司法試験から転進して合格。坂本龍治講師の講義の
切り口や指導内容が合格を後押ししてくれました
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
一般企業に勤めていましたが、法律に携わりながら人を幸せにできる仕事をやりたいと思い、会社を退職して旧司法試験を受験しましたが、全く結果がでませんでした。今後の進路を考えたときに、法律に携わって社会に関わっていく仕事をしたいという気持ちは強く、同じ法律を使う司法書士という資格があることを知り、転進を決意しました。
伊藤塾を活用した私の学習方法
①入門段階の学習法について
「入門講座」の講義を聴き、テキストを読み返すことしかやっていませんでした。講師の言うとおりに、過去問を見てゴールを意識しながら学習をするべきでした。また、入門段階からテキストの隅まで同列に押さえようとしていたなど、講師の指示やアドバイスを忠実に実行できていなかったことが、受験期間を伸ばしてしまう原因のひとつだったと思います。
②中上級段階の学習法について
択一式はぎりぎり基準点にのるところまできたものの、記述式は毎年基準点に大きく届きませんでした。そこで、もう一度基礎から記述式の土台をつくるために「速解記述式パターン60」を受講しました。坂本龍治講師は、「思考の軸」「思考の型」という切り口で、今まで自分が意識できていなかったところから、丁寧に説明してくださり、新鮮さと驚きがありました。
そして、一番合格を後押ししてくださったのは、手帳に勉強時間をマーカーで塗っていくという方法でした。自分は手帳ではなく、自前の紙に真似してマーカーで塗ってみると、思ったより勉強時間が少ないことに、一目で気づいたのです。遊びに行くわけでもなく、仕事と勉強の繰り返しだったので、自分はやれる限りのことをやっているつもりになっていたのです。このままでは来年も落ちる。しかし、生活のリズムや、仕事の疲れで、今以上机に向かう時間を増やすのはむずかしい。そこで、細切れの時間を活用することにしました。必ず図表を見ながら、ご飯を食べ、お風呂に入るようにしました。寝る前は必ず民法の条文を、1条でも読んでから寝るようにしました。仕事には、10ページぐらいテキストを持って行って、読んでから家へ帰るようにしました。合格者ならば当たり前にやっていることを、旧司法試験時代も含めれば、15年も経ってようやく本気で取り組んだのです。
③年明けから直前期の学習法について
山村講師の「記述式答案構成力養成答練」を軸に記述対策をしました。昨年まで、復習に時間をかけすぎて商登法の講義の途中までしかやっていない時点で本試験をむかえるということを繰り返していました。
そこで、今年は、十分に体系立てて作られた解説テキストがあるのだから、復習を解説テキストにとどめることにして、本試験までに10回繰り返そうと目標を決めました。結果、3回ぐらいしか繰り返せなかったのですが、私にとっては大きな進歩で、自分なりに、少なくともやれるだけのことはやったと腹をくくって本試験に臨めました。
伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ
高城真之介講師
無料公開講座でおっしゃっていた「合格率3%の試験ですよ、本気にならなきゃ受かるわけないじゃないですか、本気になってください」という言葉で、心の最後のゆるみが締められました。ありがとうございます。
司法試験からの転進
司法書士試験では民法の出来が合否を左右すると思いますが、自分は「旧司法試験から民法は勉強してきたから、民法は得意だ」という気持ちを捨てきれなかったことが、受験生活を長引かせた原因のひとつでした。
「択一実戦力養成答練」で、毎年、毎回、基準点予想に届いていないのに、民法に本腰で取り組んでいませんでした。本試験で、毎年5問ぐらい民法で失点することを繰り返し、「自分は民法が得意ではない、わかっていないんだ・・・」と現実を受け入れてから、はじめて、民法に向き合い、何とかしようと取り組みました。取り組んだ内容自体は、条文・テキスト・過去問と普通ですが、民法の条文の読み込みや、テキストの読み込みを、毎日5 分でもやって、民法から離れないようには意識していました。
最後に
旧司法試験時代から、受験生活が15年以上かかりました。ここまで、応援し、一緒に耐えて待ってくれた家族に、感謝の気持ちでいっぱいです。