自分の力を過信しすぎない、でも自信もって臨む
受験勉強で学んだ事を今年は実務で活かします

園田 和広さん(40代)

◆受験回数 6回
◆主な受講講座
中上級講座》中上級コース、演習コース
直前対策講座》プレ模試、全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 2012年の冬に司法書士試験に興味を持ち、試験勉強を開始しました。当初は、伊藤塾とは別の受験指導校の講座を受講し、それで2年間頑張ってみましたが、どうしても記述式の学習に関して不安があったので、いくつか司法書士試験の受験指導校のパンフレットを見比べながら伊藤塾の2015年合格目標の「中上級コース」(インターネットクラス)に申込をしました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

①中上級段階の学習法について

 僕は仕事をしながらの学習であったので、次々に送られてくるテキストに「これはさばききれないなぁ」と思いながら講座だけは全部視聴した記憶があります。結局記述式に関してはあまり手が付けられず、その年の本試験では、択一式が60問できたのに、記述式で基準点に届かず、その後合格まで3年を要しました。
 誰でもそうだとは思いますが、記述式に関してははじめにものすごく苦手意識がついてしまい、答練もなかなかやれない(やりたくない)状況で、苦しかったです。僕の場合は、一番最初のとっかかりでは、何も考えずに「ひな型を写す」ことをしました。そうしているうちに3回目くらいからは何となくやり方が見えてきて、「わかってくる」ようになりました。あとは、数をこなして、最後の方ではパズルを解くような感覚で問題文を見て、「あ、この辺が論点かな」と思えるくらい、余裕ができたと思います。記述はなんせ、「数をこなす」ことで、確実に実力は上がってくると思います。
 択一式60問で合格できなかったあとは、「演習コース」で、3年頑張ってきました。僕の場合は、本試験終了後、学習計画をたて、その計画の消込をしていく感じで続けていきました。
 計画は、答練をいつまでにどこまでやるというように立てましたが、思い通りにはなかなか進みませんでした。読むだけのつもりが、メモしたり、他のよく似た事例を探してみたり、携帯に転送して仕事の休み時間とかに見直したりできるようにしたりと、いろいろしていると、結局時間がかかり、計画倒れとなりましたが、計画を立てることで、「これだけはやっておかないとダメ」なことが早い段階でわかってくるので、いいかなと思います。
 択一式60問取れてからなぜ3年かかったのかというと、僕の場合、答練ばかりで、テキストの方の復習が不足していたからだと思います。なんせ、仕事しながらなので時間がない。だから、すぐに成果がわかる答練ばかりをする。だから答練で触れられていない事項が本試験で出ると手が出ない。という状況だったんじゃないかなぁと思います。そのため今年の本試験の終了後の計画には、テキストを見直す計画を入れていました。結果合格していましたが、これは今迄の答練の積み重ね(4年分)が本試験でのわからない問題を直感で解くのに役に立ったのかなと思っています。話を戻しますが、テキストを見直すことは非常に大事です。講師の方々もおっしゃってますが、答練で問題を解いた後は、テキストに戻って見直すと、知識の固定に役立つと思います。
 すきま時間の活用ですが、僕は、答練で間違えた問題をメールに打ち出して、スマートフォンに送り、仕事の休み時間に見たり、通勤途中に読み上げで再生したりしていました。スマートフォンの音声読み上げ機能は優秀ですが、なかには面白く再生されてきたりするのも学習のアクセントになりました。

②直前期の学習法や試験当日について

 最後、本試験についてですが、今年の択一式は、同じ選択肢が続くといったことがあり、すごく不安になりました。今後も、受験生を苦しめるような問題の「出し方」をすることが出てくると思いますが、しっかり学習をしてきた人はできるだけ気にしないで解答を続けられるように気持ちをしっかりと持つことが大事だと思います。また、記述式に関しては、普段なら間違えない、気づく問題でも、見落とすことが多々あります。僕も、あり得ないことに、不動産登記では、3度も見直しながら、相続人を間違えてしまいました。決して自分の力を過信することなく、でも、自信を持って臨むことが大事だと思います。

最後に

 6年間という長い間の受験生生活でしたが、今年やっと卒業することができました。この6年間を無駄にしないように、これから司法書士として活躍できるように精進したいと思います。
 僕はインターネットクラスでの受講なので、講師の方々との面識はありませんが、長い間お付き合いいただき、ありがとうございました。