私は2023年の合格を目指していましたが合計210.5点で0.5点足りず総合点落ちしてしまいました。(2023年の合格点は211点でした)10月ごろから徐々に学習を再開しましたが0.5点足りずに落ちたことのショックが大きく、プラクティカルコースの講義のスケジュールから大幅に後れを取っている状況でした。12月下旬に髙橋講師にカウンセリングで相談した際に本試験までの大まかな学習計画を考えていただきました。それに沿って1月から本格的に学習を再開することができました。
泣きたい時、不安な時は思い切り泣くことがストレス解消でした。あとは、自分の好きな音楽をYouTubeで視聴したり、勉強に行き詰まったときは、料理して、気分転換するようにしました。
高橋講師がプラクティカルのテキストをやっていれば、過去問集はしなくても大丈夫!と断言してくださったので、その言葉を信じて、最後までやりきることができました。また、山村講師がおっしゃっていた、鮮やかな核となる知識を試験会場に持っていく…という言葉は常に自分の中で意識していました。"1回目の受験のときのように、曖昧な知識で悩んだり、簡単な問題で自分を疑ったりしないように、絶対的な自信を持って答えを導き出す"ということも意識して勉強しました。
毎月、山村講師のカウンセリングを予約してアドバイスをいただいていました。
定期的に同じ講師に進捗状況などをお伝えすることで、ひと月前より成長している点を伝えられるよう頑張ろう、と思えました。
1月からの答練が始まる前のカウンセリングでは、「思うように点が伸びずに投げ出したくなるときが来るかもしれないが、絶対に折れずに続けてくださいね」と言っていただいたことで、年明けからの答練や模試で苦しくなったときでも諦めずに続けられました。
私が司法書士の勉強を続けられたのは、司法書士になりたいと強く願い続けたからです。そういった強い想いなしにこの試験は短期突破できません。また、山村講師の講義は、受験生がモチベーションをキープできるような話が盛りだくさんであるため、最後までその想いを忘れることはなかったです。
そして何より、私には家族の応援がありました。辛くて心が折れそうになったとき、家族にどれほど勇気・元気をもらったか。振りかえってみると、私はとても幸福な受験生であったと思わずにいられません。
私は2年目は仕事を退職し専業で勉強していたため、何としても合格しなければならないという思いでいました。常に不合格だったらどうしようと思いがありしたが、司法書士の勉強をしていて楽しいと思う瞬間があったことで辛くても踏みとどまることができました。また、仕事を辞めたことで親に心配をかけていたため合格して親を安心させたいという思いが背中を押してくれました。
私の勉強は、今でも効率が悪いと思うのですが、初回から4回目までの受験では、成績が上がることはありませんでした。むしろ、下がる一方で得点も一桁台…でした。もう、自信もない、やめようと思いましたが、やめるにも未練が残る…
そこで、5回目は、合格はおいて、午前・午後の択一式問題をそれぞれ20問以上正解することを目標に勉強しました。とても辛い勉強でした。結果、目標を達成できました。(基準点からはまだ程遠かったけど…)
今から考えると、当時の勉強方法は、視野が狭く、効率が悪いと思うのですが、その経験があったからこそ、更に長い受験生活を支えることになったと思います。
絶対に今年で合格すると決めていたのと、根拠のない自信だけはあったので勉強中はあまり不安にはなりませんでした。とはいえ、組織再編や仮登記、共同抵当の配当額の計算など何度やっても理解できない・覚えられない箇所も多く「このままで本試験までに間に合うのか?」という心配はありました。ですが、山村講師が講座やYouTubeなどで言及される成長曲線や「本試験当日にもまだ伸びる」といったことが必ず自分にも当てはまるはずだと考えて、とにかく問題演習とテキストに戻る作業を繰り返し、そのうち徐々に知識が身につきはじめていると思えるようになりました。
宇津木講師の、不安は誰もが持っていて、不安であることを受け入れていく。という言葉だったと思いますが、答練の最後におっしゃっていたことが胸に刻まれています。
不安とは、誰しもが持っているんだ。自分だけでない。
目に見えない不安に負けてどうするんだ!と思うようにしました。
山村講師は、合格者は雲の上のような人じゃない。当たり前のことを当たり前のようにしていくこと。
本当に基礎をしっかり固めて、強い気持ちで臨むことが大事なんだ。と思うところでした。一度目の受験前は、午後択一が解けず、頭が真っ白にいつもなっていました。
もう、無理だ、解けない。受験したくない!時間内に解ける人って、どんな人なんだ?
