漠然とした想いから勉強開始。学習の中で志が芽生えます。迷っているなら、始めてみることをおすすめします。
市橋 耕太さん(21歳)
【合格校】
東京大学法科大学院(既修)
慶應義塾大学法科大学院(既修)
早稲田大学法科大学院(既修・稲門法曹奨学生)
中央大学法科大学院(既修・半額免除学生)
◆適性試験/第1回:236点 第2回:221点
◆学部成績/GPA:3.66
◆受 講 講 座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、適性試験シミュレーション
※プロフィールは2011年合格時点ものです。
はじめに
私が法律家を目指すようになったのは、人と深く関わる仕事がしたい、あるいは単純に人の役に立つ仕事がしたいという漠然とした思いからでした。ですが、勉強を進めるうちに法律家になってからやりたいことがたくさん見つかるはずなので、もし迷っている方がいれば、とにかく勉強を始めてみることをおすすめします。
私が伊藤塾に入塾することを決めた一番の理由は、ただ合格させるのではなく、志の高い法律家を育てようという理念が感じられ、信頼して勉強を進められると思ったからです。
私がとった勉強方法
勉強方法としては、何度も基礎マスターに立ち返ることが有効であると感じています。基礎マスターに載っていることだけでも十分な情報量であると思いますが、私はさらに得た知識をなるべく基礎マスターのテキストに書き込んでいき、情報を一元化するようにしました。そうすることで、「基礎マスターに書いてあることを修得できれば大丈夫」という安心感にもつながります。
論文対策も同様に、論文マスター(=プロブレムメソッド論文マスター)の講義に論文問題を解くエッセンスが詰まっています。全く同じ問題が出ることはない以上、基本的な問題を解く中で自分の頭で考え、どんな問題にも対応できる力を身につけることが大切です。闇雲にたくさんの問題集にあたるのではなく、論文マスターを繰り返し解く中でその力を修得していっていただきたいと思います。東京大学の問題自体は、それほどひねったものではなく、「短い時間の中でまとまった解答を書き切る」力が試されているように感じました。なので、基本的な論証はコンパクトに書く準備をしておいて、あとは本番で素早く問題の趣旨を読み取り、とにかく書き切ることが大切だと思います。
講義が進むうちに未消化の講義がたまってしまう方もいると思います(私もそうでした)。その時は「とにかく1回受講を終える」ということが大事だと思います。もちろん講義ごとに復習することも大事ですが、試験までに何度も何度も復習することになるので、まずは一度全体像をつかむことに努めると、復習も効率が良くなってくるはずです。
学部成績について
学部の論述試験で問われている力と法科大学院入試で問われている力は、基本的には共通するものです。ですから、伊藤塾での勉強はそのまま学部試験の対策にもなるはずです。学部の試験は勉強したことの力試しのようなつもりで臨めば良いと思います。また、学部の授業は伊藤塾で学んだこと以外にも発展的な内容や身近な法律問題についてお話してくださることもあるので、あらかじめ伊藤塾で勉強してから講義を聴くことで一層理解が深まると思います。
自宅での学習と伊藤塾の個別フォロー
大学3年生までサークルを週3日、バイトも週3日続けていました。ですから、伊藤塾の講義はほとんどインターネットで受けていました。空いた時間の有効活用になるし、自力で集中力を高める訓練にもなるのでライブ講義に出席できなくても気にする必要はないと思います。また、インターネットでの質問制度を多用させていただき、そのおかげで疑問をため込むことなく勉強を進めることができました。
最後に
私は暗記も苦手ですし文章も稚拙なので、きっと試験の答案もたくさんのボロがあったはずです。それでも合格できたのは、講義で何度も言われたように、基礎だけは揺るぎないものを固めておこうと意識して勉強してきたからだと思います。