色々なテキストに手を出さずに決めたものを繰り返すということに限ると思います。また曖昧な知識は百害あって一利なしです。Aランクと言われる知識を完璧にすることを心がけました。全枝をわかる必要がないのでAランク知識を完璧にすれば択一で30問は正解できると思います。また自分の持っている知識の精度が高いものであれば枝を見れば知っている知識のものかすぐに判断がつくので問題を解くスピードもかなり上がり午後の試験においてかなりの助けになりました。
試験勉強を再開するに当たって、まず合格目標年度を決めました。いつまでに合格するのか、目標も決めずにただ勉強を続けていたらいつか合格するだろうなどと甘く考えていたことが以前の失敗の原因だと考えたからです。
また、勉強方法も変えることにしました。以前は講義を聞いてテキストを読み込む勉強を中心にしていました。もう一度どこかの受験指導校の入門講座を受講しようかとも考えたのですが、可処分時間を考えると講義と復習だけで1年ちかくかかってしまい、合格目標年度に間に合わない。
そこで、問題演習を通じて合格に必要な知識をインプットする勉強方法に変えてみることにしました。
仕事はフルタイムで働いており、子育てもあるため勉強時間の確保が大変でした。また、机に座って勉強できた時間も限られるため効率の良い勉強を進める必要がありました。そのため「ただ覚えるだけ」ではなく、なるべく理解することで長期的な記憶になるような勉強を心がけました。あとは通勤時間や日常の少しのスキマ時間も活用できるようにスマートフォンにデータを入れて確認したり、雛形を覚えたりと工夫しました。
一週間単位で時間割の見直しをして、修正しながら自分の理解度と進捗状況を照らし合わせながら勉強を進めました。
寝る前の時間はひな形を繰り返しました。就寝前には暗記物が良いと聞いたので。
テキストの表を覚えるのは苦手。表で学習するなら自分で作ると良いです。債権の比較の表、組織再編、自分で迷いがちなところをピックアップして表にしました。少しの時間があるときに見るものとしてその表を活用。苦手なところは少しで良いからできるだけ毎日やるようにしました。苦手な人でも毎日挨拶していれば仲良くなれると思います。
一年目は他校で入門講座を受講。配信後ノートを作ってしまい無駄でした。テキストにまとめていったほうが効率的でした。
私は今年筆記試験に合格するまで受験回数は15回ありますが択一の基準点を超えるようになったのは令和3年度からです。令和3年度は午前が28、午後が26、記述が41.5の総合落ち。令和4年度は午前29、午後31の記述が34.5の記述で足切り。今年は午前29、午後30で記述の点数は不明(本記事を執筆時点で成績通知表が届いていないため)ですが筆記試験合格という結果です。令和3年までの勉強方法は中上級講座のテキストを完璧に覚えこんで過去問を全て完璧にすることを目指してしまっていました。しかし、社会人で働きながら勉強をしていると、そのような勉強は実際には不可能だと痛感しました。そこで講師の方々が口を揃えておっしゃる「絞り込みと繰り返し」をとにかく意識した勉強を心がけました。具体的には市販されている必出3300選を繰り返しました。問題演習に関しては、択一実戦力養成答練の問題を繰り返し解説に記載されているまとめの図表をスマホに写真を撮り通勤時間や寝る直前といった隙間時間に何度も何度も繰り返し見て暗記するように心がけました。記述については答案構成力養成答練の問題を繰り返し解きましたが、ひな形を覚えていないとどんなに答案構成が完璧でも点にはつながらないのでひな形練習も重視して毎日数問ずつ書くようにしていました。
出勤前に30分位、択一の過去問を解きました。電車の中では、まとめ本を読み、お昼休みは、まとめ本を読んだり、択一過去問の無料アプリをスマホに落としておいて、ゲーム感覚で択一を解いていました。仕事から帰ってくると、早めに夕食を作り、夫が帰宅するまで受験指導校のDVDを見たり、過去問向上委員会を聴いていたりしました。時間が取れる土日でも、自分でテキストを読みたくないときは、過去のDVD聞き流しました。とにかく勉強から離れないように、科目を満遍なく回し科目に偏りがないように、忘れてもすぐ思い出せるように気をつけました。
司法書士試験は思考力も大切ですが、避けては通れないのが暗記です。膨大な知識を頭に詰め込む必要があります。重要条文、判例、比較知識などです。私は兼業受験生のころは、条文や判例など毎日少しずつ覚えていこうと、その日のうちに覚える条文などを小さな紙に書き、仕事で掃除や書類を封筒に入れていくなど、頭を使わない単純作業するときに、頭の中で毎日暗唱していて、忘れたときにさっと紙切れをみて、また暗唱に戻ったりと、仕事中でも常に意識して勉強していました。
受験勉強で工夫したことは、スキマ時間を活用することです。しっかり時間が取れる時に講義や過去問、記述問題を解き、暗記作業はなるべく通勤などのスキマ時間で、テキストや講義で出てきた表を撮影してスマホで見ていました。
また、集中力が切れてダラダラ勉強してしまうのを防止するため、勉強時間は1時間毎に5分の休憩を挟んでいました。
失敗した勉強法としては、過去問をひたすら回すやり方です。過去問の間違えた箇所の解説は流し読み程度で何周も回すことを意識していましたが、その年は落ちてしまいました。やはり、解説に載っている根拠条文等をしっかり確認しながら過去問を解くべきでした。
フルタイムで仕事をしていましたが、勤務先の理解を得られたので、業務の合間にも勉強させてもらえるという恵まれた環境にいました。それでも、専業受験生と比べて勉強にさける可処分時間は限られていたので、基本的に過去問・答練・模試等で正解した問題は2・3回見直すだけにして、間違えた問題をストックしておきました。そして、ストックした問題をまとまった時間で何周も回す工夫をしていました。これを繰り返すことにより、正解する問題が増えていくので、だんだんストックした問題は減っていき、弱点をピンポイントで復習できました。
合格した令和5年度の司法書士試験の前10ヶ月間は、伊藤塾の厳選過去問集(択一・記述)を繰り返し解きました。司法書士試験は受験科目が多いため、ひとつの科目をじっくり勉強しているうちに他の科目の記憶が曖昧になることに懸念がありました。そこで、民法、不動産登記法、会社法・商業登記法、マイナー科目の4冊を50問ごとに分冊し、50問終わったら次の科目に進めるようにしました。そして、過去問を回しているときに記憶が曖昧だと感じる項目があればテキストに目を通すようにしました。
たくさんの合格者や講師が口を揃えて言っているとは思いますが、教材は絞るべきです。魅力的な講座がたくさんありますが、人間にはできる限界があります。ひとつの教材を徹底的にやりこんで、このテキストについては誰にも負けないぞ、と言える精度まで高めれば、それだけで合格に必要な知識は全て備わっていると思います。
私は会社まで車通勤でしたので、通勤中の車内でBluetoothを通じて講義を1.2倍速で聞いていました。聞いたことのある講義を流すようにしていましたので、復習に非常に役立ちました。通勤、通学の時間は非常に活用しやすいと思いますのでおすすめです。
思い返してみてこれは間違いだったなと思ったのは、やる気の出ているときにスケジューリングをすることです。勉強自体とは関係ないところですが、やる気のある時にするスケジューリングは到底達成できません。少なくとも私はそうでした。予定通りに勉強や講義が進まないことで勉強のモチベーションが下がり、予定がどんどん遅れるといった悪循環に陥る可能性が高いです。今過去に戻って勉強するなら、思い切ってスケジューリングなどしないぐらいだと思います。ただ、伊藤塾はカウンセリングで勉強スケジュールに関する相談もできたと思うので、スケジュールで不安な受講生はカウンセリングを利用することも考えてみるとよいかもしれません。
月並みですが、テキスト、過去問とで偏りなく学習し、基礎を固めていくのが第一だと思います。具体的には、些事にこだわらないでまず通読。過去問を通じて理解を深めたら、テキストの文章を要約して記入します。さらに回数を重ねて、要約した文章に修整を加えていく、というのが私の学習法です。
基礎を固めた後は、テキストと記述式の問題の往復を重視していたように思います。択一式の問題をテキストと照らし合わす、ということもしたのですが、なにぶん問題数が多いので全部を確認していると日が暮れてしまい、印象にも残りづらいという欠点がありました。
それに引き換え、記述式は論点が凝縮されている上に、具体的かつ失敗したときのダメージが大きいため、より効率的に頭に入れることができます。
もちろん、記述式は解くだけでも時間がかかるではないか、という意見もあると思います。しかし、答案構成のみに限って言えば15分程度、解答を埋めても省略して書けばそれほど時間はかかりません。さらに言えば、記述せずとも迅速かつ正確に処理できるよう、意識して自分を追いこむことができるという点で、効果的であったと思います。
ありがたいことに家族のサポートのおかげで、ほぼ専業で受験勉強をすることができました。丸一日を勉強だけに専念できるというのは、とても恵まれた環境であるというのは十分理解しているものの、全て自己管理で学習を進めなければいけないというのは、専業受験生にとって大きなプレッシャーであり、メンタル面でも大きな課題かと思います。
私は少し完璧主義思考の傾向があり、様々な素晴らしい合格者の方々の体験記や勉強法を見聞きするうちに「起きている間は全て勉強に費やさなくてはならない」といった思考に陥ってしまい、自分で作った自分ルールに苦しんだときもありました。
当たり前ですが、息抜きも大切です。そうでなければ一年に一回しかチャンスのない、範囲の膨大な司法書士試験を乗り切ることはできません。
1日の中で少しでも小さな楽しみを設定し(例えば、ランチだけは好きなものを食べると決めておく、好きなアニメを1話ずつ分けてみて日々の楽しみを作る、月に数回は家族とゆっくり食事をする日を設ける等)、勉強以外のことをしているときでも、「これも必要で大事な時間なんだ」と自分で納得して、リラックスできる時間を意識的に作りました。