そんな時、ドラゴン桜の録画してあったビデオのなかで、鈴鹿央士さんが試験中、話が違うと言って、出て行こうとするときに志田彩良さんが「あんた、しっぽ巻いて逃げ出すつもり?」と言った言葉が、私に司法書士試験を逃げ出すのか?と言われているようで、負けたらダメだと、自分を鼓舞する言葉でした。
ドラゴン桜というドラマにも救われました。
司法書士になる。ことが自分の生きる道と信じていましたから、続けていけたと思います。
司法書士試験を諦めた人の話を聞くたびに、「合格できるのだろうか?」と、不安に押し潰されそうになることが何度もありました。
でも「失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければそれは成功になる。」という松下幸之助の格言に感銘を受け、不合格をネガティブに捉えなくなったことで不安が軽くなりました。凹んでいても合格できないから、一問でも多く問題を解くことを繰り返すことで不安を払拭しようとひたすら勉強しました。
息子に、「いつになったら合格するのか?どうせ今年も落ちる。いくら伊藤塾に貢いているんだ!」と言われたときには、逆に「絶対合格してやる!」と闘志を燃やしました。
私は法律初心者からスタートした時から、家族や周りの友人、以前の職場の方々に受験していることを伝えていました。自分で目指すと言ったからには止めるとは言えませんでしたし、それをやめることを考えたこともなかったです。また過去の合格体験記を読むと大変な状況の方や10回以上の挑戦で合格された方など自分ももっと頑張れると勇気をもらうことができました。もちろん不安がよぎったことはありましたが、周りの支え特に家族からのサポートで勉強を続けられる環境にいれたことが幸運だったと思います。
不安になった時は自分の将来像を考えてそれをモチベーションにしていました。
私には地元で事務所を開きたいという夢があるので、どんな事務所を開きたいかを考えていました。何を主軸にした司法書士事務所なのか、事務所にする建物は?インテリアは?など、気が早すぎるかもしれませんが良いモチベーションになっていました。
それでも「もうどうでもいいや」と投げやりになり、一ヶ月ほど勉強していなかった時期もあります。それでも自分の人生を考えた時、今が1番若いのだから今この時にやっておかないと数年後に後悔しそうだなと思い、勉強を再開していました。
私は6回目で合格しましたが、2回目が終わったとき管理職となって仕事が忙しくなり10年間やめていました。その後、退職前に勉強を開始してからは、やめようとは思いませんでした。切羽詰まっていたからです。
でもつらいときはありました。もう少しで合格に手が届く。届きそうで届かないという苦しみです。これについては、やはり勉強が足りないからなので、だめだった点を分析してそこを強化する、これを繰り返しました。これは、できない分野ができるようになるので面白いのですが、手薄な分野の成績が落ちてゆくのです。またそこを強化する。もぐらたたきみたいなことを繰り返していました。最後に仕上げるには、これしかないと思います。
学習を継続している間で不安に感じたことは入門編とアドバンス講座とのテキストの厚さの違いです。
特に不登法が1冊しかない上に厚さも入門編のものと比べて半分程度なので情報量が違うのではと思い、アドバンス講義開始時から不安になっていました。
不安が解消したのは択一の答練をやっているときで、点数が去年と比べてよくなっていることに気が付きました。
アドバンステキストは文字が入門編と比べて小さかったり、余白が少なかったり、使っている紙が薄かったりしただけで伊藤塾で言われた通りの使い方をすれば高得点が狙えるものです。
私は、テキストを読んでいてわからない点があるとそこですぐ立ち止まってしまいます。法律の勉強は立ち止まってはいけないと言われますが、なかなかそれを直すことができませんでした。インターネットで調べても、眉唾ものな情報もありますし、自分の疑問にピンポイントで答えているようなものは見つけられず、時間を浪費するばかりでした。
そこで、質問制度を利用しました。はじめは自分の質問の内容が伝わるか不安でしたが、的確に返答をいただき、安心しました。自分の疑問を整理して言葉にし、確実な返答をもらうことで、理解がよりいっそう深まり、勉強に対する不安もなくなりました。また、この質問制度のおかげで、段々と、わからない点があっても後で聞けば大丈夫だと思えるようになり、立ち止まることが少なくなり、安心して勉強を前に進められるようになりました。
私が司法書士の学習を続けられた理由は、覚悟を持って会社を辞め、「やるしかない」という状況を作ったことにあります。会社員としての安定を手放したことで、試験に向けた勉強以外の選択肢を排除し、全力を注ぐことができました。また、司法書士という資格が、自分の目指すビジネスの世界で通用する専門性を得るための重要なステップであると確信していたことも大きなモチベーションでした。周囲の応援も励みになり、前に進むことができました。
とにかくカウンセリングを利用しました。
周りに同じ勉強をしている友人はいなかったので、カウンセリングを利用することでやっと安心できることもとても多かったです。
誰にも相談できていないことを消化してくださることで、また頑張ろう!と思えていました。合格した年の本試験1ヶ月前は、カウンセリングで講師の講師に残りの時間の勉強スケジュールをたてていただき、それをひたすらこなしました。
スクーリングで書いていただいた山村講師の「合格への執念」のサインを自宅の壁に貼り、毎日必ず見るようにしていました。全受験生で成績1位を目指すことは難しいですが、「合格への執着心」だけは全受験生の中で1番を目指そうと思っていました。直前期は伊藤塾の全国公開模擬試験で2回とも基準点割れをし、他校の模試でも1回基準点割れをし、努力が結果に結びつかないように思った時は本当に辛かったです。ここで心が折れて勉強をやめてしまったら後悔すると思い、落ちたとしても後悔ないようにやれることを全部やろうと最後まで「合格への執念」を持ち続けました。
