3月のプレ模試で自分の実力がわかり、
直前期が効果的に勉強できました
小林 和弘さん(30代)
◆受験回数 4回
◆主な受講講座
《直前対策講座》プレ模試、全国公開模擬試験
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
いつか、学生時代に学んだ法律の知見を活かして、より直接的に人に役立つ仕事をしたいと思っていましたが、転職が必要となるため、何か強みとなる資格を取りたいと考えました。
私が勉強をはじめた当初は1歳の子どもがおり、フルタイムで働きながらの勉強であったため、極力短期間での勉強合格したいと思っていました。週末はある程度まとまった時間を使えそうに思えましたが、実際は平日に先送りしている雑多なことや家の手伝いなどに追われ、土曜日はあまり勉強時間を確保できず、日曜日は子どもの世話をしつつ隙間時間を見つけて勉強した感じです。
伊藤塾を活用した学習方法
私は、伊藤塾の模試を最大限活用しました。
まずは「プレ模試」です。他の受験指導校とは違い、3月に格安でアウトプットの機会を提供してもらえる伊藤塾は非常に有難かったです。というのは、4月以降の直前期はどの科目にどの程度の時間を使うかということが非常に重要になってくるため、この時期に模試を受けることで多くの受験生の中での自分の立ち位置を早期に把握し、直前期の勉強の指針とすることができました。
私の場合は、午前・午後の択一で併せて基準点+5問程度正解でき、この時点である程度自信を持つことができました。なお、記述は自己採点でしたが、特に商業登記の新設分割の問題が難しかった印象です。これを受け、直前期の択一の勉強は新たな知識の修得をするのではなくこれまでやってきた内容の総復習をして今ある知識をより強固にすることに専念し、これ以上手を広げることをやめました。
また、記述の勉強に関しては、登記事項をひたすら機械的に書いていく新設型組織再編の出題があったときに備え、あらゆる会社設立関連の登記事項や添付書類等をひとつひとつ丁寧に確認するよう心がけて学習するようにしました。
続いては、「全国公開模擬試験」です。こちらは本試験と同等レベルの良質な(難しすぎず、かつ簡単すぎることもない上、出題予想も兼ねた重要論点を網羅的に確認できる)問題演習ができたことで、本試験を見据えた良いシミュレーションになったと感じています。
不安や疑問の解消とモチベーションアップ
受験期間中は、なかなか合格できないもどかしさを抱え、特に家族には大きな迷惑をかけながら勉強時間を捻出してきました。ずっと楽しく勉強できれば一番ですが、ときには苦しい場面もあります。そんなときには、自分以外の誰かの大きな支えがあってこその受験勉強だと肝に銘じて、自分を奮い立たせてきました。
また、身体の疲れを感じたときには、極力早めに寝て、翌日集中して勉強できるように体調管理にも気を付けました。勉強は、集中して取り組んだ方が間違いなく楽しいですし、「今日は集中して勉強ができた」という小さな充実感を味わうことで、自然とモチベーションも上がっていきました。
伊藤塾の各講師についての感想・各講師へのメッセージ
私は、関信敏講師の司法書士過去問向上委員会の動画をとても楽しく拝見していました。関講師は、重要論点について基礎の基礎から丁寧にお話ししてくださり、その知識や考え方を、過去問を解くうえでどう活用すべきかまで掘り下げて解説していらっしゃいました。また、正解にたどり着くまでの選択肢の見極め方など具体的な択一問題への取り組み方まで御教示いただける講座も担当されており、非常に好きな講師の一人でした。
記述問題に係る模試の解説講義を担当されていた宇津木卓磨講師には、ある意味雑多な事柄は重要視せず、基準点を上回るための重要ポイントを特に重点的に御教示いただいた印象です。おかげ様で、時間がなく焦りがちな記述問題にも落ち着いて取り組む姿勢が身につき、細かな論点に惑わされることなく大枠を外さない合格答案が書けたと思っています。
自身の受験経験を踏まえた、成功例、失敗談など
特に1年目〜3年目は、
①条文を読むこと
②回答内容(答えを出すまでの思考プロセ ス)を自分でしっかりと考え・分析すること
③類似の論点(似たような話でも結論が異なるもの)の確認・比較作業
を怠っていた面があったと深く反省しています。
試験範囲が膨大な中で、科目を横断して類似論点や似たような話が出てきたりするので、自分が気になったとき(必ずそのとき)にひとつひとつ確認していかないと、なかなか得点に結びつく勉強にはならないと思います。
また、択一過去問は解いても記述過去問は解かない(かつての自分もそうでした)方が意外にいるようですが、4年目からは、記述の過去問(不動産登記20年分、商業登記10年分)を解いて本試験で問われる論点の確認をしたため、本番も落ち着いて問題に対処することができました。
現在学習中、またこれから学習を始める方へのメッセージ
私はフルタイムで仕事を続けながら、小さな子ども2人の世話と並行して勉強を続けました。
勉強する環境は人それぞれだと思いますが、苦しい生活環境の中で懸命に努力されている方々が多くいらっしゃることと思います。特に社会人の皆様は、勉強するにあたって、1年でも早く合格できるよう、隙間時間を効率的に使うことをおすすめします。私は、通勤電車の中や昼休みなど、少しでも時間があれば絶えずテキストの読み込みなどを行っていました。とにかく時間を大切にし、ぜひ、最後の最後まで諦めずに合格を引き寄せてください。
そして、合格を勝ち取った暁には、一回りも二回りも成長した新しい自分と出会い、支えてくれた人にこれ以上ない喜びを伝えていただきたいと思います。