また、上記は長期的に勉強を続ける方法になるかと思いますが、1日中机に向かう中で、どうしても集中が続かない瞬間も毎日何度も訪れます。
そのときは、ポモドーロタイマーを活用していました。不思議とゲーム感覚で「この◯分の間にここまで終わらせよう」など強制的に時間が区切られると手が動きはじめます。
あとは、ひたすら過去問や問題集などの、解説の部分をノートに写すという作業も、集中できない時に良くやってました。目で追って読むだけより、書く作業で頭に入りやすいと感じるタイプだったので、写すという単純作業で勉強のハードルを下げ、書く行為でインプットのスピードを少し落とすだけで理解もしやすくなるし、気づくとあっという間に時間が経ちます。
勉強方法には人によって合う合わないがあるかと思うので、書く作業が好きな方にはおすすめです。
自分だけがやっていた特別な方法は特に思いつきません。山村講師のおっしゃっていたことを参考に、とにかくテキストと過去問を地道に繰り返しました。強いて言えば、基本テキスト、厳選過去問集、答練(改正部分のみ)に絞り込み、この内容を完璧に仕上げるように取り組みました。
また、近くにスマホを置いておくと、気づいたらYouTubeやネットフリックスを観ているので、布団の中などに隠していました。
書いていて、普通のことしか書いていないなと感じましたが、普通に一生懸命頑張るのが一番だと思います。
映像講義は、2周目からは家事をしながらやお風呂に入りながら、ベッドで目を瞑りながら聞くことが多かったです。
夜ごはんの後すぐに勉強できるように、いつも近くに過去問を山積みにしていました。
なるべく自分の勉強時間を増やしたことです。模試は伊藤塾の模試に絞り、自分でテキスト周回する時間を多く設け、知識が抜けないようにインプットを繰り返しました。
また、勉強する時間も多く設けるように意識しました。モチベーション維持のため、目標を決めて、勉強時間をはかっていました。
私は次の試験で合格する、合格する人はもっと勉強するという意識で、「今日はこんなもんでいいか」という日を少なくするように努めました。
司法書士試験は受験科目が多く、ひとつの科目に専念していると他の科目の知識が抜けてしまうということを繰り返していたため、毎日少しずつでも全科目に取り組むことを心がけました。毎日記述一問、ひな形集や択一は2、3週間で1周回せる分量を計算し、一日に取り組む量を決めました。
受験勉強中の2、3年は、家庭の用事で忙しく、思ったように学習できませんでしたが、少しでも時間があれば勉強できるように常に勉強道具を持ち歩いていました。
Exceedテキストは年内に2回、年明けから7回、トータルで9回回しました。左のページの演習問題も並行して解きました。間違えた問題はフリクションの蛍光ペンでチェックを入れ、3回転目までは全問解きました。4回転目から7回転目はチェックの入っている問題のみを解き、もう大丈夫と思った肢のチェックを消していきました。8回転目は「記憶のドーナツ現象」(←高橋講師のYouTube配信でこれを知りました!)の対策として再度全問総当たりで解きました。解いてみるとチェックを消したはずの肢を再度間違えていたりノーマークだった問題を間違えていたり、この「最後から2回転目」が私にとってはとても有効だったと思います。
答練など他の講座で得た知識や表は全てエクシードのテキストに書き込み・貼り付けしました。エクシード1冊で完結できるように、自分なりのテキストに仕上がったと思います。
ちょっと気になることが出てきたときは入門コースのテキストに戻りました。山村講師がおっしゃったことをメモしていたので、当時山村講師が「今はわからなくていいです。後になって効いてきますから」とおっしゃっていたのはこういうことだったのか、と思ったことが何度もありました。
暗記が苦手だったので、壁中に重要項目や特殊な雛形を書いた紙を貼りました。キッチン、洗面所、トイレはもちろん、目の届くところに貼っていたので一日一回は無意識に目にしていました。本試験の記述(不登法)第4欄はそのおかげで全問回答することができました。
子どもたちが小学校、中学校、高校と、それぞれ別の学校に行っている時期で、授業参観やPTA行事などがバラバラに入り、ママ友関係も3校3様で別にあり、主婦ですがわりとスケジュールの密な日常でした。午後3時ころからは子どもたちのそれぞれの習いことの送迎で平日は毎日3時間ほど車に乗りっぱなしの毎日でした。(住んでいるところが長野県で、どこに行くにも車です。車で片道40分の体育館での習いことは週5でありました。)
夏休み冬休み春休みなどの長期休業中は、子どもたち最優先で過ごしたかったので、勉強は後回しになりました。
独りの時間である平日の午前中が主な勉強時間でした。
今振り返ると、家庭を優先で勉強は無理せずできるときにしていたと思います。独りの時間に勉強することが普通のことであり、特別なことではありませんでした。
私の場合、文字の羅列からのインプットがどうしても苦手なので、まとめノートをエクセルで作りました。できる限り要点を絞り箇条書きにしたり、類似論点との比較表を作ったり、大事な要件は色分けしたり、と視覚的に理解しやすい工夫をしました。1教科あたりB5用紙両面で10~30ページほどでしたが、直前期には何度も間違えたところは書き込みをし、模試や本番にも持っていきました。最後は「これさえあれば大丈夫」な虎の巻のようなものとなり、本番直前の見直しに役立ちました。(ただし、このやり方は合う合わないがあると思いますし、それなりに時間がかかりますので、ご自身でご判断いただければと思います。)
とにかく空き時間は勉強に費やすことにし、トイレにもキッチンにも洗面台にも覚えることを書いた紙を貼りました。子どもの行事で学校へ行くときも講義をヘッドホンで聴きながら学校まで歩き、寝る時も講義を聴きながら寝ました。
子ども達が幼稚園や学校に行っている時が勉強のゴールデンタイムなので休憩はほとんどとらず、お昼ご飯もテキストを見ながら食べたりしました。
子ども達が帰ってきてからは習い事に連れて行ったり、勉強を見たりなるべく家族との時間を大切にしてメリハリをつけるように気をつけました。土日は土曜日は家族の日とし、日曜日は夫が子ども達と遊んでくれたので一日勉強できました。
学習開始から4年間は「家事や通勤時に講義を聞き続ける」、「ひたすら過去問を繰り返す」今思えば何ともやみくもな学習をしていました。マイナー科目はこの学習方法で十分な力がつき、早い時期から高得点をとれる状態になっていました。
しかし、主要4科目は頭の中にはバラバラの過去問知識と音で覚えた法律用語が蓄積されたものの、「これやったことある」、「この文言見たな」という程度の記憶なので、問われ方が少し違う角度からだったり、似た文言のもの同士を混同してしまったりしていました。安定して正解を導くためには、問題の基となっている条文の趣旨や制度を理解して、頭の中で体系的に整理しておくことが必要だと思います。
そのことに気が付いた5年目からは過去問は学習すべき場所、抑えるべき個所を示す指標ととらえ、過去問を「解く」ことよりも過去問で「問われている知識」が正しく理解できているか、ちゃんと頭に入っているかに重点をおいて勉強するようになりました。具体的な学習方法は下記のようなものです。
・正解が導き出せても問われていることの全体像がぼんやりしていたり、知らないことが書いてある肢があればテキストで調べる。
・関連個所で宇津木講師が講義で指定したマーカー部分、パワーポイントも合わせて読んで必要なことはその場で覚える
暗記には苦手意識があり「何度もやればそのうち覚えるだろう」と避けていましたが、やはり「意識的に」覚えようとしなければ、何度やっても自然に暗記するというのは難しいと感じています。ありきたりですが、暗記の手段として下記のようなことをしていました。
・覚えるべきことを書き写すのではなく、自分の頭からひねり出して書く。
・書けないところはテキストを見て頭の中で関連付けをしたうえで、再び書く。
・書けるようになったら声に出して言えるようにする。
・声に出せない電車などでは、スマホに打ち込んでみる
もちろん、一度覚えても忘れます(笑)。それでも、繰り返し理解を伴う暗記をしようと努力をすることで点数は確実に伸びていきました。
講義も、ながら学習で聞き流していては何度も聞いても内容をきちんと理解することができず、あまり頭に残らなかったように思います。模試の解説ならば家事や通勤時にザーッと聞き流して必要な情報のみを拾う聞き方は効率的ですが、講義は、まず1回、きちんと机に向かってテキストを開きペンをもって、目と耳と手と頭をフル稼働して聴くことをおすすめします。一度そのような聞き方をしていれば2回目以降は聞き流していてもきちんと理解して講義についていけるので、必要な知識がちゃんと頭に入ってくる感じがありました。
使うテキストは基本的には各科目1冊とし、そこに情報を集約するのが効果的でした。勉強していると「これと似たやつあったな」とか「あの表どの本に書いてあったっけ?」と思うことがよくあったのですが、記憶頼みだとそれを探すのにとても時間がかかったり、時には探せないままとなってしまったりしていました。ひっかかる都度、テキストを開いて該当箇所に参照すべき教材の名称とページ、過去問の番号をメモしたり、自分で書いた整理表をはさんだりしていくようにしたら、何かあればテキストに戻れば調べられるようになりました。情報が集約されているので「よくテキストを開く」→「同じものを何度も見る」→「視覚的にも覚えやすくなる」という好循環が生まれ、本試験直前はテキストを開く前に「あのページのあの辺に書いてあった」と調べたい場所が頭に浮かぶ状態になっていました。
なるべく早めに授業動画は視聴して、問題演習や登記申請書のひな形を覚える方に時間を割きました。大学生活ではオンライン方式の授業も多く、コロナ禍でサークル活動や友達と遊ぶような時期ではなかったので、単位取得の勉強以外の時間は司法書士試験の勉強にあてることができました。