「及び」この意味がわからなかったので、付箋に「及び=AND」と書いて貼るくらい日本語が理解できませんでした。でも、「及び」がわからなかったのが、民法の過去問が解けるようになり、不動産登記のひな形が少しずつできるようになり、商業登記法が答練で点数採れるようになり、ちょっとずつちょっとずつ成長している実感がありました。なので、「ちょっとずつちょっとずつ、焦らずにね」って自分に言っていました。そして何故か1年目の本試験後が MAX レベルアップの実感ができました。本試験が終わって時間が1年あるため、時間に追われていないことで心に余裕ができ、再度過去問のわからないところの解説を読んだら吸収率抜群でした。そこから焦らず、理解できていなかった点を講義を聞いて埋めていくことでさらにレベルアップの実感があったからこそ続けられました。
R6.4.28のYouTubeライブで山村講師が「合格するために正々堂々と苦しめ!諦めなければ、それで良い(相対浮上)」と言った言葉に救われました。その言葉に心が震え、涙が溢れたのを今でもハッキリ覚えています。安定した公務員生活を辞め、退路を絶って臨んだ専業受験生の道。模試の成績は上々でも、常に付きまとう「不安」。もし落ちたら、またこの生活が続くのかと…本当に不安な直前期でしたが、山村講師の言葉に救われました。
山村講師の「合格への執念」、「本試験が終わる最後まで諦めない」という言葉をいつも言い聞かせていました。
受験した前の年の本試験分析会に参加した際に、合格ハチマキを持っていき山村講師に「執念!」とマジックで書いてもらいました。それからは気分が乗らないときにそのハチマキを締めて講義を聴いたりしました。本試験にもお守りとして持っていきました。自分は特にメンタルが大事だと思います。うまく理解できずにイライラすることもありましたが、直ぐに立て直すことができました。直前期は特に模試の結果に気持ちが左右されますが、所詮模試は模試で、模試で満点とっても本試験で合格しなければ模試が満点だったからといっても結果は変わりません。入門講座が4月にやっと終わって直ぐ5月の模試で良い点がとれるわけがないです。6月後半でも伸びしろしかありません。「本試験が終わる最後まで諦めない」と言い聞かせて本試験まで自分を信じて淡々とこなしていくことが大事だと思います。
令和5年の本試験で択一を失敗してしまい、自己分析等を進めていくにあたり、頭の中には常に本試験で求められるレベルと自分のレベルの乖離や合否を分ける部分はどこなのかをずっと自問自答を繰り返していました。
ただそうはいっても何度も何度も問題を間違えたり、何度も何度もテキストを確認してもわからない、理解できない分野が多々ありました。その時には「自分がこんなにわからない、難しいと思っているテーマや論点なんだから、他の受験生も同じところで躓いたり、悩んだりしているに違いない」といい意味で気持ちを切り替えて、あまり考えすぎないようにしていました。
私はフルタイムの仕事、家事、猫の介護をしながら受験生活を送っていました。体力的にも時間的にも余裕はなく、いつも焦っていて「勉強するなら何かを犠牲にしなければならない」と思っていました。
しかしある段階で、私は「優先順位は絶対に変えられない」と思い至りました。私にとって最優先すべきは、20年間私の親友であった猫の介護でした。動物の介護は大変です。特に私は日中仕事に出ていたので、不自由な猫をその間放置していることがいたたまれず、帰宅後〜深夜・朝の時間帯は可能な限り猫の介護に時間を充てていました。
ですから勉強は隙間時間の連続でした。アプリで勉強時間を記録していましたが、3分とか10分とか、そんな短時間の積み重ねでした。
ですが自分にとっての優先順位を明確にしたことで、焦ったり、そのことで精神的に消耗することは減らすことができたと思います。
私が学習を続けることができたのは、①山村講師のメッセージに勇気づけられたこと、②身近で支えてくれる方々を喜ばせたいという気持ち、③人生の底から這い上がりたいという強い意志、④絶対に合格するという強い信念があったことが要因です。以下、順番に説明します。
「①山村講師のメッセージに勇気づけられたこと」は、学習を続けられた大きな要因です。必勝講義テキストや入門講座の初回講義と最終講義で配布される山村講師から受講生に向けた手紙は、心が折れそうになる時に何度も読み返しました。特に、「最後の最後まで諦めないこと」「諦めるわけにはいかない」「苦しくて当たり前、誰もが不安、合格者は皆通ってきた道」「諦めなければそれで良い」という言葉は、学習を続けるエネルギーを与えてくれました。本試験現場でも、極度の緊張状態によってマークシートが塗りにくくなったり、字が書きにくくなったり、「もうダメかもしれない」という瞬間がありました。その時は、「諦めるわけにはいかない」という言葉を頭に浮かべて、「絶対に負けない」と念じて、5時間の死闘を乗り越えました。
「②身近で支えてくれる方々を喜ばせたいという気持ち」も諦めずに学習を続けることができた要因です。自分のためだけでなく、支えてくれる方々のためにも合格したいという気持ちも、苦難から逃げようとする自分を踏み留まらせてくれます。実際に合格を果たして、ここまで支えてくれた方々の喜ぶ姿をみた瞬間は、これまで学習を続けてきて本当に良かったと思いました。
「③人生の底から這い上がりたいという強い意志」も学習を続けるモチベーションとなりました。短期離職による自己嫌悪や無職になった時の疎外感、公務員試験の採用面接での苦難を経験し、どうしても自己肯定感を保つことが難しい時期がありました。しかし、「このまま負けたことを引きずって人生を終わりたくない」という気持ちが自分を突き動かしてくれました。苦しい経験も「司法書士になって人生の底から這い上がってやる」という強い意志に変えて、合格まで走り切ることができました。
「④絶対に合格するという強い信念」を持っていたことも学習を続けられた要因です。私は学習開始当初からずっと強い信念があったわけではありません。合格に要した3年半のうち、2年半は心のどこかで「合格できたらいいな」というような気持ちで勉強していた自覚があります。このような意志では、直前期や本試験現場における踏ん張りどころで粘ることができないのです。令和5年度の本試験で午後の部の択一式試験に基準点落ちしたことで一気に危機感が高まり、合格を目指す意識を変えました。私が司法書士を目指していることを知っている方々には、「あと1年で司法書士試験に合格する」と宣言しました。そして、合格した気持ちになって合格までの1年間の道のりを「令和6年度司法書士試験筆記試験を受験した」「基準点を突破できた」「筆記試験に合格した」「口述試験も何とか答えられた」「最終合格した」というように全て過去形の文章で作りました。加えて、自分の氏名を入れた合格証書のような画像を毎日見て、「絶対に合格する」という強い信念を作り上げていきました。
