私の性格にぴったりの資格・司法書士
受験勉強は知識だけではなく自分を大きく成長させてくれた

A.Tさん(20代)

◆主な受講講座
入門講座入門講座本科生(山村クラス
中上級講座》演習コース
直前対策講座》直前パック、全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 私は学生時代に司法試験の勉強をしていたのですが、途中で「自分は本当に法律家になりたいのか?」という疑問を感じ、卒業後は法律とは全く関係のないIT 系企業に就職しました。数年後、やはり法律系の仕事に就きたいという思いと、組織に属さずに働ける仕事をしたいという2つの思いが出てきました。そこで色々調べてみたところ、法律系の資格で独立開業のしやすい「司法書士」を発見しました。また「司法書士は権利を” 守る”」ことを使命としていることを知り、争うことがあまり好きではない私の性格にぴったりだと感じたので、司法書士試験を受けることを決意しました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

①入門段階の学習法について

 「入門講座」を受講していた時は、①講義を受講する、②ドリルを解く、③ドリルで間違えた場所はテキストで再確認する、という流れで勉強していました。
 また、講義中はできるだけ多くのメモをテキストに書き込むよう意識していました。講師が指定したメモの他に「制度趣旨」「関連している(と思う)知識」「制度趣旨が類似している(と思う)知識」など、気づいたことはどんなことでもひたすらテキストに書き込んでいました。そうすることで講義に対して能動的に参加することができ、より集中して効率的に受講できました。

②中上級段階の学習法について

 年内は11月ごろから過去問を少しずつ解き始め、年明けに始まる「演習コース」から本格的に学習を開始しました。答練以外にも過去問も解きたかったのですが、時間を取ることができず、結局3月一杯までは答練の復習で追われていました。

③直前期の学習法や試験当日について

 直前期は特に変わった学習はしていませんでしたが。以下の2点を意識していました。
 1つはテキストを読み込む時間を意識的に取るようにしていた点です。問題を解いて間違えたものや理解が曖昧だと感じた知識は、その都度テキストの該当箇所にシールを貼っていました。そうするといつも間違える知識やいつも迷う知識(=曖昧な知識)にはシールがいくつも貼られることになり、そのシールの数を目安にすることでメリハリをつけてテキストを読み込むことができました。
 2つ目は「休息」をしっかりとることです。直前期になるとやることが多いのでつい睡眠時間を削りがちになりますが、やはり体が疲れていると学習効率が下がります。なにより睡眠不足になると、精神的にネガティブになり、やる気も落ちやすくなりました。私は仕事をしているので学習に使える時間は多くありませんでしたが、疲れを感じたり精神的によくない状態になった時は、たとえ勉強が進んでいなくても思いきって休むことにしていました。そのおかげで、今年は今までのどの年よりも心身ともに安定して学習を進めることができました。
 試験当日は、とにかく「平常心」が保てるように意識しました。前回の試験では本試験であることや合格を強く意識しすぎて舞い上がったような状態になってしまい、十分に力を発揮できませんでした。今年はその反省を踏まえ、昨年よりも模試の機会を大切にしました。起床時間、朝食、移動中の学習、会場についてからの学習、試験中、昼食・・・等々、できる限り本試験と同様の環境になるように、また自分の意識としても本試験を受けているようにイメージをして模試を受けていました。そのおかげで本試験を「普段通り」と感じやすくなり、あまり緊張もせずに終始落ち着いて試験を受けることができました。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

 私は直接講師の方とお話しする機会はあまりありませんでしたが、講義の際に話して頂いたメッセージにはいつも励まされ、やる気を出していただきました。講義の少ない直前期(5月以降)はYoutubeにアップされている講師陣のメッセージ動画を見ていつも励まされていました。合格するまで諦めずに勉強を続けることができたのは、講師の方のおかげだと感謝しています。ありがとうございました。

最後に

 勉強を始める前は「勉強は、知識が身につく以外に成長なんてできるのか」と、正直思っていた部分がありました。しかし改めて今までの受験生活を振り返ってみると、確実に大きく成長できたと実感しています。司法書士としてはまだスタートラインの位置なので今後大変なこともあると思いますが、この成長・経験がこれからの自分を支えてくれると信じています。
 また、試験勉強中は一人で勉強を続けているので孤独だと思っていましたが、合格を報告すると皆自分のことのように喜んでくれて「自分って思ったよりもみんなに応援して貰えて支えられていたんだ」と実感し、嬉しくなると同時にとてもありがたく思いました。応援してくれた家族、友人、伊藤塾の講師・スタッフの方には心から感謝しています。ありがとうございました。

仕事との両立について

 ①平日は、仕事で帰りが22時~23時頃でしたので早朝と通勤時間が主な勉強時間でした。朝は6時頃に起き、起き抜けにテキストを読んだり暗記モノに取り組みました。通勤中はスマートフォンに入れた記述式のひな型や暗記すべき表などの写真を見ていました。早く帰れた日には記述式の問題を解きましたが、週に1回できればいい方でした。
 ②休日は、択一対策は過去問とテキストを中心に、記述対策は答練や過去問を解いていました。それまでの経験からどんなに頑張っても1日大体6時間くらいが自分の集中力の限界と感じていましたので、その時間を過ぎたら自分の好きなことをしてもOKということにしていました。もちろん「続けて勉強できそう」と感じた時には、そのまま継続して勉強していましたが、それでも8時間程度でした。
 ③仕事をしながら試験勉強をする場合は「勉強した時間量が合否を分ける」と思わない方がいいと思います。これは私の個人的な考えですが、学習の成果に繋がる要素は「時間」以外にも「集中力」「(知識に触れる)回数」「感情」「体調」など様々なものがあると思います。兼業の人はその中の「時間」に強い制約があるだけなので、時間以外の要素に着目し、より自分に合ったスタイルを見つけることが重要だと思います。