自分に言い聞かせた善敗者不亡(善く敗れる者は亡びず)
自分なりの“善い戦い方”を見つければ必ず合格できます

山倉 克也さん(30 代)
アルバイト

◆受験回数 4 回
◆主な受講講座
入門講座》入門講座本科生
中上級講座》蛭町記述コース、演習コース
直前対策講座》プレ模試、全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 私は大学時代、法律を学んでおり将来は法曹にという夢を持っていましたが、体調を崩したことにより休学・退学することになりました。それでも法律家への夢は捨てきれず、まずは行政書士の資格を取得しました。
 その後、すぐに登録するか悩みましたが、隣接仕業である司法書士という資格について知識を深めていくなかで、より専門的な分野について精通し、「得意分野」を持ってから実務を行いたいと考え、この資格にチャレンジすることにしました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

入門段階の学習法について

 私は「入門講座」から伊藤塾のお世話になりました。試験科目が多く学習期間が長いこの試験において、最初の関門は「最後まで学習を終える」ことであり、Web 受講生の私にとってその課題は通学生の方よりも高いハードルでした。
 しかし、伊藤塾はインターネットや電話などを用いたフォロー・カウンセリング体制が整っており、講師の方も画面のこちら側を意識した喋り方、問いかけをしてくださるため「自分が質問されたらどう答えよう」と通学生に負けない緊張感を持って講義に臨むことができました。
 入門時は講義を受けて過去問を解き、過去問で問われた部分をテキストで確認するという流れで勉強していました。
 ひとつ後悔があるとすれば、この段階から間違いノートを作っておくべきだったということです。間違いノートは自分の弱点をピンポイントでカバーしてくれる世界にひとつだけの教材になります。これから学習をはじめる方はぜひ入門段階から作ることをおすすめします。

中上級段階の学習法について

 択一に関しては、重要事項が網羅されており、「入門講座」以降の学習は「うかる!司法書士必出3300 選」(日本経済新聞出版社)と過去問集を軸に問題演習と間違いノートの作成に励み、入門テキストは忘れたところを確認するため辞書的に用いるといった形でした。
 記述に関しては出来不出来が安定しなかったため、基礎からきっちりやったほうが良いと蛭町記述コースを受講しました。この講座では記述式で基準点を確保するための基本的なところから、より得点を積み増すための発展的な分野まで広く学ぶことができ、またその知識が択一の方にもフィードバックされることにより、不登法などが得意科目になるという効果もありました。
 年明けからは演習系の講座を受講しました。「択一実戦力養成答練」では自分のそれまでの努力が点数や順位ではっきり表されてしまうという怖さや厳しさ、また時には嬉しさがあります。講師の高城真之介講師はそんな自分たちに寄り添い優しく、時には強い言葉で発奮を促し、1 月から4 月当初までの中だるみしかねない時期を引っ張ってくださりました。

直前期の学習法や試験当日について

 直前期の記述対策として少し遅れて「記述式答案構成力養成答練」の問題を解きました。「記述式答案構成力養成答練」は様々な論点の組み合わせで翻弄されることばかりでしたが、この練習がなければ今年の記述式の問題で基準点を確保、さらに上積みすることはできなかったと思います。
 本試験では過去の本試験や模試でも経験したことがない問題の分量に圧倒され、最後は十分な検討をできないまま追い立てられるように解答を作成したため、あまり自信がなかったのですが、結果としては午後択一式が最も成績が良く、上記の通り記述式でも上乗せを得られたため、「1 点でも多く取る」といった高城講師のおっしゃっていた執念を見せられたのかなと思います。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

 直前期、模試で午後の点数が伸び悩んだ時も、高城講師の言葉を思い出して「自分には力がある。今回はうまく出せなかっただけだ」と、自分と自分の学習法を信じて続けることができました。そのおかげで本試験では午後は31問を稼ぐことができ、これが合格の原動力となりました。
 また、問題作成スタッフの方々の分析力にも唸らされ「これは答練で見たことあるぞ」といった論点が散見され、本試験でも落ち着いて解くことができました。

最後に

  「入門講座」の講師からは「依頼者は面倒だからこそ法律家に依頼する」と聞かされました。今後はよりその傾向が強まると思います。だからこそ、面倒ごとを引き受ける「汗をかく」法律家を目指したいです。
 私は3 回の不合格と1 回の合格で負けた回数の方が多いです。そのたびに「善く敗れる者は亡びず」と自分に言い聞かせてやってきました。一方で「善く戦う者は敗れず」とも言います。私も講座の選択や、間違いノートを紙からEvernote に変えたりといった工夫を重ねてきました。皆さんも自分なりの「善い戦い方」を見つけ、来年以降ぜひ「勝って」ください。応援しています。

答練などで出てきた知識を印刷して書籍に挟み込んでいました。使い込んだ結果、励みにしていた山村拓也講師の言葉が少し薄くなってしまっています。

 
Evernote で作成した間違いノート。テキストがPDF でも配布されるため、タブレットに六法、テキスト、間違いノートを詰め込めばどこでも学習可能でした。

飼い犬のなると。彼と散歩したり、遊んだりすることが良いストレス解消になりました。