決して根性論を肯定したいわけではありません。しかし、難関資格に合格するか否かのわかれ目は、精神面も合格者レベルに達することができたか否かにあると考えます。
5、6年続けて総合落ちを経験すると、メンタルもきつく、受験をやめようと思ったこともありましたが、一番最初に法律家を志したときの「法律に携わる仕事がしたい」、「誰かの役に立ちたい、助けたい」という原点に立ち返り、自分を奮い立たせることでここまで続けてくることができました。ここまで努力して頑張ってきたんだから、ここで諦めてたまるものかと意地になっていたのも事実です。
また、周りで応援してくれている人がいることもかなり心強かったです。
はじめは軽い気持ちではじめた司法書士試験の勉強でしたが、法定後見や任意後見制度に関係する本を読むうちに「絶対司法書士になるぞ」という気持ちが強くなってきました。とはいえ覚えなければいけない情報量に圧倒され、模試の結果に心折られ。もう無理だと思ったとき山村講師が授業の中で「どんな司法書士になりたいか。司法書士になった自分をイメージしてみる。」ということをおっしゃいました。気持ちが勉強に向かないときや不安になったとき、私は司法書士になって誰かの役に立っている自分を何度も想像して気持ちを立て直すようにしていました。
私は非正規雇用の労働者であったため、とにかく司法書士試験に合格しなければ人生詰むという感覚がありました。おそらく私が正規雇用でそこそこの収入を得ていたら、これほどまでに頑張ることはできなかったのではないかと思っています。また、択一の点数がある程度取れていたことから、「もう合格に指がかかっている。ここで辞めるという選択肢はない」と思っていたので、司法書士試験から撤退しようと思ったことは一度もありませんでした。あとは、成績の近い受験生数名と受験生グループを結成し、互いにその日に勉強したことを報告し合うという取り組みをしていて、これも意志の弱い私には大変助けになりました。
漠然と、勉強を続けていればいつかは受かるだろう、と思っていたので、学習中に不安になることはあまりなかったです。ただ、不合格が続けば不安にはなると思います。私もお試し受験を入れれば2回不合格を経験しているので。それが続けばこのままでいいのか、という気持ちになっていたと思います。
私の場合は、勉強をはじめた年に見た占いの本で、この年にはじめたことは絶対に止めるな、と書かれていてそれをずっと信じて覚えていたので、多少不安でも学習を止めようとは思いませんでした。
合格への不安の解消は、「伊藤塾に入塾すれば合格推定」ということを信じ切れたことが大きいと思います。はじめて講義を受講した際、そのあまりの効果に驚きました。過去問を何度か解いて、ようやく見えはじめた記憶・理解・解法のコツのようなものは、体得するまでに、数ヶ月、ものによっては1年以上かかったものもありましたが、講師からは、講義が始まって数分程度で、「ここがポイント」「他の知識との混同注意」「まずはここをチェック」と、おぼろげな自分のコツよりも遥かに明快で、体系的で、実戦的なコツが惜しげもなく提供されました。時には、無理やりだと思う語呂合わせや寒いギャクのような内容もありましたが、不思議な程に頭に残り、記憶として定着しました。講師のおっしゃったことをひとつひとつ確実にこなすことで合格に近づいている実感があり、手を動かし続けることで不安は解消しました。
受験生活の中でモチベーションを保てなくなり、2年程勉強から離れていた時期がありました。その間は好きなことをして過ごしてみたりしましたが、その期間も完全に試験のことを忘れることはできず、長いリフレッシュ期間を経てまた勉強を再開することにしました。また勉強再開と同時に司法書士補助者への転職を決めました。受験生時代に補助者として働くことには賛否両論あるかと思いますが、実際に実務でバリバリ働く司法書士の先生の姿を見てとても刺激を受け、受験へのモチベーションも高まったので、自分的には良い選択であったと思いました。
成績が全く伸びずに同じところをぐるぐると回っているような感覚でいた暗黒期が長く続き、今思うとその頃が一番辛い時期でした。それでもあまり口を挟まず、ただただ期待してくれている家族がいてくれたことと、なぜかそれでも少しずつは進歩しているような錯覚をしていたことが続けられた要因だったかもしれません。
ある程度コンスタントに基準点を超えるようになり、模試でも合格判定が出るようになってからもなかなか最終合格には至らず、へこむこともありましたが、暗黒期のことを思えば、諦める気にもなれずずるずると勉強を続けられたと思います。
2度落ちたら辞めると決めていたし、仕事は休職していたし、年齢的に最後の挑戦と思っていたので、途中で投げ出すわけにはいかなかった、というのが本音です。(それを狙って、休職したのもありますが)あと、私は人と自分を比較するタイプで、しかも自分の兄弟と比較をし、自分が劣っていると思うタイプなのですが、兄弟3人の1番上の姉なのに自分の弟に劣っていると思っているコンプレックスがあったことは確かです。1人の弟は上場企業に就職し役職ももらっている、もう1人の弟は弁護士である。そんな中、自分だけ宙ぶらりんの状態だったのでやるしかありませんでした。あと、おそらく、自分はやればできると信じていたこともあると思います。
この試験の怖いところは、一度踏み込むと「沼」にはまるような感覚になることです。ここまで勉強したのだからやめられない、もったいない、という気持ちがありました。基準点を超えた年もあれば、次の年には越えられなかったり、前年より点数が悪かったりして、「一生合格できない試験なのか」と何度も絶望しました。
兼業受験生である自分に、「仕方がない」と言い訳をしていました。受験指導校に通っていなかったため勉強仲間もおらず、また年齢もバラバラで孤独を感じましたが、家族の応援やSNSのつながりを通じて、仕事、子育て、介護、病気など、それぞれ勉強以外に優先すべきことがある環境の中で頑張る受験生と切磋琢磨し、常にモチベーションを高く保つよう努めました
その結果、底なしの沼ではなく、無事に這い上がることができました。
一人で勉強していると「この勉強法でいいのか」といった点が段々と不安になってきたため、私はカウンセリング制度を利用して、講師に相談をしました。講師からは、人と比べず、情報に流されず、自分を信じて、自分に合った勉強方法を繰り返し行っていけば自ずと結果はついてくるといったアドバイスをいただき、とても励みになりました。また、講師が、将来のことを漠然と不安に思ったり、過去のことを後悔するのではなく、今目の前の自分ができることをやるといった趣旨の言葉を講義中におっしゃっており、この言葉にも救われました。