対面授業が始まってからも、空いている時間は図書館で過去問を解いたり、ひな形を書いて覚えたりしました。苦手な箇所や覚えにくい箇所はルーズリーフに書いて、マスキングテープで壁に貼り、なるべく視界に入るように工夫していました。なるべく午前と午後で試験科目を分けて勉強していました。
私が勉強をはじめたころは、子どもが3歳と1歳でした。可処分時間をどのように作るか、それが私の課題でした。当時は3時に起床し、子どもが起きるまで講義を聞く。仕事へはテキストを持参し、隙間時間に復習する。何度読んでも記憶に残らないワードは別ノートに一覧にし、事あるごとに繰り返し眺めるなど、隙間時間をフル活用していました。それはイコール余裕のない生活になっているということでした。5回目の受験の時にはじめてこの追い込み方が自分にプレッシャーをかけすぎ、試験時に過度な緊張につなげていることに気づきました。合格する年の1年間は追い込まない範囲での学習に変更し、これまであきらめていた習いことはじめ、勉強ばかりの生活から離れてみました。勉強方法は人それぞれなので、自分に合ったやり方を見つけることが一番の近道だと思います。
勉強法は、とにかくいろいろ試すことでした。以下、実際に試したりしていた勉強法です。
1. 暗記は書いて覚える(非効率ですね)。
2. 信号待ちの時、○×問題を1問でも解く。
3. テキストの音読を録音し、車で聞く。
4. ノートの罫線に合わせた「アイウエオ」のゴム印を作り、択一問題を複数科目にまたぎ解きまくる。
5. 間違いノートを作成
6. 会社機関の設置義務を「監公委」(取締役会)「取会」(監査役)「大委」(会計監査人)「公かつ大」(監査役会)、会社設立の登記事項を「商本公目発発資株」などロゴ合せ的なものを自分なりに作成。
「3」については、音声が結構外に漏れているので、恥ずかしい以外効果的でした。
あと、学習法ではないにせよ、「ゴールからの逆算」をしました。
もちろん司法書士試験合格がゴールではありません。合格後の「自分や家族、周りの友人を幸せにしたい」をゴール設定し、学習を継続してきました。
余談ですが、ゴールからの逆算で、令和4年度の本試験を受けるまえに、勝手に「私の合格体験談」を作成していました。
特別な勉強方法はありませんが、通勤時間の往復の電車の中や徒歩での帰宅中、休日はウオーキングをしながらひたすら講義を聴きました。自宅で学習すると孤独感と不安で集中することができなかったので、ショッピングモールのフードコートやベンチで勉強していました。良い気分転換にもなるし、ウオーキングしながら講義を聴くのは運動不足解消にもなりました。
受験勉強中一番難しかったのは勉強時間の確保です。仕事・育児・家事・勉強を両立するのが大変難しかったです。大体机に向かえるのは平日の子どもの寝た後の時間で1日2~3時間。休日は終日子どもをあそびに連れて行っていましたのでほとんど勉強しませんでした。そんな中工夫していたのはながら勉強です。夕飯を作りながら、子どもの寝かしつけをしながら、子どもの習いことを参観しながらイヤホンで講義を聞いていました。母親業は目が働いている時間が多いですが、意外に耳は休んでいる時間あるのでそれを有効活用していました。
自分は、再スタートの受験期間からは朝は4時起床にしていました。なぜならまずその時間に起きないと何もかもが間に合わなかったからです。
子どもと自分のお弁当作り、朝食の準備、なんなら夕食も朝作っていました。性格上、子ども達のことを最優先にしてきました、その準備が終わって子どもを送り出してから出勤時間まで勉強、通勤時間も講義を録音しておいて聴きながら車を運転して会社へ行っていました。あと、自宅での勉強はほぼ立って勉強していました(眠くなるからです 笑) 休日は図書館へお弁当作って勉強をしに行きました。不動産と商業の記述を必ず一問ずつ解いて択一を回す。の繰り返しでした。ひたすらこれを繰り返していました。
勉強時間の確保は、工夫しました。夜は子どもと一緒に寝付き、朝方に起きていました。いつもダイニングテーブルで勉強をしていたので、家族がリビングにいない朝方と昼間に集中して机に向かって勉強していました。休日に外出する際は、隙間時間にスマホかタブレットで、講義で配布されるパワーポイントを見たり、過去問を読んだり解いたりしていました。伊藤塾の資料は全てデータで提供があるので本を持ち運ぶ必要がなく、とても便利でした。 また、勉強計画は1、2ヶ月毎に立てた後、1週間毎、1日毎の目安、と細かく立てていました。その横に実際にやったこともメモしていました。そして、テキストや過去問に取り組むときは、今日はここまでやると決めたページに目安の付箋を貼っていました。基本的には、分野毎に過去問を解いてから該当部分のテキストに戻る方法を繰り返していました。
問題を解くときに意識したのは、正解を導く「過程の正確さ」です。人工知能の分野では、予測モデルが学習時に利用したデータに過剰に適合することを「過学習」と呼び、未知の問題に対してうまく予測できなくなることが知られています。これと同じように、正解だけを機械的に記憶するのではなく、「正確に、理論的に正解へたどり着けていたか」を意識することを心がけていました。
誤っている選択肢も、どこをどう直せば正しい文章になるかを考えながら検討することで効率の良い学習を心がけました。
また、何よりも健康が大事だと考えていたので、毎日23時には勉強を切り上げていたほか、週1程度の頻度で休みの日を作っていました。これは直前期でも変わりません。
受験勉強中私なりに工夫した学習法は、とにかく過去問とテキストを往復する、ということです。
過去問も1周目は間違いだらけで、過去問を解くことが本当に苦痛でしたが、2周3周と過去問を回していくうちになんとなく解ける問題も増えていき自分の成長を感じることができました。その際に重要だったことは、間違えた箇所をひとつひとつテキストに戻り確認するということです。(確認しやすいように過去問の間違えた肢にはテキストの参照ページをメモしていました。)
非常に単調で退屈な作業ではありますが、自分の知識として定着させていくためにはこれに尽きると思います。また、超直前期と呼ばれる時期までに過去問を素早く回せる状態になっておくことも非常に重要であると思います。
研究者としての道に踏ん切りがついていなかった時期は、研究活動と並行して試験勉強もしていました。科研費の申請と試験日が近いなど多々障壁もあり、もちろん社会一般の大変さと比べれば何でもないものかもしれませんが、それでもあまり集中して試験勉強できなかった時期もあります。このようにして勉強していたら、結局二度基準点は超えつつも、司法書士試験に連続して不合格になってしまいました。今年はここが勝負だと一本に絞り集中して試験勉強に取り組むことにし、なんとか合格できました。お仕事などされている方でも十分に目指せる資格だと思うのですが、やはり暗記量が膨大なので、ある程度基礎力が身についている方は、直前期は試験勉強にだけ集中できる環境を何とか捻出することが合格への最後の鍵だと思います。
私は他資格を取得した経験があるのですが、その時は過去問題集を中心とした勉強をして合格をしました。しかし、司法書士試験では同じように過去問中心の勉強ばかりしていると本試験で問題を取りこぼしてしまう場面が多くあり、今年は教科書読みを多くすることにしました。もちろん問題演習することも大事で全くやらないのはダメだと思いますが、教科書を読む回数を増やすことで取りこぼしが減りましたので私としてはそれをオススメしたいです。
バスや電車での移動時間中はiPadを持ち歩き、電子書籍を読んだり過去問アプリを活用したりしていました。
おしゃれなカフェでも優雅に(?)勉強できます。
紙の書籍は分厚く重く持ち歩くのが大変ですが、電子書籍ならば端末があれば何冊でも持ち歩けるので大変便利でした。しおり機能やメモ機能なども付いているので、紙書籍と遜色ない使い方をできるとおもいます。
長時間机に向かって腰が痛くなった時でも、ゴロゴロ寝転びながら教科書が読めるので電子書籍はオススメです。
家での家事・育児と両立して仕事を続けながら試験勉強を行っていました。そのため、「1日の中で勉強時間をいかに確保するか」が一番の問題でした。すき間時間を見つけて講義を受けたりもしましたが、自分が思うような勉強時間には到底足りませんでした。睡眠時間を削って勉強時間に充てたりすることを長い間続けましたが、結局は無理がたたって体調を崩したり、費やした勉強時間の割には成果が伴わなかったりしたため、睡眠は最低でも6時間は確保した方が良いと考えるようになりました。
私は仕事を辞めて学習に専念して、独学で合格することができました。あまり一般的な方法ではなく参考にならないかもしれません。仕事や家庭にとらわれることなくひたすらテキストを読み、問題を解き、模試を受けました。1つに集中しました。努力あるのみだと思います。
学習法は多くの受験生が悩むと思います。私もかなり悩み、試行錯誤を繰り返しました。その中で最も効果的だったのは「思い出し勉強」です。昨晩学習したことを次の日の移動時間などに思い出してみる、基礎知識について心の中でクイズ(即時取得の要件を述べよ、元本確定事由を全部述べよ、株主総会決議の種類と要件を述べよ等々)を出して心の中で答えてみる、思い出せないところがあれば帰宅してテキストで確認するという方法で勉強していました。思い出そうとするのはとても辛い作業なのですが、これをすることで択一の実力はすごく伸びました。思い出すだけなので何処でもできるというのも良かったです。
勉強を繰り返す中でよく間違える箇所をノートに書きだし、定期的に見返していました。何度も間違える場合はその都度ノートに書き、見返すときに複数回目にするようにしました。すると苦手な箇所を重点的に復習する効果があったため記憶が定着化していきました。直前期に近づくほどそのノートを見る時間を増やし、本試験当日はそれだけを持って会場へ行きました。択一・記述ともにとても効果的な方法だったのではないかと思います。
働きながら合格を目指す必要があったため、仕事のある日は最低でも3時間の勉強時間を確保し、休日は平均7時間程度勉強していたと記憶しています。どこで勉強時間を確保するかという問題に直面し、通勤時間や仕事の休憩時間を使って日々の勉強量(時間)を稼いでいました。また、合格を目指す途中で妊娠・出産を挟みましたが、横になりながらでも可能な勉強(例えば受講済みの講義復習など)と座って勉強が必要なものをすみ分け、体調に負荷がかかり過ぎないよう勉強時間を確保し続けました。
