フルタイム勤務だからこそ勉強を習慣にする
途切れない勉強が私の必勝ランニングフォーム!
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
司法書士を目指す前は会社員として働いていました。新卒入社した会社に5年半勤めましたが、業務量の多さや人間関係の煩わしさに心身が疲弊し、会社員として仕事を続ける自信を失ったため転職を考えるようになりました。
すぐさま他の業界へ飛び込むのは不安だったので、ゆっくり勉強しながら独立開業ができる資格の取得を目指そうと考えました。親戚に弁護士と税理士がいることから身近に感じていた法律系の資格を検討し、受験資格の制限のない司法書士と行政書士を選びました。
伊藤塾を活用した私の学習方法
①1年目・入門講座
勉強開始にあたり、どの受験指導校の講座を受けようか情報収集した結果、説明会で直接相談をすることができた山村拓也講師の講座を受けることにしました。
勉強を開始したのが10月で、次の本試験までは9ヶ月しかありませんでした。初学者だったのでひたすら講座を視聴してドリルを解くことで精一杯でした。直前期に入る頃には講座も一段落したので、テキストと過去問の往復が中心となりました。
結局、1年目は午前の択一式が基準点に1問足りず不合格でした。しかし、全く歯が立たなかったとは感じませんでした。その後すぐに気持ちを切り替えて臨んだ行政書士試験に合格し、勉強の手応えを得られたため、次年度以降も受験することにしました。
②2年目以降・中上級講座
2年目以降は働きながらの受験生活となりました。限られた時間で効率良く勉強を進めなければならないため、あらかじめ論点のしぼり込みがされている「択一クイックマスター総整理講座」を受講しました。テキストを開くと左頁は一問一答式の問題、右頁は図表等を用いた知識整理となっており、インプットとアウトプットのバランス良く勉強を進めることができます。この講座のおかげか、2年目以降は択一式の点数が安定するようになりました。
直前期には「全国公開模擬試験」を受験しました。他の受験指導校のも受けましたが、伊藤塾の模試がもっとも本試験に雰囲気が近いと感じました。問題の形式や難易度だけでなく、試験委員の案内にまでこだわりが感じられました。本試験と同じ会場で受験できたことも良かったです。解説冊子の内容もよくまとまっていて、短時間で復習がしやすいと他の合格者にも評判でした。
③合格年度
2年目は総合点に0.5点足りず不合格でした。非常に落ち込みましたが、合格はもう目の前にあると捉え直し、勉強を続けました。
3年目は実力充分で臨んだはずでしたが、総合点に2.0点足りず不合格でした。午後の記述式で判断できない箇所があり、考えているうちに頭の中が真っ白になって手が止まってしまいました。
そして4年目。「きっと今年もまたぎりぎり不合格だ」と試験中に何度もくじけそうになりました。しかし、自分が判断できない箇所は他の受験生もできないはずだと思えるレベルまで自信を高めることができていたので、すぐに気を取り直すことができました。結果的に択一式で逃げ切り点を確保し、記述式でも基準点を大きく超えることができました。
最後に
私はフルタイムで働きながら合格しました。繁忙期を除いて残業の少ない事務所なので、勉強を継続しやすい環境ではありましたが、それでも退勤後に充てられる勉強時間は日に3時間程度しかありませんでした。通勤や外回りの移動時間も無駄にできませんでした。体力的に辛い時期もありましたが、全く勉強しない日というのを極力つくらないようにしました。実際、机にテキストを広げてただ座っているだけのときもありました。通常であれば、そういうときは早めに切り上げて体力の回復に努めるのが合理的だと思います。しかし、自分にとっては勉強の習慣を途切れさせないことの方が重要でした。自分に合ったランニングフォームを確立して、それを崩さずに最後まで走りきることが大事だと思ったからです。
私はずっと合格点付近のところをうろうろしていました。合格点は相対的に決まるものですが、自分の点数はこれまでの積み重ねにほぼ比例して成績票に表れてきたと思っています。振り返ってみれば、受験生活は自分との闘いでした。それに打ち勝ったことで、私は資格よりも必要だった自信を取り戻すことができました。