合格発表に私の名前がない!悔しい思いのなか
講師のアドバイスが今年の合格の原動力です
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
10年以上地方公務員をしておりましたが、ちょうど仕事の区切りが良く、退職して司法書士試験を目指すことにしました。妻も地方公務員です。家事育児全般を私が行い、勉強は伊藤塾の入門講座を開始しました。
伊藤塾を活用した学習方法
①学習をはじめた当初
学習をはじめた当初は入門講座の講義についていくことが精一杯で、過去問を併行して行うことまでできませんでした。それでも講座はなんとか終えた状態で試験を受験して大敗していました。
基礎がない状況で中級~上級の講座を受けたりして、全く力がついていない状況が続きました。学習初期に『基本的な事項についての整理とイメージ』ができなかったことが私の受験長期化の一番の原因だと思います。
専業のままずっと受験を続けるわけにもいかず、2013年から古巣の職場に頼んで非常勤として働くようになりました。以降現在まで非常勤の身分です。
②受験後半
2013年の受験の際に、当時資金もなく、市販の書籍だけで基準点+4問取ることができましたが記述で門前払いとなりました。この時に、『合格まであと少しのはずだ』と思って、上級の講座を取り知識をどんどん覚えて行く方向に行ってしまいました。これもそこから6年間かかってしまった原因となりました。私はまだまだ基本的な事項の整理が不十分であり、そこを固めていって、『肢の組み合わせを使って切る』ということがわかっていませんでした。結局それから、午前か午後の択一基準点に到達しないことが2年くらい続きました。
③直近2年の学習状況
2017年、2018年と総合落ちになりました。地元の法務局に行き合格発表を見ましたが、他の方は合格されていて私だけ番号がないことが続きました。
2018年の受験後は、7月中に早期に関信敏講師の電話カウンセリングで相談させてもらい、『合格していない可能性の方が高いから、早めに学習を再開したほうがいい。』とアドバイスをいただき、すぐに学習を再開しました。
ここで関講師のアドバイスを素直に聞き、学習をしない期間が短かったことが今年の合格に大きくつながったと思います。
講座としては「中級コース」を取りました。この選択も大正解でした。
元来、「中級コース」は『基準点まで4~5問程度足らない人』という位置づけだと思います。しかし、私がやるべきことは『受験生なら誰でも聴いたことがある論点の正確な整理とその演習』だったと思います。
自分に必要な作業を終えた後の、4月以降の直前期に、模試などを利用して得点できる感覚を養うことができ、本年の試験は一番勢いを持って臨むことができました。
本試験の状況
今でも悔やまれるのは、午前の択一の終了直前に解答を変えて、それが間違っていたことです。変えていなかったら28問ありました。しかも本試験の昼休みに午後の教材を見ていてそのことに気づいたので、『マイナス3点になってしまった』と大きなショックを受けました。しかし、気持ちを切り替えることに専念し、『一問くらいこうやって落としてしまっても、今年は確実に基準点には達成しているはず。午後の択一で挽回しよう』と午後の択一で今までの最高点を出すつもりで臨みました。
結果、午後択一は26問取ることができ、時間配分も択一を62分で終えて記述に入ることができました。具体的な得点は試験が終了してからわかったことですが、午後の試験が始まる前に気持ちを切り替えることができたことも大切なことでした。
記述試験も確実な手応えをつかみながら解いていたわけではありません。成績通知は39.0点でした。
この体験から、来年受験される皆様には『合格者でも試験終了まで不安を抱えながら解いているのだから、常にポジティブな気持ちで最後まで最善の手を打ち続けてください。』と申し上げたいです。
伊藤塾の各講師についての感想・各講師へのメッセージ
北谷馨講師には、実は10年以上前からWebでの質問をお願いしていました。最後の一年で体系講座である「中級コース」を受講し、合格するための核となるものが完成したと思います。
そして関講師には、10年近く前の博多でのスクーリングからお世話になりました。Webのゼミにも参加し、電話カウンセリングを何回もしてアドバイスをいただきました。全く成果の出ない塾生である私でしたが、長期間惜しみなく教えていただきました。
大変遅くなりましたが、講師の方々へ『合格の報告』をすることで受験生活を終えることができてよかったです。
現在学習中、またこれから学習を始める方へのメッセージ
私は合格までに長期間かかってしまいました。伊藤塾のお世話になった講師の方々、勉強をはじめてからの受験仲間、連れ合いや両親、親族、前職の応援してくれる人たちや学生時代の指導教官まで大変な心配をかけてしまいました。
しかし、合格した瞬間から、みな自分のことのように喜んでくれています。特に父は癌も再発していましたが、元気なうちに合格できてよかったです。最後を合格という形で締めくくることができたので、後はこれから立派な司法書士となって活動するだけです。
現在長期の受験を続けられている方にも、ぜひ来年の受験で合格をして、恩返しをしてほしいです。
現在の私は出身地に帰っての開業準備を進めています。家業の稲作をしながら、地域に根ざした司法書士となるつもりです。
長期間さまざまなアドバイスを通じて応援してくださった伊藤塾の講師の方々、スタッフの皆様、大変ありがとうございました。