受けた人だけが知っている伊藤塾の記述問題の奥深さ
解説に記載されるストーリー仕立ての背景は
実務に役立ちます

Y.Tさん(40代)

◆受験回数 7回
◆主な受講講座
直前対策講座》全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 私が司法書士資格を志したのは、大学が法学部出身だったので法律関係の仕事に就きたい、と思っていたところ、「司法書士」の仕事を知り、登記を扱う仕事に魅力を感じたからです。

伊藤塾を活用した私の学習方法

 司法書士事務所で働きながら合格を目指しましたが、仕事が楽しく、勉強がおろそかになってしまい、なかなか合格できない期間が続きました。トータルの受験回数は7回、昨年度の本試験は午前25、午後25、記述式は枠ずれしてしまい散々でした。
 このままでは一生合格できないのではないかと不安になり、昨年、一念発起して司法書士事務所を退職し、1年だけ専業で受験することにしました。勉強プランとしては、年内に基礎的な論点を学習し終え、年明けから毎週のように開催される答練や模試で実践的な学習を続けることにしました。
 私はテキストを中心に学習することに時間を費やし、論点別の過去問集は購入していましたが、過去問集は何度も繰り返し学習するのではなく、論点の確認する程度にとどめていました。それは、過去問は分量が膨大で時間的な余裕がなかったことと、類似問題は出題されるが同じ問題は出題されないからです。そこで、過去問を解く際は、「今回はこの問われ方だが、違うケースだとどうなるか」と、その問題の論点が異なる角度から問われることを想像するようにしていました。
 テキストには、過去問の解説に載っていて重要と感じたことや、テキスト以外で仕入れた情報で重要と感じた情報を、集約させることにしていました。情報が分散していると見直すときに余計な時間を費やしてしまうからです。ご自身の信じたテキストを繰り返し学習することで自信にもなりますし、万一、論点を忘れたときでも、テキストだけ確認することでリカバリーすることができるので、情報を集約させることは有用と思います。
 伊藤塾では「全国公開模擬試験」で利用させていただきました。伊藤塾の全国公開模試は、同じ論点であっても、他の受験指導校の模試とは異なる角度から問われることもあるので、論点の確認に役立ちました。
 模試はテキストで学習したことが本試験でどのように出題されるか確認することができるので利用することをおすすめします。また、本試験でも時間配分を確認するうえでも有用です。私は、伊藤塾の「全国公開模試」を2回受験しましたが、特に午後の部で、1回目は択一式から解き、2回目は記述式から解いて、択一式と記述式のどちらから解いた方が最適か探っていました。
 伊藤塾の全国公開模試のとてもいいところは、希望者は外部会場で受験できることです。これは非常に有難かったです。それは、本試験というものが1年に1度しかなく、その日のために一生懸命学習をした人が一堂に会するので、独特の雰囲気があるからです。その雰囲気に呑まれず自分の実力を発揮するのに、外部会場での受験は十分な予行演習になりますので、外部会場での受験をおすすめします。
 伊藤塾の全国公開模試の記述式問題は、現実で起こりえるような問題が出題されているという印象を受けます。解説にもストーリーの背景が載っていて、興味深く読むことができます。図表や答案構成も詳細で、試験時間中に問題のどこに目をつけていればよかったのか明記されているので、とても示唆的だと感じます。解説が詳細なので、わからなかった問題は、記憶の残っている模試当日に復習していました。解説にはテキストに記載のない判例や関連論点もあるので、論点を横断的に整理できました。また、問題別にランクが明記されているので、学習の強弱をつけるのに役立ちました。重要なランクの問題は、本試験までにもう一度見直すようにしていました。
 司法書士試験は、複数回受験される方が多く、合格レベルの知識を有する方が合格点付近にたくさんいる試験だと思います。だからといって気後れすることなく、一にも二にも、本試験レベルでの基礎的な論点を確実に得点に結びつけることが重要だと思います。同じことを繰り返すことは大変ですが、基礎的な論点の繰り返しが知識の定着につながりますので、あきらめずにがんばってください。