基本書を何回も読み込むこと、過去問を何回も繰り返すことが重要であると言われますが、まさにそのとおりであると思います。基本書を何回も読み込み(非常に苦痛を感じるのですが、読むたびに何故か新しい発見がありました、そのたびに知識が蓄積されていく感じがするのです。)過去問を何度も解きました(特に肢別過去問、一度解いた問題でも次に解いたときに解けない時もあります、そういうことがないように、少しでも気になる問題であれば毎日触れるようにしました。)
平日は仕事の関係上日中はできなく(会社には資格試験を受けていることは伝えていませんでした)夜2時間位して、土日時間が取れる時は1日やっていました。ただ、もちろん家庭のこともあるので出かけることも多かったです。気分転換によく皿洗いをしていました。水に触れるとストレスが減るということを聞いたことがあったからです(本当かどうかはわかりませんが💦)もうひとつはいつも立って勉強していました。座っていると眠くなってしまうので記述の書き込み勉強以外はずっと立っての勉強でした。
勉強時間の長さに合わせて学習方法を工夫しました。しっかり時間が取れる時は過去問、記述対策を中心に取り組みました。また、電車の中や会社の昼休み等短い時間しか確保できない時は、スマホで1問1答を行っていました。それから、自分は学習開始から1回目の受験まで8ヶ月ほどの期間しかなかったため、全体をなるべく早く把握することに努めました。テキストを2周ほどしたらわからなくても過去問に取り組むようにしました。最初はわからないので答えを読むだけになりますが、さらにテキストを確認していくうちに過去問が解けるようになっていきます。
机の前に座っていない時間を有効に活用するようにしていました。通勤中などの移動時間や、掃除洗濯の家事の時間、身支度の時間、買い物の時間でテキストを開くことができない時間は過去に受講した講義を倍速で聞いていました。恐らく全ての講義を4、5周くらいは聞いたと思います。漫然と聞いていると聞き流してしまうので、講師が次に話す内容や、テキストのどの辺の内容だったかをなるべく意識するようにしていました。
2021年と2022年の2年続けて、択一は午前・午後ともに基準点はクリアしたのですが、記述の基準点に達することができず、足切りとなりました。このような状況を踏まえ、「午後対策に全力を尽くす一年にする」ことを方針とし、2つの課題を意識して学習に臨みました。
【課題その1:午後の択一対策】
課題のひとつは、択一の午後科目の実力不足でした。午後科目のうち、民訴等などのマイナー科目は、時々見たこともない問題が出て動揺してしまいます。また、不動産登記法と商業登記法については、力不足でミスが多く、また、解くのに時間もかかり過ぎていました。
この点については、まず年間を通してのスケジュールの方針を大まかに決めました。具体的には、年末までの間は、民法とマイナー科目を優先して、ある程度きっちりやり切ったうえで、年明け以降は、(民法も含めた)主要4科目、特に不動産登記法、会社法・商業登記法をとにかく徹底的に繰り返し学習することにしました。(マイナー科目は、年明け以降は、伊藤塾の講義を中心に時々復習する以外は模試の前後に少しやり直す位の感じでした。)その結果、本番では午後の択一もミスはあったものの31問とることができました。年間を通してスケジュールを考えて、特に直前期に不登法や商登法に重点を置いて集中的に学習してよかったと思います。
【課題その2:記述対策】
課題の2点目は記述の力不足でした。残念ながらこれまで一度も記述が基準点を超えたことはありませんでした。その原因は、択一に時間を使いすぎて記述に回す時間が不足してしまうことと記述問題で扱う膨大な情報の整理が下手で、何回も問題文を見直してしまうために時間が不足し、さらに記載漏れ等が生じてしまうことでした。
記述対策として、主に3点やりました。第1点は、伊藤塾の雛型集の繰り返しです。できるだけ毎日早く起きて、不動産登記法と商業登記法それぞれ数問解いてから、朝食をとって出勤することにしました。野球少年の素振りのような地味な作業ですが、その結果、内容さえ決まれば、あまり時間をかけないで書けるようになりました。
第2点は記述の答練等の活用です。高橋講師や山村講師の記述の講義の材料から、不登法1問と商登法1問の計2問をセットにして時間を計って解くことを何回も繰り返しました。時間が過ぎる感覚に敏感になりましたし、問題を読んだ時点で「多分後でこの点が問われる」という出題者の意図がある程度わかるようになったので、答案構成用紙にポイントをまとめるうえでも有効でした。不登法だけ、あるいは商登法だけを数問固めて解くのも有効かもしれませんが、両方を組み合わせて時間配分や出題意図等を意識しつつ何回も繰り返すことは、私にとっては結構効果的だったと思います。
第3点は、「記述で間違えたポイントを白紙に自分の手書きのメモで書きなぐって、間違いファイルを作成すること」です。解説のポイントにラインを引いたり、パソコンで整理するとスッキリしてきれいですが、残念ながらあまり頭に残らないような気がします。「自分の言葉で、時には何回も同じ間違いをする自分を罵りながら、感情をこめて書きなぐる」ことによって頭に残ります。直前期にはこの間違いファイルを何回も見直して、自分の弱点を再確認していましたし、試験場にも持ち込んで軽く目を通しました。
独学で勉強を続けて合格したからこそ言えることは、経済的な余裕があるなら受験指導校に通った方が良いということです。私の場合、割と早い段階で午前の択一の点数が30問取れるようになりました。午後の択一の点数が25問前後だったのですが、普段家で学習をしていると、記述の答案が常に8割以上書ける状態だったので、午後の択一の勉強を疎かにしてしまいました。肝心の試験本番の記述ですが、いつも5割前後しか書けていませんでした。試験は普段の練習のようには書けない、ということをちゃんと自覚すべきでした。
お恥ずかしながら、合格しなかった年はいつも 受験勉強を開始するのが年明け1月に入ってからです。合格した年は10月から勉強をしました。もっと早くから勉強すれば良かったのかもしれませんが、もしかしたら落ちてしまうかもしれない、という不安から他の資格試験の勉強をして受けていました。合格した後は、どうしたら司法書士試験に受かるのだろうか考え、この時はじめて、午後の択一の得点を上げることが最も重要だということに気づきました。すぐに民事訴訟法、不動産登記法、商業登記法の過去問を購入しました。商業登記法をマスターするには会社法の理解がなければならないと思い、 会社法の過去問も合わせて買いました。
ここ数年毎年問われている事項、今度の本試験に出る確率が高い事項を自分なりに分析し徹底的に学習しました。仕事の移動時間を利用して過去問を何度も回し、余白に気づいたことや整理すべき事項をまとめました。
学習2年目以降の話になります。
仕事を複数かけもちしていたため、可処分時間が限られていました。全ての分野を均等にさらうことは実質厳しいと判断し、誤った問題、理解できていない問題から、何が理解できていないために間違えた(わからなかった)のかという点をピックアップし、マトリックスにすることで理解できていない分野や考え方の大元を潰していきました。
勉強時間が少ないという現実は変えられないので、その時間のなかでいかに全科目に目を通せるかということが大切だと思いました。
働きながらの勉強でした。4回目の受験で合格しましたが、4回目の受験に向けた勉強では、隙間時間を大いに活用しました。出勤、帰宅の電車内、昼休みに各25分、平日1日あたり1時間15分、週にすれば6時間も勉強時間を稼げました。電車は確実に座れるように、特急電車では座れないので、座れる普通電車の発車時刻のだいぶ前に先頭で並び、待っている時間は北谷先生の質問知恵袋等をスマホで見て、座席に着座してテキストの勉強。昼休みは職場の人が通らなそうな職場から少し離れた椅子のあるスペースでテキストの勉強。隙間時間は塵も積もれば山となる、大きいです。
司法書士試験は、暗記しなければならないことがたくさんあるため、テキストに載っている表をコピーして自宅の壁に貼ったり、いつでも見ることができるように、外出時も常に持ち歩いていました。また、伊藤塾の「うかる!司法書士 必出3300選」の民法編、会社法・商法・商業登記法編は、バックに入れたままにしておき、時間があれば読むようにしていました。試験勉強から意識を離さない、とにかく何度も表や本を見ることで、知識を確実に暗記できるように心がけました。司法書士試験は、学習量が多いため、一度覚えても時間が経つと忘れてしまうこともあったため、最後までこの方法を続けました。
子供が幼稚園に行っている間と寝かしつけをした後が私の勉強時間でした。1週間ごとぐらいにスケジュール帳に勉強科目や勉強の種類(講義を聞く、復習、テキストを読む、過去問を解く、雛形を暗記する等)の大まかな予定を組み、その通りにこなしていきました。出かける際には必ず少しでも勉強できるようにテキストのコピー(主に会社法の表や暗記科目)等を持参して、電車の中や病院の待ち時間、買い物の途中等に見直すようにしていました。講義を出掛けている最中に聞くのは集中出来ないし、また見直すのは時間の無駄なので一度もやりませんでした。
何も考えないで受験できていたお試し受験はともかく、その後は合格できるかもと思って会場に向かい2年連続午後択一の基準点落ち。
色々考えた結果、地方のために模試は会場受験が全くできず、静かな自宅でリラックス状態で勉強や模試を受けていたために、本番の緊張感や試験会場の雑音がストレスになってしまい午後択一が上手く解けないのではないか?と思いました。
だからと言って模試会場に行くには遠すぎる。
対策に困って次の年からリビングでテレビをつけた状態で勉強も模試も解きました。
これが物凄いストレスだったのですが、本試験会場の方が家より環境が良い状態に変わったおかげでリラックス状態で本番に挑めました。
