刑事事件は弁護士しかできない仕事!だから「やりがい」を感じます。

澤井真洋先生

経歴 2006年 函館ラ・サール高等学校卒業    2011年 上智大学法学部卒業
   2014年 明治大学法科大学院修了
   2018年 秋山慎太郎総合法律事務所入所

※先生の所属事務所等プロフィールは、取材時のものです。

澤井真洋弁護士インタビュー動画 ~法律家を志す皆さんへ向けて~

 私の親は弁護士ではないのですが、資格を持って開業する仕事をしています。親は医師をしているのですが、その影響があって小さい頃から資格を持ちたいなとは思っていました。大学受験のタイミングで法学部に入ったので、それに加えて資格のことを考えたときに、司法書士などもあると思うのですが、一番目に着くのは司法試験を合格し、弁護士だと思ったので、それで司法試験を目指しました。大学入学時、ロースクールに勢いがあった時代だったのもあり、周りでも「ロースクールに入って司法試験を目指そう!」という気運が高かったように思います。そういった周りの雰囲気も相まって、自分も司法試験に挑戦してみようと思いました。入りとしてはそのような感じです。
 高校生の頃は法曹に対するイメージは全くなかったです。周りに法曹関係者がいる環境でもなかったですし、特に高校生の時は法曹を目指そうという意識もなかったので、本当にドラマやメディアで見聞きする程度の知識しかなかったです。大学に入ってからスイッチが入ったという感じです。
 そして、大学2年生になったときに伊藤塾に入塾しました。それまでは大学の授業を受けていました。伊藤塾に入塾して、大学の授業もわかりやすくなった印象があります。学部の定期テストの対策に苦労しなくなりました。一年生の頃はいきなり基本書を開いて読んでみてそれで勉強をするというやり方で、ちんぷんかんぷんだったのですが、そういった学部の定期テスト対策の意味でもすごく助かりました。

私の在籍する当事務所で扱っている事件のジャンルといいますか、事務所のカラーで言えば、一言で言うとザ・町弁という感じですね。中小企業を相手にした企業法務もありますが、個人がお客様ということが多いです。その中でも色々交通事故や離婚など、個人の依頼の中にも色々あると思うのですが、うちの事務所では偏りなく依頼を受けて仕事をしています。個人に関するトラブルはほぼ全て取り扱っています。そのような意味でも、昔からあるステレオタイプな町弁というイメージだと思います。地域密着型の一般民事が中心の事務所です。お客様は千葉の方々が多いですね。

 弁護士の仕事としてやりがいを感じるのは、特に刑事事件でそう感じることが多いです。身体拘束をされている状況から、裁判所に対する訴えや手続きを通して釈放をすることができたり、そういったことが上手くいった時にやりがいを感じます。勿論他の事件でも上手く行った時も感謝してもらえるというのもあるのですが、特に刑事事件はあまりにも非日常なので、そこから解放される被疑者被告人の安堵感はすごく大きいと思います。それを「ありがとうございます」と言ってもらえるときにすごくやりがいを感じますね。刑事事件は弁護士しかできない仕事なので、そこが一番やりがいを感じるときですね。一方で責任も重いので、プレッシャーも強く感じながら仕事をしています。若干話が矛盾しているかもしれないですが、私はいい意味でというか、「自分のことじゃない、あくまで他人のことだ…」と敢えて少し距離を置き、プレッシャーをコントロールしています。向き合いすぎてしまうと、責任の重さを真正面から受け取ることになるので、それだときついなと思う場面もあります。精神的に少し距離を置くことで事件について見えてくるものもあります。そこは適当に仕事をするという意味ではなく、自分のパフォーマンスを維持すると言う意味で、心の何処かでそう思う意識をして仕事をしています。
 受験生時代、伊藤塾で学んだことはそもそもの法的な考え方が身についたと思います。いくつかの結論がある中、いくつかの考え方があるというのを分かった上で中庸なところは何処かを探すというような、ものの考え方は伊藤塾で勉強して身に付いたなという感覚があります。それは学部の授業ではなく、明らかに伊藤塾で身についたと思いますね。

 法律家への向き不向きですが、日本語の表現能力が高い人が弁護士に向いていると思います。伝える力が高いことはもちろん、書面で分かりやすい日本語を書けると言うのが大事です。多分、この力は元々ある人はあるものだと思うんですよ。それがある人は、司法試験も通りやすいと思いますし、実務に出ても100%必要な力です。その能力がある人は、適性も高いかなと思います。それと、論理的な思考力や、法律的な考え方、知識などは、伊藤塾などの勉強である程度身につけることができるものだと思います。けれど、自分の日本語の表現力は中々向上させるのが大変だと思います。そこまでフォローしてくれる受験指導校もそんなにないと思いますしね。
 私自身、そういった能力はあまりなかったなと感じています。司法試験の勉強の中で、先輩の弁護士にひたすら添削してもらって、文書の書き方を教わりました。持っていって直して持っていって直しての繰り返しでした。そういう作業を地道に重ねていきました。実務に出た今でも日々勉強です。


 法曹業界は、昔よりもネガティブな情報が今多くて、そのようなことから進路を迷っている方も結構いると思います。でも、弁護士という仕事は「弁護士にしかできない仕事」というのがかなり多いです。それだけですごくやりがいがある仕事だと感じます。例えば、刑事弁護人は絶対に弁護士じゃないとできない仕事です。自分の資格でしかできない仕事は、世の中にあまり多くないと思います。そう考えた時に弁護士という仕事は、数少ない一つですし、それだけでやりがいがあると思います。是非トライしていただけるといいかなと思います。

秋山慎太郎総合法律事務所

■事務所住所

〒260-0033
千葉県千葉市中央区春日2-18-10 春日BLD5階
043-441-5855
https://akiyamashintaro-law.com/