去年さんざんやったのに・・・・
不合格からの長くて短い1年は、ただやるべきことを坦々とやっただけ
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
事情があり会社を退職した後、再就職するよりも自分の裁量で一生働ける仕事がしたいと思い、資格取得を目指すことにしました。会社員の時に民法の基礎を学ぶ研修を受ける機会があり、法律に興味を持っていたので、司法書士の資格取得にチャレンジすることにしました。
伊藤塾を活用した私の学習方法
中上級段階の学習法について(受験1 〜3 年目)
受験1 年目は受験指導校には通わず市販のテキストを読んで勉強していました。1 回目の受験は試しに受けてみようくらいの気持ちだったのですが、自分にしてはいい点を取ったと思い、2 年目に「中上級コース」に申し込んでしまいました。今思えば「入門コース」からじっくり勉強するのが近道だっただろうと後悔しています。
2 年目は講義を受講するのが精一杯で、本試験で点数に結び付けるところまで消化できませんでした。3 年目の2015 年は、今年こそと「中上級コース」の他、蛭町浩講師の講座を一通りと直前対策講座を受けました。自信をもって受験したのですが、本試験の結果は午前が基準点に届かず不合格でした。
中上級段階の学習法について(合格した年)
2016 年は「演習コース」のみ受講しました。年内は2015 年の不合格を引きずってしまい、もう合格は不可能なのではないかと落ち込んでいました。テキストを読み返したり過去問を解いたりはしていたのですが、去年さんざんやったのに・・・、と身が入りませんでした。10 月頃、髙橋智宏講師の無料公開講座を見て、「漠然と過去問を解いていてもダメだ、今のままじゃいけない。」と気持ちを切り替えることができました。
その後、年内は、過去問を肢ごとに丁寧に解き、少しでもわからない箇所はテキストに戻って復習しました。すると今までわかっているつもりになっていた知識がいかにあやふやなものだったかを知ることができ、自分の弱点がわかりました。また、年別、項目別に解くことにより、自分なりの出題予想をしました。そうして勉強の優先順位をつけて過去問を繰り返しました。
年明けからは答練を最大限活用しました。「択一実戦力養成答練」は解答テクニックをつけるだけでなく、出題可能性の高い問題を中心としながらも満遍なく出題されているのでA ランクの知識の総復習ができますし、最新の判例や改正の知識、未出分野の解説は充実していて、知識のアップデートをすることができました。
「記述式答案構成力養成登練」では、試行錯誤しながらも自分の解法手順を決定することを目標にして解きました。伊藤塾の「記述式答案構成力養成答練」は難しいのですが、ストーリーもあり出題趣旨も明確で、解説を読むのも楽しく、本試験まで繰り返し解き、毎回発見がありました。ただ、あまりにも答練が素晴らしすぎて、いざ本試験のときに、こんなことを解答させるかな、読み間違えていないかな、と不安がよぎりました。
直前期の学習法や試験当日について
直前期は、「択一クイック総整理講座」と髙橋智宏講師の直前講座を受講しました。「択一クイック総整理講座」は、試験範囲全てを短期間で終わらせる講座なのにもかかわらず、制度趣旨や考え方にも触れられていて、また2016 年に出題のあった共同抵当など出題可能性の高い箇所は時間をかけて解説してくださり、総整理以上の内容でした。最終的には「択一クイック総整理講座」のテキストに一元化をして最後の1 ヶ月に繰り返しました。
髙橋講師の講座は、今まで丸暗記するしかないとあきらめていたような分野もすんなりと頭に入ってくる解説で、心理的負担が減り本当に受講してよかったです。
直前期になって、いよいよだと緊張感が高まってきたときは、本試験の日を詳細まで思い浮かべてとことん緊張するのがいいと思います。それから心をなんとかして落ち着かせようとすると、試験会場でもできる自分に合うリラックス法をみつけられるからです。私は好きな音楽を聴くことで不安が解消したので、試験当日も会場に向かうときとお昼休みはヘッドフォンで音楽を聴いていました(音楽は耳に残り、試験が始まっても消えない場合があるので選曲に注意が必要です)。
伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ
最後に
「限界に近い努力をしたのに不合格だった…」その経験から「絶対合格!」と考えを切り替えることは難しいことでした。でも諦めることはできなかったので、結果のことは考えず毎日淡々とやるべきことをやることにしました。迷ったときは伊藤塾の無料公開講座などをみると、「今やるべきこと」の答えがみつかりました。本当にありがとうございました。