結果は1.5点足りず総合落ちでしたが、ストレス耐性を付けるために煩い環境での勉強は正解だったと確信し、そのまま続けて翌年合格できました。
子育てをしながらの受験だったのすが、私は両立できるタイプではないので土日、祝日は子どもと遊んで過ごし全く勉強には手をつけませんでした。
その代わり受験は数回かかるなと覚悟して計画を立てたので、子育てと勉強の両立のストレスがなかったです。
合格できた23年は髙橋講師のプラクティカルコースを受講しており、この講座が私には非常にあっていました。
趣旨の理解に軸足を置いているプラクティカルのテキストからとにかく離れず、どのタイミングでも講義での教えである「だって、なぜなら」をなるべく意識することを心がけてテキストに向き合いました。
工夫とまではいきませんが、日課として昼休憩時に散歩をしていて、テキストをもって出かけて、なかなか抑えられない箇所があったときは立ち止まって読んでみたりしていました。場所が変わると意識が変わる気もしましたし、適度を運動になっていることもあるのか頭に入ってきやすい気はしました。
講義はとにかくためないように、計画した通りにこなすことを心がけました。講義動画を視聴するのは一度きりと決め、そのかわりその1回の講義のなかで、止めたり戻ったりを繰り返しながら、講師の助言やポイントなども漏らさずテキストに落とし込むようにしました。講義はどれもだいたい1時間程度だったので、忙しい日や疲れている日にも、どうにか奮起して取り組むことができました。
仕事と両立して学習を進めるためには、隙間時間の活用に工夫が必要でした。私の場合は過去問とテキストをpdf化してスマホとタブレットでいつでも持ち歩けるようにしました。そうすることで紙の書籍では持ち歩きが不可能な量が携帯でき、派生論点の確認で別のテキストを確認したい時もその場ですぐに確認できました。最近のアプリはよくできており、pdfデータに書き込みや注釈の挿入など紙のテキストと変わらない作業が簡単にできてしまいます。最初のpdf 化の作業に少し手間がかかりますが、部屋の省スペース化にもなり、自宅で学習する時も大きめのタブレットで最後まで学習しました。
学習を開始した時期が10月後半と遅く、翌年の試験までの時間が短かったため、初期段階からスピードを意識してどんどん進めることを心がけていました。そのために工夫したことは、①わからなくても立ち止まらずにとりあえず先に進むこと、②1.5倍速で視聴すること、③家事の時間などの隙間時間に講義を聴くこと、④手を広げないことです。なるべく早く入門講義を一度聴いてしまって、問題演習に入ることがおすすめです。問題演習をしてわからない時に入門講義やテキストに戻ると理解しやすいです。
頭のさえる早朝を主に勉強時間に充てるようにしました。夕食の後は疲れと眠気で効率が下がるため、午後10時台に就寝し、遅くとも午前5時、早いときは午前2時に起床していました。また、後回しにしがちな科目や覚えにくい内容は、「朝食をとりながら」「歯磨きをしながら」「交差点で信号待ちしながら」見ると決めて、強制的に触れるよう心がけました。その他、休日には、健康づくりを兼ねて自宅近くの裏山を散歩しながら暗記物を読むというようなことをやっていました。
自分が工夫したことは科目ごとの時間配分です。基本的に主要科目の勉強に力を入れて、マイナー科目は勉強の合間の息抜きにテキストを一周するというようにしました。やはり主要科目が苦手では高得点を取ることは無理だと思うので、主要科目に勉強時間を割くのは大事です。ですが、だからといってマイナー科目を甘く見てはいけないというのが難しい点です。マイナー科目は択一の数問しかないといってもその択一では高得点を求められるので、結局マイナー科目もしっかり勉強しなければならないと思います。
失敗したと思うことは過去問の着手と記述対策が遅かったこと、模試を受けていなかったことです。自分は当初はテキストを熟読することをメインにしていれば過去問も解けるようになると勘違いしていましたが全くそんなことはなく、実際に問題を解こうとすると文章の意味を理解するのに時間がかかり、自分が想像しているよりも細かい部分まで問われていて全然解けませんでした。ですが、逆に過去問をある程度進めていくと頻出事項もわかり、対策も効率的にできました。合格してみて過去問は暗記するくらい何週もしなければならないと思いました。
記述対策については、自分は記述が嫌いで択一の勉強ばかりしていたのでもっと早くに記述の対策をしていたら良かったと思いました。ひな形も暗記しないで、何となくしか覚えていなかったし、実際に問題を解いてみるというのはぎりぎりまで全くしていませんでした。記述がある程度かけるようになれば、登記法の択一はかなり解けるようになるので、択一ばかり勉強するよりも記述と並行するのがいいと思います。
前述したように自分は過去問や記述対策はあまりやっていなかったので、模試を受ける実力にないと思い、模試は合格した年以外は受けていませんでしたが、実力に関係なく模試は受けるべきだと思いました。模試を受けることにより記述の問題も解けるし、時間配分もわかる、重要事項の復習もできるのでめんどくさがらずに受けるべきだと思います。
社会保険労務士の資格は取得していたのですが、学生時代も法学部出身ではなく、会社でも法務部でもないため、民法、会社法、憲法、刑法、民事訴訟法については、全く知識がなく、法律の文章に慣れることや用語の意味を覚えるところからはじめました。
意味が理解できるようになってからは只管過去問を解いていました。
仕事が忙しくても絶対に1日10分は勉強するようにしていました。
たったそれだけと思われる時間ですが、たったそれだけの時間を捻出するのが難しい時期もありました。
便利だったのが学習アプリです。
過去問で間違えた肢やあやふやだった肢をまとめて入力すると、復習のタイミングを自動で計算してくれるものを使っていました。
テキストを広げられない時や隙間時間の活用にちょうどよかったです。
直前期になっても間違えてしまったり、覚え切れていなかったりしたものは、ポイントだけを付箋に書いて壁に貼り、覚えたものは外していきました。
外したものはノートにまとめて貼っておき、試験当日に持って行って眺めていましたが、実際に試験に出たものもいくつかあり、 付箋に書いたことをヒントに判断できた肢もありました。
「勉強の進め方・やり方」「どこで時間を確保するか」「何を考えていたか」等、合格する方の考え方を参考にするようにしていました。
仕事との両立をしなければならないため、合格体験記で同じように働きながら合格されている方のやり方は特に参考にさせていただきました。またカウンセリングを使用し、学習方法などの確認を行いました。
朝、勉強を進めるように習慣付けしていました。一緒に勉強をしている友人と早起きして、LINEを利用してお互いを監視して勉強をしていました。
2人の未就学児の子育てをしながらの勉強であったため、時間の確保には苦労しました。目にはよくないですが、寝かしつけの際にはスマホでひな形をデータ化したものをよく見ていました。また、講義音声は料理や掃除をしながら常に聞き流し、記憶が抜けないようにしていました。あまりに熱が入って、子どもの前でも講義音声を聞き流していたのですが、これは失敗でした。子ども達も話しかけてもママが反応してくれない、とストレスに感じたようです。勉強するときは勉強に打ち込み、子どもと遊ぶときは思いっきり遊んであげる、というように切り替えることで、心に余裕が生まれました。
まずは講義が配信されるペースから遅れないことを心がけました。フルタイムで働きながら勉強していたので、少しでも溜めてしまうと後々リカバリーができなくなると思ったからです。1回の講義を全て見る時間は確保できなくても、朝の出勤前に20分だけ見て残りは仕事の休憩時間と帰宅後に見る、1.5倍速で見るなど、配信であることのメリットを活かしていました。
2つ目は手を広げすぎないことです。1人で勉強していると、他の受験生はもっと細かい知識を持っているのではないかと不安になりますが、この試験で重要なのは、数は少なくても正確な知識を持っていることです。そのためには各講義の中で指摘される「ここは条文だけでなく事例への当てはめができるようにする」、「合格者はここまでしっかりやっている」、「ここは細かいから余力があれば一読で構わない」という講師の方々の指示にしっかりと従うことが大切です。正確な知識だけを持っていれば、試験でいわゆる「捨て問」が出題されても、自分が持っている知識が曖昧だから解けないのか、細かすぎる知識が問われているから解けないのか、自信を持って判断することができ、心の余裕にもつながります。
3つ目は情報の一元化です。テキスト、条文、過去問を行き来しながら勉強するので、テキストに関連する条文番号を書き込んだり、過去問の余白に似た知識が問われている過去問のページを書き込んだりして情報を探す時間の短縮化を図りました。何度も見ている条文や繰り返し解いても間違える問題にはマーカーで色を付け、自分が苦手な分野を可視化することも、超直前期に復習の優先度を決めるうえで役立ちました。
子育てと並行して受験勉強をしていたため、勉強時間の確保が最大の課題でした。
朝、子どもが起きる前、幼稚園に行っている間に勉強することはもちろんですが、習いことの間など、とにかく隙間時間を見つけて少しでも勉強できるよう心がけました。
部屋やトイレに暗記すべきことが書かれた紙を貼って、いつでも見て覚えられるような環境を作っていました。
また、暗記すべき項目をスマホで写真に撮って、スーパーのレジ待ちの時など少しの時間も無駄にしないようにしていました。
テキストの表を覚えることが苦手だったのでスマホの暗記アプリを活用し、表をもとにアプリで簡潔な質問と答えを作成して隙間時間に解くということをしていました。テキストに表が出てきたら闇雲にアプリに入力するのではなく、過去問を解いていて間違えた時にテキストに戻り、テキストの表のどこをどう覚えていたら正解できたのかを考えてアプリに入力していきました。分量としては1日10分~15分ほど作成した質問に答えていけば1週間で全科目を1周できる程度でした。