受験回数が多かったのですが、独立開業が目標でしたので、諦めなければ合格はタイミングだと信じて学習を続けました。講義が楽しかったのも、継続できた理由のひとつです。
3回目の受験である令和4年の本試験で成績が一気に伸びたのですが、結果0.5点足りずに総合落ちしました。
次こそはと臨んだその翌年、得意の記述で譲渡担保抹消後の名変を飛ばしてしまい、総合6点足りずにまた不合格でした。
ここで心がポッキリ折れて、勉強も辞め、司法書士法人での仕事も上手くいっていなかったことから他業種への転職をします。
仕事のストレスから解放され、業務上司法書士の知識も必要なくなりましたが、やはりどうしても「0.5点足りなくて落ちた」という悔しさが忘れられませんでした。
また、ここで勉強を辞めてしまったら、また司法書士試験に挑戦したくなった時に合格レベルまで引き上げるのは難しくなってしまうと思い、令和6年は他業種のフルタイム兼業受験生として背水の陣に臨むことを決意します。
司法書士事務所に勤めながらの受験は、本試験前の休みや残業なども配慮してもらえましたが、受験生であることを全く言っていなかった転職先の会社ではそうはいきません。
まとまった休みの取れる年末年始やゴールデンウイークもほとんど家から出ず全て勉強に充て、まるでフルタイムの会社員を演じながら朝晩休日と本業受験生をしているような忙しい生活でした(笑)
そんな生活を続けられたのも、ひとえに「合格への執念」が強かったからだと思います。
モチベーション維持ですが、私は週に一度、振り返りと目標設定のための時間を設けていました。これをするようになってからは、未来の自分に過度に期待しすぎることが減り、そのおかげで現実的な優先順位の設定ができました。何をしないか、を決めることは、勉強計画で最も重要なことだと思いますので、目標達成率の低い人にはおすすめです。
試験当日までずっと不安でしたし、合格した年でも、試験が終わって試験官から「ペンを置いてください」と言われた瞬間「あんなに頑張ったのにダメかもしれない」と思い、自然と目から涙がじわっと溢れてくるくらい、不安じゃなかった時はありませんでした。それでも一貫していたのは絶対合格すると決めていたことです。1年目の初学者で教科書を読んでもちんぷんかんぷんの時でも、今年は諦めて来年にしようと思ったことは一度もありませんでした。
とにかく諦めないことです。
1年目は2度ほどカウンセリングを利用させていただきましたが、勉強が思うように進んでいないことの罪悪感もあり、「こんな相談を今になってからしても遅いよね」と勝手に気にして、せっかくのカウンセリングを上手に使うことができませんでした。そこで2年目からはほぼ毎月カウンセリングをお願いして、早め早めに相談するようにしていました。また、noteも活用させていただきました。特に北谷講師の質問知恵袋はとても好きで、そのうちのいくつかはノートや付箋に書き写して何度も読んでいました。
1度目の試験が終わったとき、「本当にあなたに司法書士試験は必要ですか?」と2人の方から聞かれました。はじめてお会いした方に、「この試験をなめていますね」と言われたこともありました(どちらも講師の方ではありません)。そのたびにショックでしたが、司法書士試験の受験を決める段階ですごく迷ったこと、勇気も必要だったことを思い出しました。受験を決めるのはすごく気が重くて、それでも資格取得しようと決めて取り組んだことなので、合格するまで諦めないつもりでした。(ちなみに、その中のおひとりは、その後とても応援してくださり、合格の報告LINEをしたところ、すぐ電話がかかってきて、自分のことのように喜んでくださったので嬉しかったです)
体の不調から何度も今年は何度もダメだとおもいましたが、最後は「ここまでやって来たのだからやれることはやろう!」でした。こういったときにSNSなどを活用することもあるかもしれませんが、私の場合Xは見なかったですし、YouTubeも全く関係のないゲーム実況動画などをBGMにしていました。逆に試験に関係する同じ受験生の情報はかえって焦りを生むのではないかと思い、あえて関係のないものにしていたように思います。
私は、司法書士試験のことを少し不謹慎かもしれませんが、昔やったドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどのRPGゲームの様に感じていました。特に午後の試験は、一年間レベルアップをしてきた自分の力の全てを出して、まずは35問の択一問題を倒し、そして最後に立ち塞がる不動産登記法、商業登記法の記述問題というラスボスと戦う感じがしていました。なので、何度もラスボスに前で力尽きましたが、来年こそは、「必ず倒す!」と誓い学習を再開しまた。そう考えることで、少しの笑いとやる気が出た感じがします。
モチベーションの保ち方ですが、偉そうなことは言えませんが「覚悟を決める」事だと思います。私の場合、たとえ何年掛かろうと、ラスボスを倒し、合格して「合格者受講料返金制度」を申請すると決めました。なので、試験が終了して一週間以内には来年度向けの講座を申し込み、少しずつですが学習を開始していました。
皆さんも、皆さんなりの「覚悟」を決めていただければと思います。
2月に妊娠が発覚してからは体調を何よりも優先するよう心がけました。2ヶ月近くつわりが重い時期があり常に吐き気があったため、答練のみスケジュール通りに受講し、他は体調に合わせて思い切って勉強を休む日も作りました。知識が抜けていくのではという不安はありましたが、1年目の本試験後早めにリスタートしたことで教材の繰り返し回数はこなせていたので、この程度休んでも絶対大丈夫。絶対巻き返せる。と自分に言い聞かせました。結果、勉強が嫌にならず勉強再開後もモチベーションを保つことができて良かったように思いました。
プラクティカルコースが繰り返しやり切れるボリュームかつ必要な過去問が網羅されているため、無理なく学習できることがよかったです。この講座だから妊娠中も続けられました。また髙橋講師が講座かフォロー講義内でおっしゃった「合格する年ほど何かが起こる」(うろ覚えですみませんが、大丈夫!頑張れ!といったニュアンス)という言葉を精神面でのお守りにしていました。
