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圧倒的に自由で、バッジを持ってどの分野にも行ける魅力的な仕事

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有岡 佳次朗先生

経歴
2005年3月 市川高校卒業
2005年4月 上智大学入学
2009年3月 上智大学卒業
2010年4月 明治大学法科大学院入学
2012年3月 明治大学法科大学院卒業
2014年9月 司法試験合格
2014年11月司法研修所入所
2015年12月第一東京弁護士会登録
2016年1月 弁護士法人・響入所


※先生の所属事務所等プロフィールは、取材時のものです。

声の小さい人の「代弁者」になろうと思い、弁護士になることを決意

私が弁護士になろうと思ったきっかけですが、高校に入学する時点で既に法学部に進学し弁護士になりたいと思っていました。ですが、どういうことがしたいという明確なものは持ち合わせていませんでした。直接的なエピソードとしては、周りの友達とか仲間といる際、声の大きな人に他の人が合わせてしまうようなことがありまして、皆で決めたことであればいいのですが、そういう一部の人の勢いで物事が決まっていくという点につき、「果たして民主的なのだろうか?」という疑問を抱くようになりました。そして、そのような場面において、声を出せない人、声が小さい人の「声」になりたいと思ったことがきっかけです。あとは、司法試験という一番難しい試験にチャレンジしてみたいという気持ちもありました。
 勉強をスタートした当初、最初は基本書などを読むのですが正直よく理解が進みませんでした。また、大学の法律の授業を受けてもあまりよく分からなかったところ、友人から「伊藤塾の講義は分かりやすいよ」と話を聞いたため、入塾し勉強することに決めました。
 私は明治大学法科大学院の既修コースに進学したのですが、ロースクールはもちろん法律の勉強をするために入るところではあるのですが、当時はゼミなどを組み、勉強以外のこともしていました。ロースクールカップというサッカーの大会があるのですが、そのようなイベントにも参加しました。大会をやっていると聞いたのはバスケとサッカーぐらいしかなかった気がします。
 ロースクールに通っていた際、薬害などの医療事件をかなりやってらっしゃる先生のゼミを取り、その先生に可愛がって頂きましたが、さすがに医療は専門的すぎると思い、ただ幅広く社会活動という点には興味がありました。弁護士になろうと思ったきっかけの声が小さい人の代弁者になりたいという部分と社会貢献活動への興味は少し繋がっている気がします。
 司法試験に合格し、司法修習を受けたあとは今の弁護士法人・響にすぐ入所致しました。人権活動や社会活動をやりたいと思い、青年法律家協会とか自由法曹団などの団体が集まっている合同説明会に行ったときに、西川代表の事務所説明を聞いて「代表と仕事ができたら面白そうだ」と感じたことが志望したきっかけです。
 弁護士法人・響の特徴ですが、まず若い事務所です。したがいまして事務所の中は本当に風通しが良く、皆それぞれに意見を言える環境です。あとは広告による集客もやっていまして、そこでの収益を人権活動に充てるというモデルが新しい部分だと思っています。

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再度、私を選んでくださることが、喜びとやりがいに繋がる

私の業務内容は、割合的にいうと8割ぐらいは交通事故案件です。事務所として交通事故案件に力を入れていることもあって、事故案件を中心に受け持っています。残り2割程度が離婚、相続、労働関係などです。弁護団事件も少し担当しています。私選で顧問から刑事がくることもあるのですが、基本的には民事案件が中心となります。
 交通事故案件は被害者側で怪我をされた方の依頼を受け、保険会社との間に入り示談交渉や裁判を担当しています。
 やりがいを感じる瞬間については依頼者に満足して頂けることは勿論のこと、あとはあまり良いことではないかもしれませんが、「また事故に遭ってしまったのでお願いします」と再度依頼をくださる方も中にはいらっしゃいます。他にも弁護士はいるのですが、また私を選んで下さったりすると、弁護士になって本当に良かったなと感じ、やりがいに繋がります。一人一人の依頼者に真摯に対応をし、最後まで諦めずに交渉をしようという点は常に心掛けているため、その結果として不運にもまた事故に遭ってしまった方が私を頼りに依頼してくれていると思っています。

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試練を乗り越えることが、一段階の成長に繋がる

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弁護士として必要な力、問われる能力は色々あるとは思うのですが、一番は事件を見通す力だと思っています。過去に経験がある案件に対してはそれなりにできるというのはあるのですが、この事件はどこで解決、落ち着くだろうというのを見通せないと受ける際にもどうしていいのか分からないところがあります。自分が経験したことのない事件であっても、ある程度見通すことができる能力というのは大事かなと思います。
 その見通す力を養うためには経験もありますが、弁護団をやっていると様々な大先輩の弁護士の方と仕事をさせて頂いたりするので、その先生が「何を考えている」だとか、「どういう対応しているか」というのを近くで見て学ぶことだと思います、新しい発見はとても勉強になったりしています。
 弁護士は自由ですし、自分自身の裁量が大きいのでやればやるほど経済的な面も含め、跳ね返りというのはあります。自分は会社に入ったことがないため分からないのですが、決められた通りということではなく、ある程度自分の頭で考えて色々なことができるというのは魅力であると思います。ですが、裁量が大きいというのは裏を返すと責任が伴うということです。とてもストレスフルな仕事なので嫌になるときも時々あります。精神力は元々あるのかついてきたのか分からないのですが、そのストレスに直面した際には「試練の時だ」と思うようにしています。これをやれたら一段階成長できると思うように心掛けています。
 東京修習で今も東京の事務所なので東京のことしか分からないのですが、東京はやはり弁護士の数が多いです。したがいまして競争も当然のことながら激しいです。ですが、日本全体でいうとまだまだ弁護士の数が少ないというのはあって、民間企業もそうですし、地方自治体などもそうなのですが、そういった部分まで弁護士が入り、リーガルサービスを届けられる時代になればいいなと思います。地方のリーガルサービスは思ったより行き届いていません。地元にも弁護士はいるはずなのですが、日本全国から当所にご依頼を頂いております。一般の方が弁護士を使うのは人生で一度あるかないかの話ですので、そこは私自身も一人一人にきちんとした対応をしなくてはと思います。
 弁護士というのは圧倒的に自由ですし、バッジを持ってどの分野にも行けるというのがあります。やりたいことがある人にとってはとても魅力的な仕事であると思います。

弁護士法人・響

■事務所(会社)プロフィール

弁護士・税理士・社労士・行政書士・調査会社からなる組織、響グループの一翼を担う法人。グループ内で各士業・専門家が連携し、ワンストップのリーガルサービスを提供している。世界を変え、歴史をつくることを経営目的として掲げ、そのための社会活動を事業として進める日本で唯一のビジネスモデル「人権型ローファーム」を実践している。
弁護士法人・響ホームページ http://hibiki-law.or.jp/
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