私は働きながら合格を目指していましたが仕事柄完全な肉体労働ではなかったのですが体力が必要な仕事で終業後はあまり勉強ができませんでしたので、早く寝て朝に学習を進めていました。他には隙間時間を徹底的に利用して学習量の確保に努めていました。一例を挙げると仕事中の休憩時間、トイレ、入浴時といった感じです。特にオススメな隙間時間の活用法としましては入浴時です。私はこの時に厳選過去問集の学習を行っていました。通常通り進めていたり、間違った問題だけを集めて解いたりしていました。
とにかく隙間時間を見つけて学習に充てることが重要だと思います。仕事の昼休みは1時間あるのですが、昼食を弁当やコンビニのおにぎりなどで10分~15分ほどで終わらせ、残り時間は勉強時間としていました。また、子どもがいると家では集中して勉強できないため、土日は父母(子どもにとっては祖父母)に見てもらったうえで、喫茶店で勉強するなどしていました。
受験勉強をするなかで意識したのは、テキストに情報を一元化し、そのテキストを徹底的にやり尽くす、ということでした。過去問を解いて大事だと思った情報はテキストに書き込み、また、講義で使用したパワーポイントも必要だと思ったものについてはコピーして貼り付けるようにしていました。そのほかにも、過去問を解いたらテキストに戻り、該当する記述には緑のマーカーで下線を引いていました。こうすることで、テキストのどの部分が過去問知識なのか一目でわかるようになりますし、下線を引いた箇所を読めば過去問を解いたのと近い効果も得られるので一石二鳥だと思いました。なかでも、講義中に講師がマーク指定をした部分と下線とが重なっている箇所は特に重要な知識だと思ったので、意識して覚えるようにしていました。ある程度テキストだけでも勉強が完結できるようテキストを加工し、情報を一元化しておいたことは、特に直前期において役立ちました。
なかなか勉強時間がとれなかったので、通勤電車の中ではスマホのアプリを使って記憶をするよう心がけていました。仕事がある日は講義を進め、休日に演習をするという感じで、なるべく講師の言うとおり勉強していました。失敗したなと思うのは多くの知識をいれようとしてメリハリのある勉強をしなかったことです。講師が言われていたことですがあまり手を広げすぎずに基本的な知識を繰り返すことが合格に近づくことだと思います。
私は受験回数が多いため、以下、合格した年(以下、「合格年」)について記載したいと思います。私からはあえて、合格するためのマインドや環境の設定などを中心にお話しします。(主に長期受験生のために書きます。)
合格するために大切なのはまずは自分を「凡人」と認識することです。何度も不合格になっている時点で「凡人」です。そこから全てが始まります。悔しいですが認めましょう。プライドは捨てましょう。私は、合格した年は明らかにここが違うと思っています。凡人である以上、頭の良い人が遊んだり休んだりしているときに勉強をする、そこで差を付ける、それしかこの試験に勝つ方法はないと考え、夜型から苦手だった朝型にシフトし、自分の趣味や好きなこと、無駄な時間を極限まで削減しました。具体的には朝は5時半に起床、7時15分まで勉強。朝食や出勤の支度をしてから8時から8時38分(通勤ギリギリ)まで勉強、というように分刻みで勉強時間を確保、夜は平日休日問わず必ず22時半に布団に入りました。睡眠時間は勉強や仕事の効率が下がるため、必ず7時間を確保しました。
私は4年目以降は基準点には行くものの記述や総合点の不足で何回も落ち「負け癖」が付いていました。模試でも毎年上位の成績でした。不合格になるのは何故なのか、自分なりに分析したとき考えたのは「自分の学習の質や量にブレがある」ということでした。そこで、まずは平日、休日に分けて勉強時間のリズム(枠)を決めることにし、このブレをなくそうと考えたのです。
「仕事をするように勉強をする」「嫌でもこの時間は勉強をすることになっている」という環境を強制的に作る。そして、「枠からはみ出るようなことはしない」。不必要な教材を買わない、選定しない、自分にとって気持ちの良くない勉強はしない、場所ごとに教材を選定する、時間(小・中・大)ごとにやる教材を定めておく、通勤、昼休み、寝る前、早朝等、局面ごとに何をするかを決める等「枠」を作り、それを守ることを徹底して意識しました。最初の2ヶ月位は違和感がありましたが、次第にそうしないと気持ち悪くなってきました。試験日から逆算して年内を準備期、1~3月を実力アップ期、4~6月を直前期と3つに区分し、それぞれ、記述式基本論点を潰して苦手意識をなくす、全教科を60%にする、全教科を80%以上にすると目標設定し、本試験での点数配分を科目ごとに設定しました。(結果的に目標点数に5点差で合格しました。)
私は特に記述式に苦手意識があり、年内は市販の基本的なひな形兼演習問題集を毎日1問、30分程度で解くことを日課とし、年明け1~2月は宇津木講師の「記述式ケーススタディ講座」(2020年合格目標)を復習していました。これにより結果的に、記述式の苦手意識が払拭され、年明け以降は択一(特に主要4科目)に注力できました。すると自然にマイナー科目にも意識が向けられるようになり、4~5月はマイナー科目を含め、択一を全体的に底上げできました。結果、本試験では午前33問、午後30問となり記述式でミスをしましたが、択一逃げ切り型で合格できました。私の感覚では「択一を伸ばしたいなら、まずは記述を得意にしろ」ということです。記述式に苦手意識があるとその意識のまま直前期まで行ってしまうと思います。それが本試験前日まで嫌~な感じで尾を引きます。なので、苦手なのであれば年内(遅くとも2月まで)に基礎を潰す。苦手な分野、科目を早い段階で手当てすることが精神衛生上とても重要だと思います。自分で決めた学習計画、時間、その枠でできることはなにか、選ぶべき教材は何かが自然と分かって来くると思います。勉強時間ノルマは一応課しましたが、疲れたり、眠かったりしたら勉強しないようにしました。ノルマ以上は無理して詰め込まないことも敢えて意識しました。計画を立ててあくまでもそれが達成できたらその日は終わりにします。とにかく自分の学習リズムを作ること。それを繰り返すこと。他人とは状況が違うのですから、他人と比べても全く意味がありません。SNSなどには惑わされないでください。自分なりに「これだ」と決めた学習リズムを継続することで自然に自信が構築されていきます。それを見て周りも応援してくれ、自然と周りの人のためにも合格したいと思えるようになります。合格して今、思うのは、不合格だった年はどこか勉強を「無理に」していたということです。やると決めたこと「だけ」を、やると決めた量と時間でやる、それでできない量ならばそもそもの設定や自分の実力を見誤っている。そのように思います。
まず、私は補助者としてフルタイム兼業での受験生活でした。
【工夫したこと】
他の受験生との決定的な違いは、合格した年には、職場から徒歩5分圏内に引っ越しをし、とにかく学習にあてられる時間を確保したことかと思います。
私はペットを飼育しており、一日のうち2時間ないくらいはペットの世話にあてる時間となっておりましたが、それでも平日は朝夜合わせて5~6時間の学習時間を確保できたと思います。
【失敗したこと】
やったつもりになっている学習ほど最悪なことはない
ながら勉強がいい!と最近言われておりますが、集中できない状況での講義はやった気になるが身にはつかない最悪な勉強法だとおもっています。何度移動中に集中できていない状態でしていた勉強を繰り返したかわかりません。範囲を進める初見の分野は、多少忙しくてもきちんと座ってとりかかったほうがいいと思います。問題を解くなどの、アウトプットは電車やバスでもできると思いますが、インプットをながらで行うのは危険です。
学習開始当初は講義の内容を全てノートにまとめていましたが、全ての科目についてノートにまとめるのはかなり非効率でした。伊藤塾での受講時には、講師の解説の中で印象に残ったことなどをテキストの余白に補足的に書き込むことで、復習の際の記憶の助けにできました。
勉強をはじめた当初は、暗記したいものや、まとめの図表などをノートに書き写したり付箋に書いて目につくところに貼ったりしていましたが、それは時間の無駄だったと思います。
なるべく書くことはせず、テキストに戻り毎回同じ文章や図表を目にすることで記憶に残り、本試験が近づく頃には問題を解くときに図表が頭に浮かんできたり、テキストのあのあたりに載っていたなと知識を引き出すことができるようになっていました。勉強時間をスマホアプリを使って管理したことも、モチベーションの維持に役立ちました。
全く頭に入らない状況から抜け出せたのは、知識を制度趣旨や理由をつけて理解していくという勉強方法でした。それまでとにかくテキストを何回も読んだり、自分なりに図表にまとめたりしてとにかく覚えようというやり方でしたが、すぐに忘れてしまうと言う悪循環でした。今まで暗記する学習しか知らなかったので覚えるのに限度がありました。実際そのように指導する資格学校やテキストを信じて失敗ばかりしていました。暗記中心の時はいかに効率よく短く学習してテキストの繰り返す方法がないかばかり考えていましたが、それは暗記が得意な方の学習方法であって自分には向いてないのだと気づくのに時間を要しました。結局理解重視の学習は遠回りでもそれが自分にとっては一番効率の良い学習方法でした。伊藤塾は理解による学習方法を採用していたと感じたので助かりました。ただしこの方法だと講義をなかなか消化できないのでexceedコースの講義自体を終えたのが5月下旬になったので大半の方には参考にならないかもしれません。
ア 伊藤塾で言われたことを遂行する
受験勉強中に勉強方法に関する悩みはありませんでした。それは、自分のオリジナリティを出すのではなく、講義の中で教えていただいた勉強方法を完全に遂行することを意識していたからです。特に、暗記、過去問反復練習、間違いノートの作成は有効でした。
しかし、勉強が進み問題演習をしていくと、どうしても教えて頂いたことだけでは対応しきれない部分が出てきました。そのときは、自分の主観に合う図や表を作成したり、苦手知識とその関連知識をまとめたノートを作成し、それを常に持ち歩いていました。
