弁護士にとって大切なのは人間力

成澤広慈先生

経歴 國學院久我山高校卒業    青山学院大学法学部法律学科卒業
   明治大学法科大学院修了
   多摩・相模法律事務所入所



※先生の所属事務所等プロフィールは、取材時のものです。

成澤広慈弁護士インタビュー動画 ~法律家を志す皆さんへ向けて~

私が弁護士を目指したのは、純粋に「面白そう」と感じたからです。中学生のとき、「13歳のハローワーク」という本の法曹関係のページを読み、面白そうだと思ったことが最初のきっかけだったと思います。資格を取り、自分の知識や経験で、困っている人を助けることができるところに興味を持ちました。

 高校生になり、弁護士の仕事を細かく熱心に調べる、ということはあまりなかったのですが、どちらかというと司法試験がどのような試験であるかということを、調べていました。新司法試験の制度も、私が高校生の頃に始まったということもあり、よく調べていました。
 大学では、法律系のサークルには入っていませんでした。そのため、情報収集も兼ねて大学2年生の時、司法試験を受ける予定の友達と一緒に伊藤塾の説明会に行き、入塾しました。伊藤塾に入塾してから法律に対する苦手意識が徐々になくなり、法律の勉強が楽しくなりました。学部試験の成績もそれによって上がりました。


 私の所属する多摩・相模法律事務所は、代表弁護士と私の弁護士二名、事務員さん三名の体制です。扱っている案件は、一般民事全般で、非常に幅広い分野です。私も経験年数の割に、相当な件数を担当してきました。
 私が担当した案件も、一つに限ったものではなく、債務整理、離婚、相続、不動産問題、労働問題、交通事故など、色々な事件を満遍なく、件数的にも偏りなく経験しています。当事務所で扱う案件は、私自身が当初弁護士としてやりたかった仕事と、とてもマッチしていて、当事務所に入所し、本当に良かったと思っています。

 弁護士として仕事のやりがいを感じる瞬間ですが、事件が終わって依頼者の方からお礼を言っていただいた時に、一番やりがいを感じます。印象深かった案件は、入所した年から担当した遺言無効訴訟です。ご依頼者が被告だったのですが、裁判例など詳しく調べ、それを書面におこし、遺言にかかわった法人や証人との打ち合わせを経て、最終的に尋問まで行い・・・という仕事を一年以上かけてじっくりやっていきました。最後に判決が出て無事に終わった時、非常に感謝していただきましたし、自分としてもしっかりやるべきことをやって最善を尽くせたと充実感を抱くことができました。
 実務の場において、細かい条文を調べるときなど、今でも仕事机に伊藤塾のテキストを入れていて、簡単に見たい時など活躍しています。考え方の基本は直結していますからね。

 法律家は学力だけが全てではないので、優しさをもって、互いを思いやる気持ちを持つ人が向いていると思います。試験に合格し、実際に弁護士になってみて、結局は人間力が大切だと思いました。
 依頼者の方は、人生が大きく左右されるような、究極の悩みを抱えて相談に来るわけですから、相手を思いやる気持ちが一番大切だと思います。

 受験勉強は辛く、苦しいものだと思います。私は三回目の受験で合格できたのですが、二回目の試験に落ちた後は、体調を崩したりもしました。
 司法試験の合格を目指すということは、自分の弱い所と向き合うことになり、とても大変なことですが、まずは無理をしないのが大切です。
 正しいやり方で勉強していけば、道は開けると思いますので、ぜひ頑張って下さい。

多摩・相模法律事務所

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