福祉業界からの最適なステップアップは司法書士
空手で学んだ精神力は受験勉強のメンタルに役立ちました

三浦 宏之さん(50代)

◆受験回数 8回
◆主な受講講座
入門講座入門講座本科生(高城クラス
中上級講座》中上級コース、演習コース
直前対策講座》直前パック、全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 福祉業界で仕事をしていた私は、自分なりのステップアップは成年後見などの権利擁護に関わることを独立した立場から行うことだと思うようになりました。そこで、仕事をしながら情報収集をし、司法書士という資格が目標達成に有効であることを知り、資格取得に挑戦することにしました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

①入門段階の学習法について

 受験指導校のお世話になることが合格には効率的であると聞き、通勤途中の高田馬場校の「入門講座」に通いました。講師は高城真之介講師です。高城講師には、受験科目についての知識はもちろん、勉強方法や姿勢、実務家として経験などを教えていただき、モチベーションの維持、向上を図りながら勉強を継続することができました。高城講師は、ときどきご自身のプライベートについてお話をされたり、また、ジョークを飛ばしたりしながら、勉強一辺倒でもない良い雰囲気の教室にしていました。この「入門講座」で受験勉強への姿勢からノウハウ、司法書士の実像までをだいたいイメージできるようになったと思います。

②中上級段階の学習法について

 「入門講座」が終わり、はじめての本試験へ向けて私が主に取り組んだのが、直前対策講座の「択一クイックマスター総整理講座」でした。「短期間で合格するために必要となる絞り込みと繰り返しを実現するためにはこれしかない」と思い定めたのでした。しかし、絞り込んでいる内容にしても私は完璧にすることはできず、基準点にも全然及ばない結果でした。
 結局長い受験生活となってしまいましたが、択一の中心テキストは最後まで「択一クイックマスター総整理講座」のものでした。
 毎年年明けには演習講座として「択一実戦力養成答練」を受けていましたが、この講座で講師が示す想定基準点、あるいは想定合格点は、「択一クイックマスター総整理講座」のテキストをやっていればだいたい取ることができました。このテキストを完璧に修得した状態を維持するのがもっとも大切であるとのメッセージが、「択一実戦力養成答練」に込められているようだと思ったものです。
 
 私は記述式の問題を解くのが好きでした。非常に集中することが要求され、普段流れている時間とは全く違った質の時間の経過を体験できるからです。「記述式答案構成力養成答練」で身につけた手順で解いていくのですが、問題の作り、答案用紙の作りなどに託された作問者のねらいと合致するように解き進めていくのはまさにゲーム感覚といえるでしょう。
 記述対策としては、「速解記述式パターン60」を受講したのがとても力になったと思います。ひな型を言葉、申請順序を論理だとして、登記に必要な言語表現を体得させてくれたのがこの講座でした。たいていの記述の問題の解答はこの講座で得たスキルで表現でき、登記をするにあたっては、まさに人間が言語を獲得して思考を表現するすべを得ることに等しいスキルを体得させてもらったと思ったものです。
 
 択一式はコアとなる知識を中心テキストで押さえつつ、他のテキスト、過去問、答練や模試でプラスアルファ知識を、こちらもあくまで明確なものとして押さえられる範囲のものを押さえる。この簡単に要約できることを実践するのに私は長い時間がかかりました。しかも本試験では未知の知識で勝負することを要求される場面があることを覚悟しなければならないと私は捉えています。
 
 そこで立てた私の本試験での作戦は、択一式は基準点にいくらかでも上乗せし、記述式で勝負、というものです。模試でも記述式は安定して点が取れていたことも材料となりました。
 まさに今年はこの作戦が功を奏しました。最後の商業登記の記述で、監査役の社外要件を判断し監査役会を設置できていなければ、危ないところでした。

最後に

 体力、メンタルの重要性も強調したいと思います。1、2年の受験勉強で合格できるのならば突っ走るだけでいけるのかも知れませんが、私のように長期戦になるとそうもいきません。若いころからいくつかの武道には取り組んでいたのですが、司法書士試験の勉強をする間に空手の黒帯を取ることができました。私の場合には空手が体力、メンタルの維持・向上に役立ち、特に直前期の苦しい時期には感謝しました。