択一実戦力養成答練」でさらに実力を磨いていくイメージで取り組みました。
直前期の学習法や試験当日について
直前期は択一はこれまで育ててきたテキスト読み込み中心の勉強をブラさずに、記述は過去の答案構成の問題などを1 日の分量を増やして取り組み、「うかる!記述式」で力を試しながら記述の知識の穴をなくすことを意識していました。私は2015 年の本試験で作戦ミスにより不合格となったため直前期よりずっと前の年明けから「午後の時間の使い方」を徹底して意識し、直前期の模試において、考えた作戦をとにかく試してみることを繰り返していました。今思えば、日頃の勉強はごく一般的な直前期の勉強をしていましたが、本試験シミュレーション、作戦を練るために費やした時間は私が一番だっただろうという自負しています。
試験当日は散々シミュレーションしてきていたため、午後の想定外のトラブルを除き、いつも通りの冷静さで試験を戦うことができました。ずっとこれが狙いで作戦を練ってきました。
伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ
入門講座の頃、毎回えげつない量の質問に答えてくださったり、おもしろい雑談で笑わせてくださったり、僕の家にオバケのようなものが出た時に話を聞いてくださったり、本当に色々とありがとうございました。あの頃の毎日が積み重なって今の僕の合格があります。2015 年の不合格がわかった後、僕が立ち直るまでの長い間、電話カウンセリングで何度も励ましていただいたことは一生忘れません。僕の家族が病気になった時に話を聞いてくださったこともです。もしあの時山村講師がいてくださらなかったら本当にもう受験は辞めていました。前代未聞のビビリの僕ですが、講師に背中を押していただいたおかげで、ようやく司法書士としてのスタートラインに立つことができました。だからこそ、「怖くてもいつも逃げずに喰らいついてくるヤツになる」の精神でこれからはしっかりと前を見て、法律家人生を歩んでいきます。
数え切れない、冗談ではなく本当に数え切れないほど多くの電話カウンセリングをしていただきました。本当に良かったと思っています。髙橋講師に相談して勉強の悩みを聞いていただいたこと、そして携帯電話の料金定額プランに加入していたことを。冗談はさておき、2014 年の本試験後、直接質問のできるライブの環境を離れ、不安の中で地元に戻る僕に「望月さんが合格するまで必ずサポートするのでいつでもカウンセリングの予約をしてください、電話お待ちしています。」と言っていただいたことが本当に心強かったです。その後は本当に合格するまで手厚くサポートしていただいて、毎回の勉強の進行状況、模試の結果の報告等をすることが僕のモチベーションを高めてくれていました。特に2015 年の不合格後に「来年絶対受かって山村講師にありがとうございましたって言いに行きましょうよ」の一言が僕には本当に大きかったです。ありがとうの気持ちで一杯です。
最後に
僕は大学4 年で受験を決め、翌年費用捻出のために就職をし、その年のうちに退職して受験の世界に飛び込んだため、試験には合格しましたが、ほぼ大学生の延長線上にいる人間です。つまり試験に受かる知識はあっても実務で戦える能力がまるでありません。正直に言えば怖いです。不安もあります。この体験記を読んでいる方の中には僕と同じ状況となる方もたくさんいらっしゃると思います。合格後の不安もあると思います。そういった方たちに向けて言わせてください。たしかに不安もありますが、合格すると確実に受験期間中に止まっていたように思えた時間や景色が一気に彩り動き出します。そして、自分ではわかりにくいですが、人並みはずれた精神力も身についています。その感覚を、強くなった自分をイメージして今は目先の勉強を丁寧に取り組んでいただきたいです。不安ですが、まずは僕が飛び込んでいきます。
合格祝賀会にて、髙橋講師と。