私が司法書士を目指すことにした理由・想い
私は既婚、二人の子どもがいます。下の子が小学生に上がった時、育児も一段落したし、そろそろ新しい仕事をはじめたいなと思うようになりました。その時、私はどんな仕事に就きたいか(それまでは実家の自営業の経理事務を手伝っていました)を考えた時、一生続けられる仕事がしたいと考えるに至りました。
実は結婚前に一度司法書士を目指そうと思っていたのですが妊娠を機にやめたこともあったのでやるなら今しかないと一念発起し再チャレンジをすることを決意、「一発合格するから勉強させて欲しい」と私の真剣な説得に心配性な夫も承諾してくれました。
この時私たち夫婦は知る由もありませんでした。まさか一発合格宣言から合格まで4年も費やすことになるとは…子育てに一段落などないことも知らずに…。ほぼ勢いだけで決めた受験生生活。波乱の幕開けでした。
受験勉強中に私なりに工夫したこと
育児仕事勉強との両立の中で工夫したこと
前述したように育児はどの子どもの成長過程のどのステージにあっても大変なものでありました。仕事は実家の自営業の経理事務を担当していました。ほとんど自宅でやっていたのですがやはり直前期になるとしんどかったです。
4年以上に及ぶ受験生活の中で2人の子どものPTA役員、習いごとの役員、行事のお手伝い、勉強と塾のスケジュール管理など本当に大変でした。こういった生活の中での勉強時間の確保をどのようにするかが課題でありました。
①スキマ時間
王道ですが空いた時間、移動時間などは全て暗記。バッグの中にはいつもテキストを入れていました。
②歩き勉強
最後の年に取り入れました。勉強に煮詰まったら部屋の中で歩きながら足踏みしながらテキストを読む、これは非常にオススメです。身体の血行が良くなると頭の働きも良くなります。疲れた→スマホいじり、の習慣がなくなりました。
③筋トレ
こちらも②に続き最後の年に取り入れました。勉強は健康でなければできません。最初の2~3年目は家にひきこもってずっと机に向かい睡眠時間を削りながら体力を削りながら勉強していましたが体調不良になりがちでそのたびに寝込んでいました。
では健康を維持するにはどうしたらいいのか世の中はコロナで家にいなければならない、じゃあ家で筋トレしてみよう、と。やってみたら大当たり。まず腰痛肩こりが緩和しました。集中力も持続するように。睡眠の質も上がって寝覚めもスッキリするようになり結果成績が安定するようになりました。
伊藤塾のこの講座が良かった
演習コースでレベルアップ
他校の基礎講座をとって勉強していましたが、ある一定のラインからなかなか成績が上がらなかったところ、藁をもすがる思いで伊藤塾の「演習コース」を申し込みました。
やってみて大正解。毎月の答練で自分の知識の確認ができるし、記述の演習もできる、つまり自分の勉強計画を見直すきっかけになるのです。その繰り返しの中で成績がぐんと上がり模試でA判定をとることができました。解説講義と解説冊子も非常に素晴らしい内容でした。私は二年間お世話になりました。
初学者もそうでない方にもオススメしたいです。私的にコスパ最強の演習コースです。余談ですが早く申し込むと割引がきくので結構お得です(笑)
感謝している方へのメッセージ
支えてくれた家族に感謝
私の勉強時間捻出のために料理をたくさん覚えて、子どもを外に連れ出して遊んでくれて、不合格のたびに頑張れと励ましてくれた夫に一番感謝しています。
合格を知った時は私以上に喜んでいました。そんな夫の顔を見ることができて改めてこの試験を諦めなくて良かったなと思いました。夫の支えと励ましがなければ最後まで頑張ることは決してできなかったと思います。
子ども達には色々と不自由な思いをさせてしまいました。休日は勉強する私と一緒に家で過ごしてくれたりしました。合格したよ!と報告した時「良かったね!いっぱい頑張ったもんね!」と子どもたちからハグしてもらったことは一番の思い出です。
伊藤塾各講師へのメッセージ
「アドバンス講義」と「演習コース」でお世話になった宇津木卓磨講師へ
宇津木講師の授業の見所はまずパワーポイントでした。
実は勉強をはじめた当初知識整理表など自分で作っておりましたが、上手くいかず結局時間ばかりかけておりました。
宇津木講師のパワーポイントを見た瞬間衝撃でしたね、まさに私の思い描いていた図や表がそこにあったのです。特に苦手なマイナー論点まとめ表は試験直前まで毎日眺めておりました。
話し方もハッキリとしていて重要なところは強調して話してくださるのでメリハリつけて授業に集中ができました。
宇津木講師が授業の最後にちょっとしたお話をしてくださるのが楽しみでした。宇津木講師が風邪予防には緑茶がオススメだよとおっしゃっていたので試験直前まで毎日飲んでいました。
「アドバンス講義」、「演習コース」の講義を受けて択一の点数が安定してとることができました。ありがとうございました。
最後に山村拓也講師へ
「記述式答案構成力養成答練」で大変お世話になりました。山村講師の講義のおかげで私は記述が好きになりました。
いつも記述問題を解いていると山村講師の問いかけが音になって頭の中に響いていました。そして山村講師がおっしゃる「合格する年は何かある」ですが、私にもちゃんとありました。それは家族の病気でした。もう完治はしましたが本当に苦しくて辛くて泣きながら勉強していました。今年は私が合格する年なのだ、だからコロナの流行、試験の延期などに精神的に負けてなるものかと奮い立たせていました。
山村講師の講義では勉強するために必要な精神面の支えになるようなお話もたくさんされていてとても救われました。ありがとうございました。
学習中の方やこれから司法書士試験を目指す方へのメッセージ
この試験はそれこそ人生をかけた戦いのようなものです。その戦いに挑むためにはまずは健康状態が良好でなければなりません。健康が維持できる環境をまず整えてください。
次に、勉強する教材を広げない。これは鉄則です。ギリギリでもいいから受かりたいという気持ちは捨てましょう。上位合格を果たすという強い気持ちで勉強した3パーセントの猛者達が合格する試験です。覚悟を決めてください。誰もが知っている論点、これは起き抜けに問題が出されてもパッと答えられるようにしましょう。記述の雛形集も完璧に記憶しましょう。完璧に、です。5時間に及ぶ極限状態で挑む司法書士試験では自分の血肉になった知識でしか戦えません。あやふやな知識や記憶ではやられます。
毎日毎日来る日も来る日も勉強勉強で嫌になる時もあると思います。模試の結果で一喜一憂する時もあると思います。それでも継続はチカラなり。毎日少しずつでも勉強を続けていれば必ず必ず実力はつきます。自分を信じてください。
偉そうにつらつら書きましたが、4年に及ぶ勉強生活で実感したこと感じたことをありのままに書きました。過去の私の反省文でもあります。このつたない文章が、毎日頑張る受験生の皆さんへの何かしらの「気づき」になったら幸いです。
親友から、親から、自分で買ったお守り達です。受験生活中、私の心の支えになりました。
甘いもの大好き。勉強の息抜きは自分を甘やかす時間です。
去年の書き初めです。一年の抱負、目標を書くお正月行事ですが、もちろん合格のことしか考えていません。
勉強時間はこのお気に入りのタイマーを使っていました。一日の終わりに手帳に記録していました。