妊娠後期に入ってから本試験、出産予定日付近に合格発表という流れでしたが、試験に合格することを前提に、産後に研修や認定考査の学習で忙しくなるだろうと思い夫に1年間育休をとるよう調整してもらうことにしました。自分も仕事を辞めていたのでもし合格できなかったら経済面でこれからの生活が大変になるかも、と思いましたが、プレッシャーを課すことで言い訳や後戻りができないようにしました。
また受験勉強の期間中、夫がサポート役に徹してくれていつも応援してくれましたので、学習を続けることができました。
仕事が1番辛いので、勉強はそんなに苦にならなかったです。
LINEのグループで、勉強仲間とつながれたことです。
特に関ゼミでは、オンサイトで対話形式なので、必然的にモチベーションは上がりました。受験に理解をしてくれる同僚の存在が大きかったです。
5年間勉強を続ける中で、1000回以上は受験をやめようと思いました。勉強そのものも辛いし、常に疲れていて子どもと心からの笑顔で接することができないし、直前期のプレッシャーも、模試の結果が良くない時の絶望も、心底苦しかったです。
私の場合は、勉強開始後割とすぐ、長年勤めていた会社を退職してしまったので、経済的基盤を再び得るには合格するしかない、と追い詰められていたので、何とか続けてこられました。講師の方々が、合格すれば見える世界が違うとおっしゃっていて、仕事に困らないで済むと思い、頑張れました。
勉強期間中に2人目を妊娠し、つわりや体調不良で全く勉強ができない期間があった時は、このまま受験生活が続けられるか不安になりました。何ヶ月か手付かずだったので、再開した時は記憶から抜け落ちている箇所も多くありました。
出産後も睡眠不足や育児に追われて、思うように時間が捻出できないもどかしさや焦りも感じましたが、そこはもう育児優先と割り切り、無理のない範囲で細々と続けることに専念しました。
そんな中でも、子どもはとても可愛いものの、何もかも予定通りには進まない育児に対して、環境さえ整えば自分で計画が進められる勉強という真逆の時間が、私にとっては息抜きになっていたようにも思います。自分なりの学習ペースでいいと思えたからこそ、精神的にもゆとりができ、それがかえって継続する力にもつながりました。
なぜ私が司法書士の学習を続けることができたか、についてですが、まず当たり前のことですが、必ず合格すると決意したことになります。そのうえで色々な意見があるかとは思いますが、受験することを妻以外の誰にも言わずに、勉強を続けました。宣言した方がいいという意見も聞いたことはあるのですが、自分の意志が弱いこともあり、人の意見に左右されないようにするためにそのようにし、結果的にもそれでよかったと思っています。(もちろん人に言っても全然いいと思います。)
何か学習をはじめる時には職場や友人などに広く宣言をして退路を断つタイプです。
そのため、周りにいるほとんどの方が私が司法書士試験の勉強をしていることを知っている状況でした。
もちろん大きく、小さく、協力もして頂いていましたので、日々感謝の気持ちをもって学習を続けることができました。
学習を続けることができたのはこの「周りに広く宣言する」のが一番効果があったと感じています。
2回目の総合落ちとなった昨年は、さすがに受験をやめたいという思いが心をよぎりましたが、受験仲間と励ましあったり、SNSの受験生の発信を見たりして奮起や癒しを頂いていました。
私は5回受験をしており学習期間も長かったので、その間ずっと支えてもらった家族にも心身ともに負担をかけてきたと思っています。つらい時は自分だけじゃなく、家族にも同じ気持ちをさせていると思うと、もうひと頑張りしようと気持ちを切り替えることができました。
この世に生を受けて50年、平均健康寿命が72歳ですので、実質的な残りの人生は20年です。
そのことを意識してから、人生の砂時計の中で落ちていく砂を見つめながら生きているような毎日です。
合格が1年遅れるたびに、残り少ない人生を1年無駄にする。そう思うと勉強をやめたいなどとつゆほどにも思いませんでした。
職場の飲み会も6、7月以外は普通に行きましたし、直前期に入るまでは土日どちらかは勉強はほどほどにして外に息抜きに行っていました。
私のやり方での短期合格は厳しいと思いますが、自分を追い込みすぎて心折れてドロップアウトするよりは遥かに良いと思いますので兼業受験の方はこういった無茶しないやり方も検討してみてはどうでしょう。
外国語でも司法書士の勉強でも、退屈な単語をひとつひとつ煉瓦のように積み重ね、点から線へ、線から面へ、面から立体へ組み立てます。
たくさん煉瓦を持ってから、自由自在に変換し、退屈な生活の面白さを見つけるようになりました。
正直、10回目、不合格だった時にもう別の仕事にしようか考えました。家族もいて、子どもの将来のこと、色々考えて別の仕事でお金稼いで家族を養った方がいいのではないか、という葛藤があり、妻に相談しました。すると、妻からは今までやってきた勉強が無駄にならないように、公務員を辞めてまで手に職つけるって言ったんだから、やり通すのが筋なんじゃない、だから合格するまでやった方がいいと説得されました。それで、気持ちに火が付いたんだと思います。不安に感じた時は、独立したらこんな仕事ができるんだということを伊藤塾のホームページ等で見て、モチベーションをあげてやっていました。
勉強をはじめた頃、両親に内緒で勉強をはじめました。
司法書士を目指すと言ったら、そんな辛いことしなくていいと言われそうだったからです。ずっと守られて生きてきた意識がありました。と同時に自分で決めてきたことってなんだろうと思ったのです。
自分で司法書士になって経験を活かして人のために役に立つ人間になりたい!と思い、自分で決めたことをまずは自分で動いてみようと決めたので、やめようと思ったことは1度もなかったです。
もちろん気持ちに波はありましたが、辛いからやめようという選択はなかったです。
受験期間中は、他の受験生と関わるということは一切しないようにしていました。
自身の性格上、自分よりも優れている方を見てしまうと比べてしまうことが多く、それがメンタルに影響してしまうため、可能な限り外部の情報はシャットアウトしたことが奏功しました。
そのため受験期間中は常に1人で勉強をすることとなりましたが、山村講師の講座内の励ましの言葉などでくじけることなく進んでいけたのだと思います。
