私が司法書士を目指すことにした理由・想い
従前はFPの教育関連の仕事をしていました。いちおう金融・社会保険・税については学習歴がありそれなりの資格も保有していたのですが、FP1級ともなると、株式の売渡請求での価格決定プロセスといった会社法の知識や、地役権の設定登記に関する出題もあり基本的な会社法や不動産登記法での知識では太刀打ちできない内容のものも散見されたため、これらの法律について深く学びたいという欲求にかられました。
また民法についても改正が近いということであったので、宅建取扱主任者(現宅建士)で学習した民法の知識をもっと充実させたいということもあって、司法書士の受験勉強をする意思を固めました。
受験勉強中に私なりに工夫したこと
①ノートづくり
50代後半という年齢もあって短期集中ということで受験を専業としました。たとえ不合格であったとしても翌年の合格につなげるため自分ノートをつくりました(ノートといっても学習内容が膨大であるためワードで作成しました)。作成には15ヶ月かかりましたが、模試等で出題された内容は全てこのノートに加えていき、このノートがあれば全てが確認できるようにしました。このおかげでノートパソコンがあればどこででも分厚いテキスト類がなくても手軽に学習ができる体制が整い、無駄な時間を割き学習時間の確保に大変役立ちました。ちなみにこのようにして作られたノートは日記と同じように後々自分だけの貴重な思い出の品ともなります。
②生活のリズム
朝の頭は冴えるといいます。仕事のうえでも実証済みであったので、学習のうえでもなるべく午前の学習時間をとるため3時に起床していました。そうすると午前で食事時間等も含めて9時間確保できます。そしてお昼に30分ほど仮眠をとると、また冴えた頭で4~5時間学習できます。これで1日を1日半過せることになり、能力のない私でも他の受験生についていけるとも考えました。
伊藤塾のこの講座が良かった
山村拓也講師の「記述式答案構成力養成答練」(2年目)
講義の出だしからうわーこんな講師がいるんだ、とその説明の丁寧さと真剣さに驚きました。こんな講師に初級講座を教わっていたらあと1年早く合格できたのではと本当に感じました。登記簿を下書きするという発想はこの講座より習慣づけました。これを簡略した下書きで以後はずいぶん枠ずれが減少しました。
関信敏講師の「司法書士への「思考力」完成ゼミ」(3年目)
受験生のまちがえやすい点を題材として行われるこの講義はとても役立ちました。受験生の短所を知り尽くしていて、また登記の実務上の背景も説明してくださるので、これこそプロ講師だなあとしみじみ実感させられた講師でした。特に不動産登記法の仮登記・仮処分・根抵当権ではほぼ苦手論点がなくなりました。
感謝している方へのメッセージ
山村拓也講師
山村講師の講義に入りやすかったのは、上から受験生目線で講義してくださるからです。単に説明するだけではなく、1人1人への受講生へのきちんとした配慮は動画からも十分伝わってきました。中級講座の担当がなかったのが残念でした。
関信敏講師
とにかく法律の関する知識についてはカリスマ性を感じました。それでいて講義での受講生への対応は真剣でとても講師としてもバランスがとれていたという印象があります。受験生活3年間のうちわずか3月の受講でしたが、この短期間に合格のためのカギをたくさんいただき本当に感謝しております。
伊藤塾各講師へのメッセージ
宇津木講師と山村講師の講義のおかげで合格できました。ありがとうございました!
1年目に山村講師の「うかる!司法書士記述式答案構成力(基礎トレーニング編、実戦力養成編)」を買って読みましたが記述式で減点が多く足切り(総合点も不足)で、2年目は「記述式答案構成力養成答練」を受講し記述式47.5点(基準点32.0点)で合格できました。
学習中の方やこれから司法書士試験を目指す方へのメッセージ
「事実は小説よりも奇なり」ということばがありますが、まさに「本試験は模試よりも奇なり」でした。本試験では得意の午後択一で得点をかせげず、いちばん努力した記述では基準点からあまり上乗せがなく、なんと一番期待できなかった午前択一で大幅に上乗せができたというこれまでの模試では考えられなかった結果となりました。特に本試験の記述は採点方法がわからず、予想よりも15点も低かったのには驚きました。
ここから改めて感じたことは、得意科目をつくることよりも苦手科目をつくらないこと(例えば苦手意識があっても得点はとれるようにしておくこと)がいかに大切かということです。得意科目で苦手科目をカバーする方法をとっても、本試験で肝心な得意科目を難しくされてしまえばもうこの時点でおしまいです。また記述においても大幅に点数を削がれたという話は聞きますが、思ったより点数がのびたという話はあまり聞きません。
他の法律資格に向けた受験経験が活きたこと
逆にここで学んだ知識を他の行政書士等の資格取得に活かしたいと考えています。