“フルタイム勤務だから独学”は間違った勉強法だった!
働きながらでも入門講座、中上級講座の受講で合格できます
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
私は学生時代に市民の方に無料法律相談を行うクラブに所属していました。クラブ活動を通して、法律家の仕事の素晴しさに触れ、法律家への憧れを持つようになりましたが、諸事情により司法試験を断念し、民間企業に就職しました。
しかし、法律家への憧れが消えることはありませんでした。司法書士試験なら、働きながら勉強し合格することが可能ではないかと思い、司法書士を目指すことにしました。
伊藤塾を活用した私の学習方法
①入門段階の学習方法について
なぜ、伊藤塾を選んだかというと長くなりますが後述の通りになります。
まず、伊藤塾長の憲法改正に関するセミナーです。このセミナーに参加した経緯は忘れてしまいましたが、憲法改正による危険性や人権を守るという信念が伝わってきて、この受験指導校で受講したいと考えるようになりました。私は埼玉に住んでいるのですが高田馬場の校舎が駅から近いということ、通勤経路であること、自習室が無料(当時)であることが魅力で平林勉講師の「行政書士講座」を受講しました。司法書士試験を受験しようと思ったのは、平林講師も当時、司法書士試験を勉強中であったことも影響したと思います。「入門講座」が高田馬場校で受講できるということで高城クラスに途中からでしたが受講しました。
いざ受講すると行政書士試験より難しく、科目の多さに辛くなることもありましたが、私が途中から入ったこともあり、高城 真之介講師に、よく気にかけていただいて声をかけていただいたことで焦りを頑張りに変えることができました。短期間で行うべきことや捨てる部分などを細かくアドバイスして頂いたこともあり、初めての受験で不合格ではありましたが午前29問、午後24問と基準点まであと午前1問というところまで来たのは翌年以降にもチャレンジしようというモチベーションにつながりました。
再受験にあたり学習ペースを掴んだこともあり、学習を進めていくうえでのポイントを4つ心がけていました。①勉強は同じルーティンで同じ時間帯に行うこと、②時間帯割を作り、行う科目を事前に4週単位で決めておくこと③スケジュールより早くその日の科目を終了した場合、自分の時間にあて無理をしないこと、④休日を作ること。この休日についても少なくとも1時間はインプット作業を行っていました。
②中上級段階の学習方法について
年間スケジュールでいうと前述の通り、ある程度の本試験の点数は取れていたので、夏はマイナー科目、特に民事訴訟法、刑法を重点的に行い、10月ごろから主要科目を重点に行ってきました。年明けから答練で合格点を取ることを目標にして科目を繰り返していき、4月からは今までの間違いノートや覚えにくい場所等のしるしをつけた択一六法や、答練の問題全科目2週間を目処に試験日まで繰り返していく作業に徹しました。
記述式対策としては、「演習コース」で学んだ答案構成を徹底的に作り、不動産登記法では名変登記、根抵当権の元本確定登記、一申請要件、抹消前の省略登記等の枠がずれないようにすることに留意し、その次に相続人の判断など得点に大きく響く項目を重点的に行いました。商業登記法では、役員変更だけは全て正解するように訓練し、特に議事録内容からの任期満了のフレーズには注意し、定款の添付の抜け漏れが多かったので留意していました。商業登記法の記述式は答練や模擬試験で7割は満点を取っていたので、組織変更、種類変更などの設立、解散登記等のひな型にも手を広げていました。また、時間がなくなったケースも想定し、答案構成をせず、直に答案に記述する練習も行いました。
③直前期の勉強方法や試験当日について
今年、合格するためにどのような戦術をとるべきかにも時間をとり、検討しました。模試や答練での結果を見て、民法の得点にばらつきがあり、20問中の正解数が12問から18問と大きな増減があり、過去の本試験で商法が難しい年があることを鑑みて、模試などで常に50点以上の得点であった記述式でアドバンテージを取ると決めました。
本試験では、得意である憲法の最初のページから、個数、単純正誤、推論、問題文の長い問題は飛ばし、最後まで行ったらトイレに行きリセットすると決め、飛ばした問題を解き終わった後も再びトイレに行き、再考すべき問題にとりかかっていました。午後では記述式に入る前にもトイレに行き、リセットしました。結果、午前択一式27問、午後択一式27問、記述式53.5点でかろうじて合格しました。
私は仕事をしながらの勉強でした。役員や上司に受験する旨を話し、極力、残業をしないように配慮していただきました。私は通勤に電車を利用しておりましたので、電車の中でインプット作業を片道1時間費やし、往復2時間を通勤で勉強時間にあてました。朝も勤務地の近くのカフェで勤務時間まで30分勉強し、お昼休憩も1時間中40分は参考書を読んでいました。就業時間後は有料自習室で1時間30分程度、講義のストリーミングや問題集を使いアウトプットにあてていました。土日は有料自習室または図書館で5時間を本試験レベルの問題を解き、解説を熟読していました。毎日、勉強時間を記録し、自分の目標としていたスケジュールの不足部分を明確にしておき、次月の予定に不足を補うようなスケジューリングをたて、最終的に自分の目標を達成するようにしました。ただ、このようにスケジュールをたてるのも、家族や会社の協力なくして合格はなかったと思っております。
伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ
最後に
合格するには、知識の修得のほか、1点でも多く得点するための戦略が重要だと思います。私は、午前の部では、民法の親族・相続→刑法→会社法・商法→民法の財産法→憲法の順で、午後の部では、択一を1時間以内に解き終えた後、商登法、不登法の順で記述式を解くように決めていました。早い段階から、戦略の重要性を意識し、模試などで訓練されることをおすすめします。
最後に、私を応援してくれた妻には感謝しかありません。ありがとう。そして、今後ともよろしくお願いします。