また自分は上位合格するんだというマインドで常に勉強に取り組むように意識しました。これのおかげで「こんな勉強量では上位合格はあり得ない」「こんな理解で上位合格はあり得ない」といったように自分をいい意味で追い込むことができました。
択一総整理「民法」のテキストの最後のページに、小山講師コーナーを設けました。そこには、講義中に心に響いたお言葉や、カウンセリングでいただいたありがたいメッセージを日付とともに書き記しました。淡々と勉強を続けるにあたり、元気が欲しいときは、そのページを見て、活力にしていました。このテキストは、かけがえのない宝物となりました。
合格年度の伊藤塾模試は第1回がC判定、第2回が判定外(択一基準点割れ)だったと思います。模試はあくまでも模試と割り切ることが大事だと思います。勉強によって不安を感じたとしても、勉強することによってしか解消できないと考えます。私は年齢も高く無資格で転職活動をしても良い結果を得られることはないと考えていましたので、途中で撤退するという発想自体ありませんでした。
補助者として働きはじめたことが大きいと感じています。司法書士業務を通じて、勉強したことが実務に役立ち、お客様を安心させ、最終的には喜んでいただける。この経験をし、この先も仕事を続けるのならば、勉強を継続するほかないという環境そのものがそこにありました。法改正されれば、実務に耐えられるくらいに知識をアップデートしなければなりませんし、勉強を完全に習慣化しなければ仕事になりません。「受験をやめよう」は、それすなわち「仕事をやめよう」に直結してしまいます。司法書士業務はとても魅力的でやりがいのあるお仕事と感じていた私にとって、仕事をやめる・受験をやめる選択肢はありませんでした。常に勉強するしかない環境に身を置くことで受験勉強は習慣化し、完全に生活の一部となりました。
学習をしていて不安をどのように解消したかですが、独学の頃は自分が立てた学習計画、合格年は担当講師の髙橋講師がご提示された学習計画をこなすだけで精一杯でしたので、正直不安を感じる余裕すらありませんでした。ですが模試が始まると、午後択一の速読の不得手さが顕著になり、テクニック的な部分も含めて試行錯誤したもののあまり成果が見られず、とても不安になり、直前期のカウンセリングで北谷講師にご相談したところ、「テクニックではなく知識の精度を上げること」という風なアドバイスいただいたことで、自分はどこか楽をしたいと思っていたのかもしれないと自覚できたとともに、とにかく勉強するしかないのだなと腹を括ることができました。
勉強を続けることをやめた時点で合格可能性がゼロになります。「努力すれば必ず成功する」とは限らないと思いますが、少なくとも必ず成長はあると思っていました。私の場合は受験年数はかなり経ってしまいましたが、仕事もプライベートも充実しており、特に仕事はすぐに辞めたくはなかったため特に焦りはなく、伊藤塾長の「その人にとって一番良い時に合格することになっている」を信じて、マイペースで勉強を続けることができました。実際に仕事・プライベート的にも一番良いタイミングで合格することができました。
途中で辞めようと思ったことはありませんでしたが、「この試験は本当に受かる試験なのだろうか。」と思う時は多々ありました。
登っている山が果てしなく高く感じられ、いつになったら終わるんだ?そもそも終われるのか?と精神的に参る時もありました。
けれども、事務所の先生に「悩む時間がもったいないから、そんな時間あったら条文見なさい。そもそも時間のない受験生なんでしょ?悩んでいる時間なんかないよ。」と言われ、吹っ切れました。
感情的なことは頭から追い出して、ただひたすら試験勉強のことばかり考えるようになりました。
退職した後に独学で学習をはじめましたが、長年仕事をしていたことから解放された嬉しさや数回の引越もあって、あまり勉強に必死になれず、2回受験したものの午後の択一が基準点に到達できませんでした。その後、夫の転職等により海外移住となったため、一旦勉強が中断してしまいました。新しい環境に慣れはじめた時に、夫や友人とこれからの人生プランを話している中で自分の不甲斐なさを実感し、「必死に勉強をして必ず合格をする」と決心しました。他人と自分を比較することは意味がないことかもしれませんが、あの時の気持ちが勉強継続のモチベーションになったと思います。
司法書士試験は、私にとっては受かる自信が持てない試験でした。令和5年度試験では記述の基準点に到達せず、総合点でも4点足りずに不合格になった時、もう1年頑張ることができるのだろうかと落ち込みました。その時、某講師が「択一の基準点に到達したことが、どれ程すごいことなのか考えてみてください。すごいことなんですよ。」と言っていたのを聞き、継続する力をもらえたことを覚えています。
SNSはいい面もあれば悪い面もあリます。自分と同じように悩み、苦労している受験生がいるんだと勇気づけられる反面、特に直前期の答練等の結果をSNSにUPされている方の投稿を見ると、自分の不出来に落ち込んだりもしました。大したことはないのかもしれませんが、精神的不安定な直前期にSNSでその投稿を見たりすると地味に落ち込んだ気がします。そのため、超直前期は見るSNSのアカウントを厳選し、勇気づけられる見たい物だけを選択して見ていました。しかし、やはり家族が「あなたなら大丈夫。全く落ちる気がしない」と言い続けてくれたのが一番力になったと思います。
試験勉強をあきらめずに続けてこられた一番の理由は司法書士になって人生を変えたいという思いが強かったからだと思います。
また他の合格者の体験を見ていると最後まであきらめずにたんたんと続けている方が多く、宇津木講師も「勉強は仕事と思ってたんたんと」とおっしゃられていたと思いますので合格する人は「あきらめずに続けていける人なのか」と自分に言い聞かせて毎日少ししか時間が取れなくても勉強を続けようとの気持ちになれました。
とはいえ新型コロナに感染したり、後遺症でつらかった時期もあり、また合格率も4~5%の試験なのでプレッシャーから体調を崩すこともあって思うように勉強が進まない気持ちもありましたが最後まで頑張れたのは「司法書士になりたい」との気持ちが強くなっていったからだと思います。
私が本格的に司法書士試験の勉強を開始してから次の試験日までは10ヶ月ほどしかありませんでした。短期戦でできるところまでやると割り切って臨めたことがよい効果を生んだと考えています。Aランクと言われるようなテーマでも、難しい、覚えられない、聞いたことがないなどの独自の判断で苦手分野を気軽に飛ばし、わかりやすいところから頭に入れていきました。そして徐々に出題範囲を網羅していきました。学習という行為それ自体が真面目な行為かもしれませんが、大真面目になりすぎずに取り組むことが継続につながると感じています。