イ 自分の弱点を知り克服する
択一式では、記述式の解答時間を確保するために、軸肢検討の方法が必須です。しかし、全肢を検討しないことによる不安感をなかなか払拭できませんでした。この点については、正確な知識を身につけることが重要なので、テキストの内容や、条文、判例の知識を暗記レベルまで高めました。また、過去問演習のやり方も全肢検討から軸肢検討の方法に切り替えました。そして、軸肢検討の方法を用いても模試で得点できるようになったときに、自分の回答に自信が持てるようになりました。
記述式では、問われている法律知識はあるのに、事例形式で問われると的確に回答できないという壁がありました。そこで記述式の対策では、他校が出版している問題集も使い、多くの事例に触れるという対策をしました。
また、解答時間が足りないという課題もありました。この点については、問題演習をする際に、最小限の答案構成で解答するという練習をしました。具体的には、事例中の登記に関わる部分で、かつ記憶していられない事項を見極めて答案構成する練習を行いました。
(2) 失敗した勉強方法
得意なところも含めて何度も復習してしまい勉強時間を使ってしまったことが失敗でした。過去問を解いて何度も正解できる問題や、テキストの内容がすぐに思い出せる箇所については試験前の総復習に回して、苦手なことを克服するようにした方が効率的だったと思います。
択一
単純暗記事項だがどうしても覚えられない論点、混同しがちな論点、何度も間違えた苦手な問題はカード化して持ち歩き、隙間時間に見直していました。会場への電車の中、試験会場でも目を通していましたが、自作のカード内からはかなりの数が出題され即答することができました。
記述
記述は比較的得意でしたので、主には、2021年向けの記述式答案構成力養成答練、2021年から3年分の伊藤塾模擬試験の問題を反復練習していただけです。
あと、2019年目標プレ模試商業登記の問題がお気に入りの問題で(毎年)試験前日に解いてから本試験に臨みました。この問題はかなりの難問でしたので、スラスラ解けるようになるまで練習すると自信がつきました。
過去問も10年分を反復練習しました。不動産登記で申請人以外の債務者の住所を書かせるという問題の指示はきちんと練習しておいた方がよいと思います。
あと、記述に関しては合格者の方の開示答案を見ておいた方が良いと思います。私は本試験でどの程度の丁寧さの字で書けばよいのかわからず、何度も書き損じてしまい、そのたびに思考がストップして商業登記でケアレスミスを連発してしまいました。
受験勉強の開始は転職時期と重なっており、仕事では前職を引き継ぎ、新しい職場環境に慣れることに追われていました。なので、1年目は入門講座の講義について行くのが精一杯で講義の復習や過去問学習に十分な時間が割けませんでした。でも、入門講座の授業についていけたことで、次年以降に学習を続けていく自信になりました。
2年目は仕事で少し余裕ができ、学習スケジュールが立てられるようになりました。2年目にアドバンスコースを受講し、テキストはPDFでタブレット端末に保存しました。タブレットを使用することでパワーポイントなどの添付が楽になり、持ち運びしやすくなりました。そして、勉強時間も夜型から朝方に切り替え、仕事の疲れがない状態で勉強するようにしました。
3年目以降はテキストだけでなく、過去問、答練などもタブレットに保存しました。そして、昼休みや待ち時間などにも目を通すようにしました。
受験勉強の進め方として科目は民法、不動産登記法、会社法・商業登記法、マイナー科目に分けて時間的にバランスよく回せるように努めました。ただ、マイナー科目は開始時期が遅くなり毎年2月以降でした。また、テキストの読み込みと過去問学習のバランスにも気を付け、できる限り交互にやるようにしました。
伊藤塾の講師の方々に教わった学習法以外に自己流の特別な学習法などは行っていませんが、仕事をしながらであったので勉強時間の確保や環境整備には気を使いました。職場のデスクには暗記事項を記載した書面を張り付けていつでも目に入り意識する様にはしていました。また就業後に勉強するのは気力が湧かないこともありましたので、ネットカフェで勉強することで「自分は金を払ってこの時間勉強しているのだ」と意識して集中するようにしていました。
司法書士の試験が、11科目の択一試験と不動産と商業の記述式もあり、大学の専攻が建築のため、法律関連(民法・会社法・民事訴訟法等)馴染みが薄く、又住宅の設計という仕事柄からも接点が希薄で、当初はテキストの理解に時間が非常にかかり、過去問の正答率もよくなく、当初の本試験は、択一の足切りをクリアできず、多いに悩みました。民法にしても会社法にしても分野が広く、テキスト・過去問の分野別にこなしていると、最後の章につくと最初の章を忘れていたので、過去問を平成元年度分次に令和3年分と各科目を本試験と同様に各年度通して解くようにしました。連続して解くことにより各科目の全般に記憶が定着し、択一の各科目の点数が、アップし安定したようにおもいます。
これといって特別なことはしておらず、テキストと過去問をひたすら繰り返していました。強いて言えば、通勤中の車の中でも講義の音声や条文読み上げを聴き流し、頭の中でイメージし考えたりしていたということぐらいでしょうか。
珍しいケースなのかどうか、私は勉強の計画を立てたことがありません。仕事上、急な残業も多くありその通りにいかないことが最初からわかっていたからです。自身で管理できるのであれば計画を立てるのも有効でしょうが、できない計画を立てるぐらいならその無駄な時間で1ページでもテキストを見たほうがいいという結論に至りました。
大半を専業で勉強したため、学習量を多く取ったということにつきます。
入門講座を聴き終えた後は、択一については紙やペンを使わず、iPhoneのみ使用していました。
記述は過去問を含めて同じ問題を何度も解いただけです。択一の勉強で頭に残るため、2年目は改めて雛形の練習はしませんでした。
散歩しながら条文や講義を倍速で聴くことも多くしておりました。運動がてら気分転換にもなりますし、おかしな勉強法ではないと思います。
とにかく隙間時間を見つけては勉強することにしていました。私は午後から仕事でしたので、午前中は家事を済ませて択一と記述の勉強を半分ずつしました。通勤で電車に乗っている間もインターネット講義を繰り返し聴いたり、記述の雛形を見たりしていました。
また今は様々なジャンルのYouTube動画があり、特に憲法の有名な判例などは、仕事の休憩時間や寝る前に見たりしました。動画で見ると、覚えようとしなくてもいつの間にか覚えています。
苦手な会社法は司法書士試験だけでなく、予備試験や公認会計士試験などの過去問も解きました。最終的には苦手分野から得意分野にすることができました。繰り返し眺めたり解いたりしていれば、覚えられないことはないと思います。
仕事をしながらの勉強だったので、勉強時間の捻出に苦労しました。通勤時間、お昼休憩の時間、歯磨きの時間、トイレの時間などの隙間時間を有効に活用しました。隙間時間にやって良かったことは、イヤホンで講義を繰り返し聞いていたことです。何度も何度も聞くことにより、自然と頭に残っていきました。あと、過去問は繰り返しました。他の合格者の方に比べて少ないかもしれませんが、4回繰り返しました。直前期にテキスト繰り返し通読したのも有益でした。
毎日自習室で朝から晩まで座ってテキストを読んだり問題を解いていたので、家に帰った後は立ちながら講義動画を見ていました。座って勉強するのは自習室と決めていたので家では立ったまま何度も繰り返し講義動画を見ていたので、苦手だった会社法商業登記法の理解も深まり得意科目にすることができました。ひな形を覚えるのも座ってやる必要もないので、家で立ったまま音読を繰り返して覚えました。答練や模試は最初に解説を読むときにわからなかった部分にマーカーを塗って、それ以降はマーカー部分だけを繰り返し読むようにしていました。
これまで資格試験の勉強は独学でしていましたが、計画どおり勉強を進めるが難しく、また知識のムラが生じたりし、限界を感じていました。そこでwebのスタンダード講義を受講することで、スケジュールどおり勉強を進めるとともに、万遍なく知識が身につくようにしました。
また、試験問題の解答にあたっては、必要とされる知識が多いうえに、知識を引き出すスピードが要求される(うろ覚えだと太刀打ちできない)と感じました。そこで、知識の定着のために、基本的な事項は単語カードのような形にまとめ、日に何度も見直しました。また主要な申請書についてもカード方式でまとめ、繰り返し見直しました。
環境に恵まれ、数年間、専業にて勉強していましたので、専業の受験生に対して失敗した勉強法を記します。専業の受験生は自由に使える時間が多いため「教材を全て隅から隅まで読み込んで覚えよう」という誘惑に駆られますが、止めた方がよいと思います。細かい部分まで覚えようとすると膨大な量になりますから、専業であっても完璧は無理だと割り切ってください。
他の受験生が落とさない基本的な問題を自分も落とさなければ受かりますから、欲張らずに「重要知識を押さえる→周辺知識を押さえる」という手順を大切に勉強を進めていくといいと思います。
仕事をしながら勉強するとなると勉強時間がうまく取れないときがよくありました。そんなときにやっていたことは仕事の休憩中やすきま時間を利用して覚えた知識を思いだすようにしたり、なかなか覚えられない知識はそれを書いた紙を胸に忍ばせて時間を見つけてはそれを見てまわりに気づかれずに唱ええるように覚えていました。専業で勉強していた時には問題を多く解くことをしていたせいか今思い返すと意識して思い出すことをしてなかったような気がします。意識して思い出すほうが知識定着につながったのかなと思っています。
