経験できた“あきらめ”と
“目標達成の喜び”

高校時代、一度はプロ野球選手を夢見て遅くまで白球を追っていた毎日。怪我や部内のトラブルから気持ちが離れ、周りの優秀な選手たちに自分自身で壁を作り、“夢をあきらめたとても苦い経験”があります。その一方では、とてつもなく苦労して得た大学受験資格検定で“目標を達成することの喜び”も知ることができました。両方の経験は司法書士試験合格に大きな影響を与えています。

政治の世界で
目の当たりにした社会貢献

  私は法学部に入学し、“法学部だから…”という理由だけで漠然と伊藤塾の司法書士入門講座を受講していました。当時は司法書士のこともあまりわからず、強い意思もなかったので途中で脱落しそのまま就職しました。就職は、学生時代に政治家のインターンをしていたことから、なんとなく政治の世界に足を突っ込み、基礎自治体首長の秘書として就職し、いわゆる“普通の”就職とはちょっと異なった進路を歩みました。地方自治体の政治は常に地域社会に関係するので、いつも社会貢献について考えている首長の元で自分も社会や地域の役に立ちたいという気持ちが強くなりました。そこで、一度は挫折した“司法書士への道”をもう一度目指してみようと、地元に戻り、司法書士事務所への転職を果たして、本格的に司法書士の受験を決意しました。

選択したのは
3回目の入門講座受講

大阪で受験勉強をスタートしたので、あまり迷わずに伊藤塾大阪梅田校の入門講座福満ライブクラスで司法書士の学習を再スタートしました。いざ学習を始めたものの、司法書士事務所での仕事は忙しく、なかなかうまく受験勉強を進めることができませんでした。勉強したいという気持ちはありつつも、勉強に身が入らないことも多く、合格になかなか近づいていかないのです。受験を重ねていき、途中、中級コースを受講し合格まであと5,6点というところまできました。ここまで来てやめるという選択肢はなく、今年の成績上位者は合格して抜けるので、“自分より実力が下の受験生に抜かされなければ合格できる”と、再度入門講座福満クラスを受講しました。中上級コースの受講も検討しましたが、ここはやはり福満クラスの入門講座でもう一度勉強したいと思い入門講座での学習を選択しました。福満講師にはまったく相談せずに再受講を決めたので、ずいぶんびっくりされていましたが、にこやかに「では、もう1年一緒に頑張りましょう」と言っていただいたので気が楽になりました。

絶対合格できるといわれていた受験でした、
しかし…

友人の結婚式での写真

3回目の入門講座受講なので理解も進み、今まで受講した感覚と違ってわからない箇所も少なく、講義で学んだことをしっかり勉強していれば合格できるという自信が持てて勉強が楽しくなりました。直前の模擬試験も順調で、福満講師からも「今年は絶対合格ですね」と言われました。私もそのつもりで本試験当日臨んだのですが、記述の試験で枠ズレというケアレスミスをしてしまい、答え合わせをしているとかなり失敗をしたことに気付かされました。この実力なら間違いなく合格できる、と過信してしまったための油断でした。不合格を自覚し、答案をぐちゃぐちゃにしたことを覚えています。その年はもう“試験のことは思い出したくない”と本試験分析会にも参加せず、受験をやめることも考えました。

もうやめようか、
いやもう一度福満講師の入門講座で

試験後9月くらいまでは勉強がまったく手につかず、語学の勉強もかねて海外へ旅行に行きました。旅行で気分がスッキリしたのか少し冷静になり、もう一度司法書士試験についてじっくりと考えました。そのとき頭に浮かんだのが入門講座を受講した時に講師が言われた次の一言です。「受験勉強はなかなか厳しけれど、もし途中でやめてしまったら、他の仕事でも同じように途中で投げ出す“くせ”がついて、なにもうまくいかなくなります。たいへんですが最後まで一緒にがんばりましょう」です。それが何度も何度も頭のなかを駆け巡りました。すんなり合格できればいいのかもしれませんが、やはり、苦労して合格できた資格だからこそ価値があるのかもしれないと考え直し、気持ちを切り替えて、次こそは絶対合格するという気持ちでがんばりました。

“あきらめずに達成”した
喜びを実感

野球をしている時の写真

そこからは「ここまでやったから休憩」というような甘い勉強から完全に卒業し、「ここまでやろうと決めたら、それ以上のところまでやりきる」など、自分自身に負荷をかけて受験勉強を続けました。そして最後まで油断しないことも頭に叩き込みました。そんな態度で受験した今年の試験は昨年のように「絶対に合格している」という感覚はありませんでしたが、なぜだかすっきりと、気持ちよく試験を受験し終えることができました。結果的には合格することができ、うれしいより“ほっ”とした気分でいっぱいでした。福満講師に報告すると「やっと合格してくれましたか」と言われてあらためて合格を実感できました。「ここまでやってきたのだから、次は絶対大丈夫ですよ」と励ましてくださったことが心の支えになって、やっと実現することができました。これからは“夢をあきらめた苦い経験”より“あきらめずに目標を達成した喜び”のほうが大きくなっていくよう、 実務家としても精進していきたいです。 

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