あきらめなくて本当に良かった
主婦、仕事、勉強で時間のない私が合格できた理由
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
学生の頃から漠然と法律に興味があり、他業種の仕事を経て法律事務所に転職しました。同じ勉強をするのなら単なる資格取得に終わるのではなく、法学部出身でない私でも法律家としての心構えや素養を身につけることはできないだろうかと思い、数ある受験指導校の中でも合格後を見据えた教育に熱心な伊藤塾を選びました。仕事を続けつつ主婦として最低限の家事もしたかったので、時間の融通が利くWeb 受講が充実している点も決め手となりました。
伊藤塾を活用した私の学習方法
入門段階の学習法について
時間を節約するため講義は1.5 倍速で聴き、残りの時間を復習に充てるなどして、次の講義までには復習を済ませるよう心がけました。講師が抽象的なテキストの内容を噛み砕いて説明してくださるので、具体例は必ずメモを取り、講義で配信されるPDF 資料とテキストに書き写しました。そうすることで、いつ読み返しても具体的イメージが持てるテキストになりました。通勤時間には過去問と六法の素読を繰り返しました。残念ながら本試験では基準点に届きませんでしたが、やれるだけのことはやったと気持ちの整理をつけました。
中上級段階の学習法について
科目ごとにバラバラだった知識を体系的に繋げ、使えるレベルに底上げしたいと考え、関信敏講師の「思考力完成ゼミ」を通学で受講しました。自分の考えを他の受講生の前で発表するという、自宅では味わえない緊張感があり、また合格レベルの受講生の受け答えを目の当たりにすることで合格までの距離感をつかむことができました。レジュメも秀逸で、実体法が登記や裁判手続にどう反映されているのかを端的に理解できます。今年の合格まで何度も読み返しましたが、そのたびに自分の実力に応じた新しい発見がありました。
その後約2 年間、家庭の事情で勉強を中断していましたが、絶対に諦めたくはなかったので、徐々に入門テキストと過去問を読み直しました。そうしてリハビリ感覚で受けた2013 年の試験は、ブランクがあった割には基準点付近まで行けたため、アウトプット中心で来年は基準点を超えるだろうと安心していました。しかしこれが大きな間違いでした。
2014 年、午後の択一式だけはギリギリ基準点を超えたものの、全体的にはA ランクをいくつも落としてしまい、合格に必要な安定力が全く身についていませんでした。本試験分析会で大ショックを受け高城真之介講師に相談したところ、「知識が上滑りしている」との的確な指摘をいただき、背伸びをせずに再度基礎を固めようと北谷馨講師の「択一合格エッセンス講座」を受講しました。「入門講座」から年月が経ってしまい、あいまいになっていた弱点がシンプルなQ & A を通して徹底的にあぶりだされ、「過去問を繰り返し解いているのに問われ方が変わると間違えてしまう」悩みが一気に解消されました。この講座のおかげで2015 年は択一式の基準点を大きくクリアしました。
その一方、記述対策に十分な時間を掛けられず基準点に届かなかったため、年内は「速解記述式パターン60」でひな型の徹底とスピードアップを図り、年明けからは山村拓也講師の「記述式答案構成力養成答練」を本試験と同じ緊張感をもって自宅で解きました。会社法改正による記述への影響に不安がありましたが、しっかりと演習問題に反映されていたため、改正に振り回されずに済みました。
直前期の学習法や試験当日について
今年の直前期、仕事が急激に忙しくなりました。模試は仕事で疲れ果ててしまい会場まで足を運べなかったので、本試験の前々日に一日だけ有休をもらって自宅で解くという綱渡り状態でした。
本試験当日、午前択一式の手応えのなさに落ち込みましたが、午後に向けて気持ちを切り替えました。試験開始前、記述式の解答用紙を眺めていると、不登法の枠がかなり多いように感じたので、いつもの手順を変更して商登法を先に解くことにしました。結果的にこれが吉と出たので、運がよかったと思います。
伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ
長い間大変お世話になりました。はじめて午前と午後の基準点を超えた昨年、いつもクールな関講師が自分のことのように喜んでくださったことがとても嬉しかったです。勉強方法に迷うたびに正しい方向に導いてくださり、心から感謝しております。
基準点を超えられず悩んでいた時、温かい励ましのおかげで立ち直ることができました。高城講師に良い報告がしたい一心で最後のラストスパートをかけられました。本当にありがとうございました。
「択一合格エッセンス講座」を受講していなければ、いまだに結果の出ない苦しい勉強をしていたと思います。これからも受験生の救世主であり続けてください。本当にありがとうございました。
最後に
時間のない社会人受験生だからこそ面倒がらずに講師の客観的なアドバイスを受けて、勉強方法を誤らないことが重要だと思います。専業受験生より年数はかかっても、一歩ずつ去年の自分を超えていけば必ず合格が待っています。
毎日のように退職して勉強に専念したいと思っていましたが、仕事・家庭・勉強、すべてが自分を成長させてくれると信じて苦しい受験生活を乗り切りました。長年私を支えてくれた夫や友人、伊藤塾で出会えた仲間、講師陣、スタッフの皆さんには言葉では言い尽くせないほど感謝しています。これからは少しでも恩返しができるよう、慢心することなく司法書士として成長していきたいです。