やってよかった学習法は、やはり手を広げ過ぎないという点につきます。例えば、ある科目の異なるテキスト5冊を1周させることと、同じテキスト1冊を5周させることは、時間的な観点でいえばイコールですが、学習効果という観点でいえば何倍もの差が生じます。もちろん、後者の方が優れていることは言うまでもありません。ようするに、この試験においては広く浅く勉強するのではなく狭く深く勉強することが大原則であり、そこから逸脱した学習法は禁忌とすらなりえてしまうかもしれません。やはり、自らがこれだと決めたテキストを、ただひたすらに繰り返すことが合格への最短ルートに通じているはずです。
失敗した勉強法を挙げたいと思います。
まず、過去問をとにかく解きまくる方法です。これは知識ばらばらに散在し体系化されません。すると、類似論点や関連論点の問題が解けません。
次に暗記の不徹底。なんとなく覚えているつもりでもいざという時に思い出せないことがあります。
さらに、記述式の答練での間違いを「次は大丈夫」軽視すること。人間同じ間違いは何度でもします。
当たり前のことばかりですが、直前期に入ると焦りから冷静さを欠いて、気が付いたら上記勉強法をしていたということがありました。直前期こそ、自分の勉強が合格の方を向いているのか改めて考えてみるといいかもしれません。
民法、不登法、会社法は毎日、その他マイナー科目は1日ごとに割り振って、2日で全科目を回すように勉強していました。民法2時間、不登法2時間、などざっくりと時間を決めて、タイマーで時間を測っていました。
トイレの壁には、暗記したいことや図表などを付箋に書いて貼っていました。毎日数回必ず目に触れるので、自然と記憶に残りやすかったです。
どうしてもやる気が起きない時、机に向かうのがしんどい時は、YouTubeや動画での講義をみるようにしていました。
勉強時間は、平日は勤務開始前、昼休み時間及び勤務時間終了後にあわせて平均2~3時間程度、休日は平均5~6時間程度だった思います。私の場合、自宅だとあまり集中して勉強できない性格だったので、車内、カフェ、図書館等自宅外で勉強することがほとんどでした。特に通勤時間中に講義を聞き流したり、駐車場で択一問題を解いたりと車内での勉強は予想以上に集中できて有意義でした。
どうしても勉強時間が限られているので、毎日、最低限取り組むべき勉強の範囲を決めて、その範囲については絶対に終わらせるようにしていました。択一試験と記述試験の時間配分としては、平日は全ての時間を択一試験に、休日は択一試験の勉強に3割、記述試験の勉強に7割程度割り当てていました。
前の年が総合落ちだったので10月11月はなかなか集中して勉強する気になれずにいました。思い切って11月末までは休んでいましたがかえって良かったのかもしれません。12月からは焦りもあったので集中することができました。
平日は仕事がありましたが、1日あたり4~5時間の勉強時間を確保できるように努力工夫しました。
土日は仕事が基本的に休みなので、1日あたり12時間程を勉強時間としておりました。
専業受験の方と比べると、確保できる勉強時間が圧倒的に少ないため、次の点を特に工夫しました。
① 事前に学習時間割や分量を決めてスムーズに学習を回していくこと。
② 学習は過去問等のアウトプット中心。インプットとして基本書テキストを読むときは、どのように問題に問われるのか、ひっかけられる箇所はどこにあるのか等を意識して読み進めました。
③ 過去問知識や条文知識を徹底し、難問やマニアック論点に深入りしないこと。
④ 勤務時間、睡眠時間以外は常に何かしら勉強に触れること。(移動中や食事中でも勉強できる仕組みづくり)
⑤ どうしても疲れた時は、思い切って休むこと。
1.仕事の昼休みの時間には必ず勉強をすると決める
ごはんを食べながら、講義を視聴し、テキストを読みます。稀にごはんをこぼしたりしてテキストにシミ等がつきますが、これも学びの証です。
2.トイレやキッチンの壁にテキストのコピーやメモ書きを貼りまくる
苦手な知識を見える場所に掲示することにより、その場所を通るたびに何かの知識が何度もインップトされていきます。登録免許税や登記事項一覧表等は絶対に貼り付けるべきです。わざわざテキストを探さなくても在宅中は壁に行けばすぐにわかります。
3.家事の最中はワイヤレスヘッドフォンを
料理・皿洗い・洗濯物・掃除等の家事時間は耳がお留守なのはもったいないと思い、ワイヤレスヘッドフォンとスマホを繋ぎ講義を聞いていました。これに関しては耳で聞くだけなので、初見の講義ではなく学習済みの講義を復習の目的で聞く方が良いと思います。
4.どこにでもテキストを持ち運ぶ
今日は外出して忙しいから勉強できないだろうな、と思う日にもテキスト1冊は必ず持っていました。もちろん、全くテキストを広げられないこともありますが、何かが起きて待機時間が発生した時がチャンスです。こういう時こそテンションが上がり勉強効果も高まると実感しています。
5.スマホでPDFテキストを活用しまくる
紙のテキストも使いますが、一番私が勉強効果感じているのは、伊藤塾のテキストが全てPDFでDL可能でスマホのPDFアプリで勉強ができたことです。PDFファイル内の文字を検索し、探したい判例や用語、先例等はすぐに見つけることができます。自宅にいる時も外出しているときもいつでもどこでも知りたいことが検索できるのです。これはかなりの時短になりました。また、書き込み・マーカーでラインを引いたり、アプリを使ってスマホでも学習ができたのはタイパ・コスパが良すぎでした。
私は昔から親に注意散漫症とよく言われ、自分自身でもあまり集中力がないという自覚がありました。なので、自分自身を勉強せざる得ない環境に置くことを意識して、誘惑に負けやすい自宅での勉強は極力避け、地下鉄等での移動時間や図書館、自習室等を利用するようにしました。また長時間のテキスト読みはなかなかできなかったので、短時間に分野を限定して集中して行い、基本的には問題演習を中心の勉強方法を採りました。記述は問題を解いた後で頭の中で解答を再現し口に出し、移動時間や外を散歩する際にも、可能な限り思い出すようにしていました。
・やって良かった勉強法→とにかく試行錯誤の連続で結果に結び付かない勉強ばかりしてしまいましたが、最終的には知識は過去問とテキストだけに絞って解法の訓練を答練や模試でやるというシンプルな方法で安定してからは択一の基準点も超えるようになりました。インプットとアウトプット、自分にはどちらが欠けているか迷った時がありましたが、過去問でわからない、あやふやな肢は必ずテキストで確認して過去問にテキストの該当ページを書き込むことの繰り返しで知識が定着しました。
・失敗した勉強法→勉強をはじめた頃、合格体験記に書かれていることを片っ端から真似てみましたが「フルタイムで働きながら合格」といっても自分とは全く事情も違うことが多くほとんど失敗しました。
同じような環境の合格者(なかなかいませんでしたが)を参考にすれば良かったと思っています。
隙間時間で学習されている方も多いと思いますが、私は基本的に隙間時間の学習はしていませんでした。毎日朝から夜まで自習室に通っていたのですが、通学の電車内が唯一の息抜き時間だったので、目を休めたり、ニュースを調べたり、好きな動画を見たりしていました。ほとんどの期間専業で学習していたからこそできたことだとは思いますが、自宅で息抜きの時間を取ろうと思うと長時間ダラダラしてしまうので、1日30分以内でリフレッシュの時間を作ることができて自分には合っていたと思います。
座ったままだと眠くなってしまったり、腰が痛くなったりしたため、立ってテキストを読むようにしたのですが、足が暇だったのでその場で足踏みができるマシーンを導入しました。勉強をしていると運動不足になりがちですが、テキストを譜面台においてステップを踏み、ツイストやストレッチをしながらテキストを読むと、ちょっとした運動になってよかったです。それでも立ったまま寝てしまうこともありましたが…。
仕事前に勉強時間を確保するために早起きし、通勤で混雑する前に、職場の近くに移動し、カフェで毎朝勉強しました。隙間時間に講師の方々のYouTubeの動画の音声を聞き流しました。また、音声聞き流しができない隙間時間に備えて、タブレット・スマホにPDF・写真の教材を用意しました。電子機器も触れない隙間時間に備えて、紙媒体の教材も持ち歩きました。失敗は、⑴暗記を怠ったこと、⑵不合格後に自己分析をしなかったことです。今年の合格後、過去の成績通知と勉強方法を突合しました。①学習スケジュールを立てていなかったこと、②前年、上手くいった学習方法を継続しなかったこと③2017年に答練メインの学習をして成績が下がったのに、それに気づかず、2021年も答練メインの学習をして再び本試験成績が下がったということが判明しました。不合格後、自己分析をすべきだったと感じました。
特別な工夫はしなかったと思います。インプットとアウトプットをバランスよくこなして、講師が強調した箇所は理解できるまで何度も読み直し、解き直しました。
失敗した勉強法は、答練や模試でCランク(捨て肢)を本試験で出されるかもしれないとテキスト、判例や先例を調べることに時間を費やしたのは完全に失敗です。運良く今年合格できたのは基本的なことを徹底的にやったことだと思っております。
初学者の頃は、とにかくわからないながらも毎日教科書に触れる、受験指導校の入門講義を聞き流す形であろうと聞く、ということを続けました。2年目、3年目に入り少しずつ学習範囲の全体像がつかめてきたら、じっくりと教科書を読んで、繰り返し講義を聞いて、知識の理解と定着をはかりました。4年目、5年目には、過去問を繰り返し解くことと教科書の読み直しや速読を続けました。とくに効果的だったのは過去問の反復です。自分は不器用なのだから、せめて量だけはこなそうと、「物量」をスローガンにして繰り返しました。
毎朝のランニングをしながら、通勤中の電車に乗りながら、昼食を食べながら、スマートフォンをフル活用した「ながら学習法」に尽きます。この方法なくしての合格はなかったと思います。
伊藤塾はスマートフォンでの講座受講も24時間可能であり、YouTubeのコンテンツも充実していますから、自分に工夫次第で隙間時間をフル活用することができます。学習のコツは、学習前に動画を早送りして画面内容の概略を目で確認し、講義の方向性をつかんだ上で聞き流すことです。
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