年末くらいまでの厳選過去問集等を繰り返しているだけのときは、ちゃんと力がついているのか客観的にわからず少し不安になることもありました。しかし年明けから答練が始まり、そこそこ安定した点数が取れることが分かった時には自分のやってきた勉強方法は間違ってなかったなと実感でき、少しだけ安心しました。そのおかげで直前期も自分を信じてやり続けることができたと思います。
勉強の合間に聞く、noteで発信されている小山講師の「跳んで!受験生!」が好きでした。クスッと笑えていい気分転換になりました。
学習初期段階では、合格者やすでに司法書士として活躍されている方々が発信されているものを見てモチベーションを保ちながら勉強をしていました。また同じ受験生の方々のSNS等の発信もとても良い刺激になりました。基本的に独学だったため相談できる人などはいなかったので伊藤塾の情報発信などで学習計画を立てたり修正したりして自分にあったやり方を試行錯誤し勉強をしていました。司法書士は難易度がとても高く合格率もとても低い試験なので結果を焦らずに自分にあった継続できる勉強法を見つけるのが一番重要だと思います。
受験期間が長かったため、一番苦労したのはモチベーションの維持でした。途中、勉強を止めようかと何度も思いましたが、それでも続けることができたのは、入門講座のクラスでできた勉強仲間の存在と家族の励ましでした。
勉強仲間とは、1年に1回、本試験後に食事をしながら情報交換をしたりするのですが、その時に良い報告ができればとの思いが勉強を継続できた理由のひとつでした。
家族は、間近で私が勉強する姿を見ていたので、「できる限りの協力はするし、何度でも試験を受けていいから勉強は続けなよ」と励ましてくれたことがもうひとつの理由です。
私は6回目の挑戦でようやく合格することができましたが、司法書士試験の勉強は楽しかったので5回目の試験までは受験をやめようと思ったことはありませんでした。しかしその後体調を崩してしまい令和5年度の試験は受けることができませんでした。令和6年度の試験に向けて再スタートするにあたり勉強時間はなるべく短くしようと決めており、インプットとアウトプットがいっぺんにできるプラクティカルコースを受講しました。プラクティカルコースは最小限の努力で最大限の効果を発揮できる講座だと思います。初学者の頃は1日10時間勉強していた時期もありましたが、直近1年間の私の勉強時間は平均2~3時間、直前期でも5時間は超えていません。それでも令和6年度の試験に合格することができたのは高橋講師とプラクティカルコースのおかげです。
私にとって2年目の不合格は非常にダメージが大きいものでした。2年目は模試等で合格判定が出ており、「今年絶対に合格するんだ」と思っていましたし、試験後すぐに出産の予定もあったため、育児をしながらの勉強は無理だという思いもあり、本当に必死に勉強していました。しかし本番では不動産登記の記述で失敗してしまい、総合得点は合格点に達していましたが、記述で足切りという結果でした。試験後は朝4時くらいまで悔しくて眠れず、ベランダで号泣し続けました。
私がそれでもあきらめずにもう一回受験しようと思えたのは、山村講師の「自分が一番いいタイミングで合格する」という言葉があったからです。「知識は合格レベルに達しているはずなんだから、私の合格タイミングが今年じゃなかっただけなんだ。もう一回頑張ろう」と思うことができ、3年目に無事に合格することができました。
総合得点が2点足りずに不合格となった2023年の合格発表後は、かなり気持ちが落ちてしまい、「これ以上は頑張れそうにない…受験を辞めようかな。」とも思いました。
そのような中、伊藤塾で法律系資格の学習を経験した家族や友人が「必ず受かるべき年に受かるようになっているから、淡々と目の前の伊藤塾講座をこなすべし」と勇気づけてくれたことで、肩の荷が下り、徐々に勉強を再開。
出口の見えないトンネルの中にいるような苦しい時期もありましたが、やる気の出ない日はソファに寝転んでひな形集を眺めたり、YouTubeで配信されている伊藤塾の動画を見たりする等、無理をしないようにしていました。特に関講師の「過去問向上委員会」や小山講師の「10分でマスターする司法書士の基礎シリーズ」は、それまで意識していなかった新しい思考方法や理屈に触れることができ、学習済みの分野であっても新鮮な気持ちで拝見していました。無理のない範囲で、毎日少しでも試験範囲とふれ合う習慣により、勉強に対する苦しい気持ちは少しずつ減っていったように思います。
過去2回の試験で不合格になったものの、試験回数を重ねる毎に試験成績は良くなっていったため、自分の勉強方法が間違っていないと信じて勉強を続けることができましたし、3回目の試験では絶対に受かるという『根拠のない自信』を持って日々の学習に臨んでいました。
ただ、勉強のモチベーションが上がらない日もあるため、そのようなときはYouTubeにアップされている伊藤塾の合格者インタビューを見て、モチベーションを上げていました。
やはり一番は家族の支えが大きかったと思います。私は家ではあまり勉強に身が入らない性格でしたので、職場に残って終電近くまで勉強したり市立図書館で夜遅くまで勉強していました。ですから食事やお風呂などは家族とは全く違う時間帯になり2度手間にさせてしまっていましたが協力してくれて感謝しています。後は友人の影響も大きくありました。その友人は私の合格の2年ほど前に弁理士試験に合格しその業界に就職していましたが、難関資格の大変さを分かってくれたため、勉強に行き詰った時や私にストレスが溜まった時は話を聞いてくれアドバイスなどもしてくれました。心の支えになったと思います。
また、「合格者でも完璧ではない」「できることを淡々とやる」など講義で講師が言っていた言葉を力にしました。
息抜きに、合格後の先輩の話や活躍している司法書士の方の動画を見てモチベーションを上げていました。
ですが、一緒に予備試験の勉強をしていた夫が5回目の受験の年に予備試験に合格したのを間近でみて、私ももう少し頑張ってみようかなと、思いました。
また、受験回数の多さが恥ずかしい、と夫にこぼすと、「受けている回数が多い人が少ないのは、諦める人が多いからでしょ」と励ましてもらったのも勉強を続ける糧となりました。