「息子にクリスマスプレゼントを買ってあげられます」と仰って頂いたこと私の宝物。

田中貴大先生

経歴  2011年 鶴丸高等学校卒業
    2015年 九州大学法学部卒業
    2015年~2017年 慶應義塾大学大学院法務研究科 中退
    2017年 司法試験予備試験 合格 (第71期)
    2019年 アディーレ法律事務所入所



          ※先生の所属事務所等プロフィールは、取材時のものです。

田中貴大弁護士インタビュー動画 ~法律家を志す皆さんへ向けて~

 私が中学生の時の出来事なのですが、友人がインターネットでホームページとかを見ているときに思わぬサイトにアクセスしてしまい、パソコンの画面に「ご契約ありがとうございます」と表示されたのにビックリしてお年玉で払ってしまったという出来事がありました。それがきっかけで法律家に興味を持つようになりました。
 私の生まれ育った場所というのが鹿児島なのですが、たまたま私の住んでいた街に弁護士が1人もいない地域でした。それで弁護士に相談もできずに支払ってしまったということがあったので、それを見てこの街には弁護士が足りていないなと思いました。
 その頃は中学生でしたので、弁護士の役割とか弁護士になるには司法試験を受けるとかこの辺の情報というのは全く持ち合わせていませんでした。ですが、中学校の授業の中で職業調べみたいなのがあり、その中で弁護士ってこういう仕事なんだというような学習をしていきました。

 当所についてはテレビCMとかでもよくみなさんご覧になっているかもしれないですが、債務整理が中心の事務所です。その相談がやはり圧倒的に多いかなと思います。債務整理と言っても一言だと中々難しいのですが、よくお客様には返済の見直しのご相談ということでご案内しています。あとは交通事故の問題とか、労働問題も取り扱っています。私は債務整理ももちろんですが、以外は労働トラブルでよく裁判所に行ったりもしています。あとよくあるのは慰謝料の問題で、不貞慰謝料とか家事事件です。家族の問題というのも取り扱いがあります。

 やりがいを感じる瞬間については、自分が弁護士だってことを強く実感できるときだと思います。私がこの事務所に入る前は企業法務の事務所にいたのですが、企業法務もやりがいはありましたが、どこか自分が思い描いている弁護士とは違うイメージがあって、そこで自分が最初に弁護士になろうと思ったきっかけに立ち返り債務整理とか多重債務問題を取り扱っているこの事務所に所属することになったということです。これは具体的なエピソードになるのですが、あるご相談者様が中々月の返済が重く困っているということでお越し頂きました。月の返済額を軽減する手続きがあるのですが、それをやっていると「月の負担が半分くらいになってだいぶ楽になりました。先生ありがとうございます」とおっしゃって頂きました。その後に「これで息子にクリスマスプレゼントを買ってあげられます」と満面の笑みで言って下さったのは、私の人生にとって宝物です。その時に弁護士としてこの人の人生の役に立てたと実感できました。それが本当にやりがいを感じた出来事です。感謝の言葉を貰うのが私にとっては一番やりがいを感じる時なのかなとは思います。

 受験生時代、学んだことが今の仕事につながっていると思うのは二点あります。
 一つは伊藤塾では磐石な基礎に重きを置いた指導をなされているのですが、弁護士になっても基礎に立ち返ることは非常に多いです。例えば債務整理に限らず、色々な特別法という法律があるのですが、ごちゃごちゃしたすごく難しい法律と考える前に、まずは基本の法律を確認し、民法や刑法に立ち返って後で結論を導いてそこから修正の法律があったりするので、まずは原則から例外のパターンを導くというようなことがありますので基礎がとても重要です。そこは受験勉強と同じです。
 二点目としては、よく「合格後を考える」と講義で仰っていたのですが、実務の現場でも、まず先に結論を考えることが重要です。こういう結論に持っていきたいといつも思っています。結論を考えて、そこまで導くためにはどうすればいいかを考えることに比重を置くようにはしています。

 弁護士に向いている人ですが、とにかく人のために「何か役に立ちたい」とか、法律に少しでも興味がある人であれば今のご時世、どんどん積極的に目指してもらいたいなというふうに思います。強いて挙げるのであれば勤勉ではあってほしいとは思います。私も実務に出て、司法試験がゴールというわけではないので毎月のように本も大量に買っていますし、毎日勉強の日々です。とにかく勤勉で、勉強をし続けてほしいとは思います。あえていうのであれば、あまり本を読むのが好きではなく得意ではない人とか、文章を読むのが得意でない人、あとは長時間の勉強が好きではなく、ついついスマホでゲームをしちゃう人とか、そういう人はちょっと大変かもしれないですね。苦労するかもしれないです。


 すごく抽象的にはなってしまうかもしれないですが、法律家を目指すきっかけっていうのは人それぞれあると思います。そのきっかけはすごく大事にしてもらいたいなと思います。私もそうですけれども、受験生の時も実務についてもそうなのですが、このまま弁護士をやっていていいのかとか、司法試験に向けて勉強していていいのかなどとすごく不安になることがありました。その際きっかけに立ち返ることで、また軌道修正できることが非常に多いです。そのきっかけを思い出していただければ、きっとまた積極的に前を向いて進むことができるかなとは思います。そのきっかけっていうのを大事にしていただきたいと思います。

弁護士法人アディーレ法律事務所 新宿支店

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